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Last day その2

― 俺の部屋 -

俺「…なんか、大変な事になってきたな…」

明日の出発に備えて、自身の荷物の整理をしながら、501のみんなへと下された指令について考えていた

俺「…よいしょっと…」

最後の荷物を整え終えて、ほっと一息ついた

時刻はちょうど昼食の時間11:30分となっていた

俺は、今日は食堂へと行かず、自室で済ませることにした

済ませるといっても、携帯食だけど…

俺「……少し…寝ようかな…」

俺はベッドに勢い良くダイブし、顔をシーツにうずめた

頭の中で、卵が1個、2個、3個と数えているうちに、だんだんと眠くなってきた

あともうちょっとで寝てしまうという時に、いつも現れるのがエーリカである

エーリカ「俺~!」

俺「……やっぱり来たか…」

エーリカ「ん?」

俺「いや…なんでもない…。 それで、何しに来たんだ?」

エーリカ「んとね、俺に勉強を手伝ってもらおうと思って」

俺「…最後の日なのに?」

エーリカ「うん! 最後の日だからこそだよ!」

俺「なるほど… ま、今日もいつもと変わらず…か…」

机の前に並んでいる2つの椅子にお互い座って、医学書を広げた

俺「今日は…… 止血法だな」

エーリカ「止血法は前にやらなかったっけ?」

俺「やったけど、今日やるとこは、この前の応用みたいなものだ」

エーリカ「なるほど~ じゃ、がんばろうっか!」

俺はいつもと変わらず、エーリカの勉強を手伝った

エーリカとの仲を深めたのも、この勉強がきっかけであった

でも、勉強を教えるのも今日で最後

また、エーリカの勉強を手伝える日は来るのだろうか……





俺「ふぅ… 今日はここまで」

エーリカ「終わった~」

俺「お疲れ。 それにしても、今日は暑いな…」

時刻は午後4時を指しているというのに、自然と汗が身体を流れていくほど、いまだ気温が高い

エーリカ「なんだか、汗で服がぐしょぐしょになっちゃった…」

俺「んじゃ、着替えてこいよ。 そのままじゃ、衛生的にも悪いし」

エーリカ「そうだね、 一緒にお風呂に入りに行こう!」

俺「え?」

エーリカ「だから、お風呂!」

俺「……え?」

エーリカ「……ん?」

俺「………えっと…なんで風呂?」

エーリカ「汗いっぱい掻いたから」

俺「……一人で入ればいいんじゃないの…?」

エーリカ「ん~ それでもいいんだけど… よく考えたら、俺と一緒にお風呂入ったこと無いな~と思って」

俺「……でもな…」

エーリカ「いいの! 細かい事は気にしない~!! さ、行くよ!!」

俺「えぇぇぇ…」





ー 脱衣所 -

俺「………」

エーリカ「……どう?」

俺「どうって……俺の目の前で、ポーズとられても困るんですけど…しかも、裸で…」

エーリカ「もう!少しぐらい褒めてくれてもいいじゃん! 綺麗な身体だね~とか、胸大きいね~とか」

俺「……胸は…褒められないな……」

エーリカ「なんで?」

俺「……なんでって言われてもなぁ…」

エーリカ「……疑うなら、触ってみる?」

俺「いや…遠慮しとく…」

エーリカ「むぅ! 夜なら、私が嫌がっても触ってくるのに…」

俺「……なんか言ったか?」

エーリカ「なんにも言ってないよ~」

俺「まぁ、胸のどうこうは置いといて… さっさと、風呂に入ろうぜ」

エーリカ「そうだね~」




俺「ふぅ~ 休まるなぁ…」

エーリカ「温かい~」

俺「……それにしても、この風呂ってのは、扶桑の大発明だよなぁ」

