坂本「しかし、お前たちのその剣技は凄いな。どうすれば弾丸に反応できるんだ?」
俺「簡単なことさ。俺は闘気なんて言葉を使っているけど俺の剣が届く範囲に一種のセンサーみたいなものを張り巡らせてんだよ」
おれ「俺さんの言っている通りです。そこに何かが入ってきた瞬間反応出来るように訓練しました。おれの場合は弾丸の速さに反応するのがまだ精一杯ですけど……」
俺「俺にかかれば、光だろうが霊体だろうが何でもぶった切ってやるぜ」
坂本「ふむ……だが光は斬れるのか……?」
俺「簡単なことだ。光なんてまっすぐ進んでくるだけだ。その進んできた方向に刃を飛ばしてやればいい」
おれ「刃って表現してますけど、さっき俺さんの言った闘気を放つ事だと思います」
俺「そうそう、それが言いたかったんだ
坂本「ふむ……」
俺「ま、まだ色々やれるんだけどそれはそのうち使うときが来れば見せてやるよ。おっと、おれにはちゃんと教えてやるから安心しな」
おれ「ありがとうございます」
坂本「おれの事は私と俺で鍛えるということでよさそうだな。だが戦闘には参加してくれるのか?」
おれ「……はい。何もせずにここに置いてもらうわけにもいかないし足手纏いになるかもしれないけど一緒に戦います」
坂本「そうかわかった。期待しているぞ」
俺「よし、色々決まったところでそろそろ本題に入ろうか」
おれ「本題ですか?」
俺「ああ、さっきは混乱していて何を言っているのかわからなかったしな。その刀の名前と持っている理由を話してもらおうか」
おれ「この刀は童子切安綱と烈風丸という刀です」
俺「やっぱり童子切か」
坂本「烈風丸だと!?15年後のお前がなぜその刀を持っている!私と面識があるのか?」
俺「落ちつけよ美緒ちゃん。それをこれから話してもらおうと思ってるんだ。聞かせてもらうぜ」
おれ「この刀はとある人から貰ったものなんです」
俺「とある人?誰なんだそれは」
おれ「俺の育ての親である……宮藤芳佳少佐からこの刀2本を授かりました」
坂本「ほほう、あの宮藤がそのうち少佐にまで昇格するのか。お前は宮藤の息子というわけか?」
俺「けど、どうして宮藤ちゃんが俺達の刀を持っているんだ?」
おれ「……(言ってもいいものなのかな)」
坂本「どうした?話せないような事なのか?」
おれ「落ち着いて聞いてください。先ほど言ったように宮藤少佐はおれの育ての親です。そしてこの刀は……大切な仲間の形見と言っていました」
俺「剣聖であるお前が童子切を渡されるのはわかるが、烈風丸は別に渡す必要はなかったんじゃないかと思うんだ」
坂本「ああ、宮藤ならこの烈風丸がどのような刀なのかを知っているはずだ。保管はしたとしても誰かに渡すような事は……」
おれ「……(この先を言ってもいいのだろうか。もしこのことをこの2人が知ってしまったら)」
俺「言えないような事なのか?」
おれ「なら、今度はさらに落ち着いて聞いてください」
おれ「……この2本の刀は宮藤少佐の大切な仲間の形見だけでなく、おれの……おれの両親が残してくれた形見でもあるんです。だから宮藤少佐はおれにこの2本を授けてくれたんです」
俺「両親の形見……?」
坂本「両親……?」
おれ「父さん……母さん……おれは2人の息子らしいんです」
俺「……」
坂本「……」
おれ「……」
坂本「はっはっはっ。そうかそうか。お前は私の息子か。まさかこんな大きくなった姿を先に拝む事になるとはな」
俺「あっははははは。そうかそうか。お前は俺と美緒息子かぁ!なら色々と納得だ。俺が死ぬってことは友辺りがお前に剣技を教えたんだろう?」
おれ「そんなこともわかるんですか!?」
俺「あいつのことだ。俺の息子にも、俺と同じ、今は亡き父親と同じ型を……とかやりそうだ」
坂本「だが一つ解せない事がある」
俺「???」
坂本「私がこんな男と一緒になることが信じられないな」
俺「そりゃひどいぜ美緒ちゃん!こんなイイ男なかなか居ないぜ?」
おれ「……」
俺「どうした?そんな泣きそうな顔をして」
おれ「だって……
