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ストライカーを履いた王子様:9話

早朝

俺「フッ、フッ!」ブンッブンッ

坂本「うむ。最初に比べたら見違えるようになったな。もう私からは何も言う事はなさそうだ」

俺「そうですか?まだまだな気がするんですけど」

坂本「いや。後はこのまま鍛錬を積んでいけばいい剣士になれるだろう」

俺「それが本当ならこれからももっと頑張ろうかな」

坂本「ふふっ、がんばるといい。ところで、この間やっていた烈風斬の連撃はうまくいっているのか?」

俺「いえ、それがあまりうまく行っていなくて……烈風斬の威力が1だとすると烈風斬の連撃が今の所1発辺り0.3位ですね」

坂本「ふむ。それをせめて0.6位に。ゆくゆくは1まで押し上げたいと言ったところか?」

俺「はい。ゆくゆくは……ですけどね」

坂本「なあ俺。お前のその魔法剣は一度作ってしまえばお前の意思以外で消える事はあるのか?」

俺「消えるとしたら、坂本少佐の言うように俺の意思か、ネウロイに攻撃しすぎて剣の魔力が瘴気に耐えられなくなった時位ですね」

坂本「俺」

俺「?」

坂本「二人きりの時は美緒と呼べと言ったはずだが?」

俺「ああっ、つい癖でまた……」

坂本「人前で美緒と呼ばれるよりはいいが……そうか。その魔法剣は基本消えないというわけか」

俺「何かいい案でもあるんですか?」

坂本「ああ。もしかしたら、だがな」

俺「どんな方法があるんですか?」

坂本「簡単な事だ。お前の魔法剣が魔力の塊ならその魔力を烈風斬を撃つ分に全て回してしまえばいい」

俺「でも、それだと一発撃ったら剣が消えてしまいますよ?」

坂本「だが、何もしなければ剣は消えないんだろう?」

俺「まさか……」

坂本「ああ。今日から寝る前に魔法剣のストックをできる限り作っておけ」

俺「やっぱり……」

坂本「だが……作っておいても持てる数には限度があるか」

俺「それなら大丈夫ですよ。例えば……ほら。手に持たなくたって俺の周りに浮かべる事はできるんですよね」

坂本「ほほう。これならやろうと思えば何本でも魔法剣を携帯できそうだな」

俺「はい。しかもこんなことだってできるみたいなんです。いけっ!」ブンッ

坂本「浮いている魔法剣が動いている?」

俺「遠くまで飛ばしたりは出来ないんですけど、俺から数m程度なら動かせるみたいですね」

坂本「これで携帯本数の問題は解決できそうだ。となれば後は烈風斬をより効率良く打てるようになるかだ」

俺「はいっ」

坂本「よし、一度魔法剣の魔力だけで烈風斬を撃ってみろ」

俺「……烈風斬!」シーン

坂本「もういちどだ」

俺「烈風斬!」シーン……

坂本「まだまだ」

俺「烈風斬!烈風斬!烈風斬!」シーン……

坂本「落ち着け。その魔法剣の魔力を相手にぶつける感じでやってみるんだ」

俺「この剣の魔力を相手にぶつけるイメージ……」

俺「……魔法剣自体を相手にぶつけるイメージ……」ゴゴゴゴ・・・

俺「烈風斬!!!」ブンッ……

ドーーーーーーーーーン!