エーリカ「そうだね、私も初めて入った時はビックリしたよ~」

湯船に浸かりながら見るアドリア海は、とても美しかった

しかも、夕方時とあって、なおさらだった

俺は、しばらく、その幻想的な景色に見惚れた

エーリカ「…ねぇ、知ってる? 湯船にタオルを入れるのは、マナー違反だって」

俺「……そうなの?」

エーリカ「うん。 だから、俺が腰に巻いているタオルは取らないとねぇ~」ニヤニヤ

俺「……お、おう…分かった。 じゃあ、ちょっとだけ、反対側を向いていてくれないか?」

エーリカ「…向かなくてもいいんじゃない? お互い、身体を見せ合った仲じゃん」

俺「……見せ合ったっていってもさ…夜だけだったし…… 俺にも恥じらいってもんがある」

エーリカ「でも、俺は今、私の裸見てるじゃん」

俺「…いや…見てるんじゃなくて…エーリカが見せてくるんだろ…!?」

エーリカ「いかにも私が痴女みたいな言い方しないでよ……」

俺「…わ、悪かった… でも、見せ付けてくるのは事実だろ?」

エーリカ「まぁね。 だから、俺も私に見せ付ければいいじゃない? ボディを」

俺「…ったく…仕方がねぇな………じゃ、タオル取るぞ…? いいんだな?」

エーリカ「ばっちこ~い!」

俺「……ったく…」

俺は、エーリカが見ている前で、腰に巻いてあるタオルを取り払った

当然、丸見えなわけだ……アレが…

エーリカ「……さすが…俺だね…」

俺「え?」

俺はエーリカの目線を辿った

すると、目線の先には、ビンビン君が反り立っていた

俺「えぇぇぇぇっ!? なんで、こんな状態に!?」

エーリカ「私の身体見て、興奮したんじゃない?」

俺「違う、違う! いや…全然、興奮しなかったわけじゃないけど… でも…」

意識していないにもかかわらず、なぜだか俺の竿は活性化していた

俺「……どうして…こんな…状態に……」

エーリカ「ふっふー 仕方が無い、タネ明かししてあげよっか! 実は、俺が部屋で食べたであろう携帯食は、前回食べたお菓子とまったく変わらないのです!」

俺「……そのお菓子ってのは……あの精力剤が入っていたってやつ…だよな…?」

エーリカ「その通り! エッチな気分になっちゃう、あのお菓子です」

俺「…あのなぁ……なんで、再び食べさせた…?」

エーリカ「最後の日の夜ぐらい、今までに無い情熱的な夜にしようと思って」

俺「……やっぱり…エーリカは…痴女…?」

エーリカ「私、痴女じゃないよ!! それを言ったら、俺だって変態でしょ!? この前、私のズボン被りながら、エッチしたくせに」

俺「お、俺は変態じゃない!!それに、ズボンはエーリカが被せてきたんだろ!!」

エーリカ「…そうだっけ?」

俺「…忘れてんのかよ……」

エーリカ「いつ言ったのか忘れちゃったけど、『男はみんな変態だと思うぞ』って、俺言ってたじゃん」

俺「……確かに言ったけどさ…」

エーリカ「男の子は細かい事気にしないの! ほらほら! 興奮する?」

俺「た、平らな胸を押し付けるな……」

エーリカ「ほれほれ~」

俺「悪い気はしないけど……やめろって… なんだか、今日のエーリカ…いつもと違う感じがするな…」

エーリカ「んー えっとですね、男の子が常に変態だってことと同じで、女の子もたまに、エッチな気分になる時があるのですよ」

俺「……つまり…今エーリカは、その気分だという事だな……?」

エーリカ「そ、そういうことです」

俺「………まったく…………じゃ、さっさと風呂を出るか…」

エーリカ「え? なんで? 入ったばかりじゃん」

俺「………エッチ……したいんだろ…? ///」

エーリカ「…………///]