初めて名前しか聞いたことのない父さんと母さんに会えたから」
坂本「ほら、おれ。初めて親に会えたんだろ?こんなときは我慢などせず思い切り泣いてもいいんだぞ?」(ギュゥゥゥ)
おれ「母さん……」(うわああああん)
俺「(あー……息子とはいえ羨ましい)」
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ミーナ「ええっ!?おれさんは美緒と俺さんの息子ですって!?」
俺「そういうことらしい。持っていた刀は形見だそうだ」
坂本「ああ、そしておれも我々とともにネウロイと戦ってくれるそうだ」
ミーナ「そう。おれさんが美緒と俺さんの子供ねぇ……」
俺「しかも逆算するとこの夏には俺と美緒はゴールインらしい」
坂本「言っておくが本当にそうなる保証はないぞ?」
おれ「お願いします母さん。父さんとちゃんとゴールインしてください。じゃないとおれという存在が消えてしまうかもしれません」
ミーナ「そうね、おれさんが美緒と俺さんの息子なら美緒と俺さんがくっつかなかったら存在しなくなってしまうわね」
おれ「きっと何らかの事件か何かがあって急接近!とかになると思いますから!」
俺「なるほどね。俺はおれの言うことを聞いていようか聞いてなかろうが結局のところ美緒ちゃんにアタックし続ける予定だったぞ?」
坂本「迷惑だ!」
俺「知ったこっちゃないねー」
おれ「(本当に大丈夫なのかな……急におれ消えちゃったりしないよな)」
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おれ「おれです。16年後の未来からやってきた俺中佐と坂本少佐の息子です。これから暫くよろしくお願いします」
ミーナ「そういう訳で、何人かは彼を見たことあると思いますが、彼もネウロイの戦闘に参加してくれることになりましたので仲良くしてあげてくださいね?」
宮藤「坂本さんと俺さんの未来から来た息子さんだったんだ……」
おれ「はい。宮藤少佐もおれと色々関係してるんですよ?」
宮藤「しょ、少佐ですか!?私はまだ軍曹ですよ?」
おれ「なら宮藤軍曹。宮藤軍曹はおれの育ての親なんです」
宮藤「私がおれさんを育てたんですか!?でもなんで」
俺「簡単な事だよ宮藤ちゃん。俺と美緒はそのうち死んじゃうからさ」
バルクホルン「俺中佐と坂本少佐が簡単に死ぬとは思えないがな」
エーリカ「そうだよー。でも死ぬことが分かったなら死なないように頑張ればいいんじゃないのー~?」
シャーリー「けど、未来をそんなに簡単に変えちゃっていいものなのかなー。それこそおれが生まれてこなくなる可能性だってあるんだぜ?」
ルッキーニ「シャーリー、難しくてわかんないー」
シャーリー「んー。大きくなったらわかるようになるよ」
ペリーヌ「おれさんは俺中佐のように雷を斬ったりすることができますの?」
おれ「さっき見ていた通り、弾丸程度が限界です……」
俺「けど俺が全て教えるからそのうち雷だけでなく文字通り何でもぶった切れる剣士に育てあげてみせるさ」
リーネ「未来から来たということは、16年後私たちが何をしているかも知っているんですか?」
おれ「ええ、宮藤軍曹つながりで色々と」
ミーナ「それは気になるわね。私はどうなっているのかしら?」
おれ「……すみません知らないほうがいいこともあるんです」
ミーナ「ちょっと、それどういうことよ!言いなさい!言わないと撃つわよ!?」
坂本「お、落ち着けミーナ。知らないほうがイイことだってあるとおれが言っているだろう?」
ミーナ「構わないわ!教えてちょうだい。いえ、言いなさい!」
おれ「……ミーナ大将は。とってもがんばってます」
ミーナ「それだけ?ならどうして知らないほうがイイっていったの?」
おれ「……行き遅れて独身のまま……しかも口癖が結婚したーいです」
ミーナ「」(ピシッ)
おれ「だから知らないほうがいいって言ったのに……」
リーネ「聞かないほうがいいような気がしてきた……」
宮藤「うん……詳しい事は知らないほうがよさそうだね」