俺「撃てたっ!」

坂本「だがまだまだだな。右腕を見てみろ」

俺「魔法剣がまだ残ってる」

坂本「中途半端な威力で撃ったせいだ。もっと、魔法剣の魔力全部を使って撃てるようにならないとだめだ」

俺「でもこれが完璧にできるようになったら烈風斬に回していた魔法力を別の事に回せるようになる」

坂本「ああ。連撃を撃つ時もやろうと思えば何連撃でも行けるようになるのではないか?」

俺「はい。魔法剣がある分だけ連撃できそうです」

坂本「ならもっと特訓が必要だな」

俺「はいっ!」

…
…

俺「ハァ……ハァ……」

坂本「やはりすぐに身に付くような事ではないか」

俺「はい。最初に比べたら威力は上がってきていると思うんですけど……」

坂本「ああ。その通りだがもっともっと威力をあげれるはずだ」

俺「はいっ」

坂本「明日もまた特訓だ。今日はそろそろ終わりにしよう」

俺「えっ?いつもより切り上げるのが早くないですか?」

坂本「馬鹿者。少し位は訓練以外で一緒にいたいんだ」

俺「あー……なるほど」

…
…

基地・その日の夜

俺「……とりあえず色々な種類を準備しておこう。ショートソードだろ、ロングソードだろ……」

リーネ「俺さん何をしてるんですか……?」

俺「リーネか。何をしてるって、見たらわかるだろう?魔法剣を作ってるんだよ」

リーネ「俺さんの部屋でですか?戦闘でもないのにどうして」

俺「今度からの戦闘で使う分をストックしようと思ってね」

リーネ「そうだったんですか。てっきり疲れでおかしくなったのかと思いました」

俺「疲れてはいるけどおかしくはなってないよ。む、打ち止めか。朝の訓練と飛行訓練があったから10本程度が限界か……」

リーネ「でも、この剣どうやってしまっておくんですか?」

俺「ええと……このまま床に刺しておこうかなーと……隅っこの方にするけど」

リーネ「隅っこならお掃除の邪魔にならないから……うーんでも隅っこも掃除しないとダメだし」」

俺「まだ数が少ないから移動させようと思えばリーネでも移動させれると思うよ。重さなんてないし」

リーネ「本当ですか?……本当、何も持ってないみたい」

俺「でも、数が増えてきたら面倒だよなー……床よりも壁にかけるか天井に刺しておいた方が良さそうだな」

俺「あれ?そういえばどうしてリーネが俺の部屋にいるの?」

リーネ「……わたしから言わせないでください」

俺「わかってるよ。ちょっとからかってみただけだよ」

…
…

深夜

リーネ「Zzz」スヤスヤ

俺「……」

俺「どうしたもんかな……リーネも美緒も同じ位好きになっちゃうなんてね」

俺「けど、リーネとは昔にあんな約束をしてしまっていたんだ……リーネを選ばないとダメだよな」

俺「けど、美緒の事も……あー畜生!どうすりゃいい。今みたいにばれなきゃ大丈夫か……?」

リーネ「うーん……俺さん眠れないんですか?」

俺「あ……ごめん、煩くて起こしちゃったね」

リーネ「私の事より俺さんこそ大丈夫ですか?明日も朝早いんですよね?」

俺「大丈夫、心配してくれてありがとう」

リーネ「本当に大丈夫ですか?まだ何か考え事をしてる気がします」

俺「お見通しか。けど、答えは出そうにないから今日はもう諦めて寝るよ」

リーネ「私との約束の事を考えていたんですか?」

俺「いや、今回はちょっと別の事かな。リーネとの約束の事は……」

俺「(もうリーネの寝言で解っちゃったけど、言うべきか言わないべきか……)」

リーネ「私との約束の事は?」

俺「ああ、大分思い出してきて後少しで全部思い出せそうなんだ」

リーネ「本当ですか!」

俺「あ、ああ。うん、本当」

リーネ「よかった……もしかしたらずっと思い出してくれないのかと思ってました」

俺「そんな事あるわけないだろ?リーネの為に一日でも早く思い出すよ」チュッ

リーネ「///」

俺「それじゃあ、俺はもう寝るよ」

リーネ「はい、お休みなさい」ギュッ

…
…

数日後

俺「ふぅ。随分沢山の魔法剣のストックが出来た」

坂本「ああ、言った通り毎日増やしているようだな。今で何本位あるんだ?」

俺「今でざっと100本位ですね」

坂本「ふむ。大分増えたな……がしかし部屋に置いておくのはどうなんだ?」

俺「置き場所がここしか……」

ミーナ「俺さん……?この部屋の有様は一体どういう事か説明してもらえるかしら?床が傷だらけじゃない」

俺「」

ミーナ「言ってくれれば格納庫に置き場所位準備できたのよ?」

俺「すみません……ごめんなさい」

ミーナ「というわけよ。この魔法剣は全部格納庫へ移動させて頂戴ね」

俺「はい……」

俺「けど、移動させるのも楽でよかった」フヨフヨフヨ

坂本「ああ、お前の周りを浮いているからな。仮にこんなことが出来なくても重さがないから運ぶのは楽だろう?」

俺「まーそうですね」フヨフヨフヨ

坂本「だが……これだけ漂っていると一体何事かとおもうな」

エイラ「なんだなんだ?剣が浮いてるゾ」

サーニャ「あの光の剣は俺中尉の魔法剣よ」

坂本「二人とも済まないが少し端によってくれ。怪我をしたくないだろう?」

俺「ごめんね、サーニャちゃん、エイラ中尉。少し道をあけてください」

エイラ「アア。けど凄い数の剣だなー」

サーニャ「この剣。浮いているんですか?」

俺「うん。浮いているね」

サーニャ「……もしかして動かせたりもするんですか?」

俺「数m程度なら動かせるよ」

サーニャ「ええと、なら……」

俺「?」

サーニャ「沢山ある剣で翼みたいなものを作ったらかっこいいと思います……」

エイラ「ついでに数本自分の周りをぐるぐる回すのもいいかもなー」

坂本「なら背中に12本時計のように剣を配置して光輪みたいなものを作ってみたらどうだ?」

俺「翼や光臨みたいなものねぇ……」

サーニャ「ストライカーユニットを装備したらきっともっとかっこよくなるとおもうんです」

エイラ「サーニャがこういってるんだ。今度出撃するときやれよー?」

俺「うん、考えとくよ」

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最終更新:2011年07月15日 01:34
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