ペリーヌ「ガリアは!ガリアはどうなっていますの?」
おれ「ガリアですか?ガリアは確か再びネウロイの攻撃を受けていたような気が」
ペリーヌ「そんな……」
おれ「ネウロイも急激に進化して、1匹対処するのすら大変になってるんです。扶桑沖にすらネウロイが1日に何度も出現するようになっていたし……」
ミーナ「未来でもネウロイは私たちに牙を剥いているのね……」
宮藤「けど、未来でもネウロイが沢山いるってことは私たちが今していることは意味があるんでしょうか……」
おれ「おおありです。おれの居た時代にはネウロイの巣は残り1個でした。もし巣を破壊していかなかったら16年後はひどい有様になっていたはずです」
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翌日
俺「よーし。今日もまた手合わせするか」
おれ「はい、父さん!」
俺「んー父さんは辞めてほしいかもしれないなー。まだ俺そんな年じゃないし言われてこそばゆい」
おれ「でも、おれからすれば父さんは父さんなんです!」
俺「まーいいか。この間みたいにふ抜けた攻撃じゃなくて本気で殺しに来いよ?」
坂本「殺しに来いって大丈夫なのか?」
俺「大丈夫さ。まあ見てろって」
おれ「それでは行きます!!」
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宮藤「あれ?二人とも全く動かなくなっちゃいましたよ?」
リーネ「どうしちゃったんでしょうか……」
坂本「いや、もうあの二人は戦いを始めている。じきに決着がつくぞ?」
俺「………」
おれ「………」
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宮藤「坂本さん、まだですか?」
坂本「もうきまるようだぞ?」
俺「ふふん、まだまだだな。お前今で50回は死んだぞ?」
おれ「はぁ……はぁ……強い。強すぎる」
俺「なかなかやるみたいだがまだまだこれからだな。さ、修行を始めようか」
宮藤「坂本さん!一体何が起こっていたんですか!?」
リーネ「おれさんは何もされてないのに急に膝をついて息切れしてましたよ?」
坂本「あいつらレベルになると、実際に剣を交えなくとも対峙しただけで、イメージだけで決着をつけられるようだな」
宮藤「そんなことができるんですか!?」
坂本「あの二人はその道の頂点に立つ者同士だからな」
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俺「そうじゃないんだよ。速く振ろうとか速く抜こうとかじゃないんだよ」
おれ「でも、もっと速くするには今以上に速くならないと……」
俺「そりゃそうだけど、それじゃあ無理なんだよ」
おれ「でも父さんは雷に反応できていたし、光だって斬れるって言っていたじゃないですか!」
俺「ああ、そうだとも。光の速さで刀も振れるとも。けどお前のやろうとしてることとは全く違う方法なんだよこれは」
おれ「……どうすればいいんですか?」
俺「ただ鍛えるだけじゃ絶対に無理さ。俺達は他とはちょっと違うものを扱えるだろ?後は自分で考えるこった」
おれ「………」
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坂本「俺、そのやり方を教えてやらなくていいのか?」
俺「美緒ちゃん、そんなに未来から来た息子のことが心配かい?」
坂本「まだお前との子供とは信じたくはないが、あの子のことは少々心配になってしまう」
俺「そうかそうか。けど、ほいほい簡単に教えてしまったらあいつの為にならないんだ。進むべき方角は示してやるが地図はやらねえ」
坂本「そうか……」
俺「そんなに心配なら美緒ちゃんも一緒に訓練でもしてやればどうだ?あいつだって喜ぶだろ」
坂本「私からは剣を教えることなどはもうなさそうだが……一緒に訓練をするくらいはしてやれるな」
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おれ「どうすればいいんだよ。考えろっていったって……おれが使える特別なものといったら魔力があるのと闘気が使えるだけだよ」
坂本「おれ、随分と悩んでいるようだな」
おれ「母さん……うん、さっき父さんの言っていた事が全然わからなくて……」
坂本「そうか。だがただ悩んでいても解決しないぞ?どうだ?気分転換に私と訓練でもしないか?」
おれ「母さんと?」
坂本「私ではやはり役不足か」
おれ「そんなことない!母さんと一緒に居られるのが嬉しくて……」
坂本「はっはっはっ。そうかそうか、よしならまずは軽くランニングだ!」
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俺「……二人ともやってるねえ。俺もそろそろ先代達の技以外に自分自身の技を完成させないといけないな」
俺「……けど自分自身の技といっても思いつかないもんだよな。先代が編み出した奥義・極を超える技なんて思い浮かばないぞ」
ミーナ「あら?俺さんはあそこの2人と一緒に訓練をしなくてもいいのかしら?」
俺「ミーナ中佐か。俺はいいんですよ一緒にしなくてもね」
ミーナ「でもおれさんは俺さんの息子さんでしょう?」
俺「そうみたいだけどさ。まだ結婚もしてないし童貞だし、急に未来から来た息子です!って言われても実感がねー」
ミーナ「けど、美緒のほうはまるでもうお母さんみたいね」
俺「そうだね。やっぱり女性は強いわ」
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おれ「はぁはぁ」
坂本「なんだ、もうこの程度で根をあげるのか?剣士としてはかなりの腕のようだが、ウィッチとしてはまだまだのようだな」
おれ「軍に入ってまだ1年もたってないんです……」
坂本「未来の軍は随分とふ抜けてしまっているようだな……」
おれ「そんな!?十分きつかったですよ!?」
坂本「そうか……ネウロイの巣が残り1個となりながら攻略出来ていないワケが分ったかもしれないな。装備類は随分進歩したようだがそれを使うウィッチが進歩はおろか退化してしまっていれば……」
おれ「……」
坂本「おれ、おれがこの時代に来たのもきっと何かの運命だ。ここに居る間に私がお前をしっかりと鍛えてやる」
おれ「はい。お願いします」
坂本「はっはっはっ。宮藤達でもやりきれたんだ、お前もその位は余裕だろう。なんたって私の息子なのだからな!」
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シャーリー「んー……」
バルクホルン「おい、リベリアン。何か分ったのか?」
シャーリー「これはジェットストライカーだなー」
バルクホルン「ああ、それは見ればわかる」
シャーリー「しかもMe262みたいな欠陥機でない」
バルクホルン「ああ、未来で使われているものだ。欠陥など解消されているだろう」
シャーリー「名称はどうやらF4-ファントム。リベリオン製みたいだな」
バルクホルン「そうか。それで?」
シャーリー「後はわからないなーだって見たことない機械で埋め尽くされてるんだぜ?おれが使うからばらすわけにもいかないだろ」
バルクホルン「……リベリアンでも分らないとなるとやはりおれは本物の未来人か」
シャーリー「しかも、俺中佐と坂本少佐の息子だろー?」
エーリカ「でも二人の面影が残ってるよねー。かなり坂本少佐似だけどさー」
シャーリー「そう言われてみればそうだなー。最初男か女か分らなかったもんな」
エーリカ「でしょでしょ?きっと扶桑の軍服着せたら似あうとおもうなー」
シャーリー「フリフリのドレスなんかも似合うんじゃないか?坂本少佐は絶対に来てくれないだろうからおれに着せてみるか?」
バルクホルン「……」(ブッ)
シャーリー「おい、バルクホルン急に鼻血を噴き出してどうした!?」
エーリカ「きっといつもの悪い癖だとおもう……」
最終更新:2011年07月18日 17:15