俺「…こんな所では…出来ないし…… だから…俺のベッドで…///」

エーリカ「そっ…それじゃぁ…さっさとお風呂出ないとね…//」

俺たちは、身体を濡らしたまま、部屋へと向かった

どうせ、また濡れるんだから…





俺「……満足…したか…? ///」

エーリカ「……うん…///」

俺たちは、夕食までの時間を、欲求を満たすために費やした

先ほど風呂場でエーリカが言っていたように、今までに無い情熱的なモノだった

エーリカ「…でもさ…俺は毎回、物足りたくないの…?」

俺「…物足りないってどういうことだよ?」

エーリカ「…その…男の子なら…本番をしてみたい…とか…あるでしょ…?」

俺「…前にも言ったが…魔法力の関係で…」

エーリカ「うん、それは分かってるよ」

俺「分かってるなら、何でそんなことを…」

エーリカ「……私は満足しても…俺は……」

俺「そんな事は気にしなくていい。 俺はエーリカを満足にさせる事だけで、十分だ。 これも前に言ったような気がするぞ」

エーリカ「……本当に…俺は優しいね……」

俺「…そんな事ない…… 俺の事を気にしてるエーリカの方がよっぽど…優しいさ…」

エーリカ「俺~!! 」

俺「うわっ!? そ、そんなに密着するな~!! 裸なんだぞ!!」

エーリカ「さっきまでは、密着してたでしょ~!」

俺「ったく……可愛いヤツめ!」





― 夕食の時 ―

俺はあの後、もう一回、エーリカとヤル破目になった…

おかげで、夕食の時間に少しだけ遅れてしまった

俺「…遅れた……って、うおっ!?」

俺はテーブルに並べてある料理の種類と数の多さに驚いた

テーブル一面を埋め尽くす量の料理がたんまりと並んでおり、どうやっても俺を含めて12人では食べきれないぐらいの量だった

俺「…な、なんで…こんなにいっぱい…?」

坂本「俺医師は、明日からスオムスに行くだろ? 私たちも明後日からは、作戦がある。 だから、景気付けのためだ!!」

はっはっはっ、と笑う坂本少佐を、ただ呆然と見つめる俺

こんなに食べたら、腹が痛くなりそうだ……

エーリカ「ねぇねぇ、これ全部食べていいの!?」

ミーナ「ええ、今日は遠慮なく食べていいわよ」

エーリカ「わ~い!!」

バルクホルン「いくらでも食べていいからといって、作戦に支障をきたす程、食べるなよ!!」

エーリカ「わかってるよ~」

ルッキーニ「シャーリー! もう食べていい!?」

シャーリー「最後の料理が揃うまで、もうちょっと待とうな」

エイラ「サーニャ、これ…食べきれると思うカ…?」

サーニャ「……無理…かも…」

ペリーヌ「……量が…多すぎますわ…」

リーネ「…私も…そう思います…」

宮藤「みなさ~ん、最後の料理が出来ました~!」

ミーナ「では、食べましょうか。 いただきます」

「「「「「「いただきま~す!」」」」」」

みんなは、いただきますの挨拶後、目の前にある料理から手をつけ始めた

そして俺も食べようとした時、少佐から、あるドリンクを貰った

俺「……これは…?」

坂本「一旦、飲んでみてくれ!」

俺「分かった… ごくごく…」

飲んでみたが…味はお世辞にも、美味しいとは言えなかった…

俺「これは…いったい…?」

坂本「それは、"赤まむしドリンク"だ!」

俺「…アカマムシドリンク…? …コレって…何なの?」

坂本「そのドリンクは主に滋養強壮、精力を高める精力剤としての効果がある。しかも、この赤まむしドリンクは、一本15㌦もする物だぞ!」

俺「んぐっ! ごほっ、ごほっ!!」

精力高揚と聞いたとき、俺は思わず吐き出しそうになってしまった

なんで…今日に限って、2度も精力を高める物を食べさせられたり、飲まされたりするんだ…

ミーナ「み、美緒…? そのドリンクの…本当の意味は…知ってるの…?……////」

坂本「本当の意味? そんなもん、知らないぞ。 ミーナは知ってるのか?」

ミーナ「ええっと…/// わ、私も……知らない…わ……///」

坂本「? まぁ、ミーナもどうだ? 飲んでみるといいぞ!」

ミーナ「え、遠慮しとくわ…///」

坂本「ふむ……そうか…」

ルッキーニ「ねぇねぇシャーリー、"セイリョクザイ"ってなに?」

シャーリー「ま、まぁ…元気が出る物…かな…? 本当の意味は…まだ知らなくてもいい…////」

ルッキーニ「うじゅ?」

サーニャ「…エイラは…知ってる…? "セイリョクザイ"の意味」

エイラ「ナ、ナナナナ何でもないんダナ!!///// サーニャには、まだ早いんダナ!!//////」

サーニャ「?」

宮藤「み、みなさ~ん…頑張って食べないと…いつまでたっても、食べ終わりませんよ…」

ミーナ「そ、そうね! 宮藤さんの言う通りだわ! がんばって食べましょう!」





俺「ふぃ~ 食べ過ぎたなぁ~」

エーリカ「お腹いっぱいだよ~」

夕食をたらふく食べた俺とエーリカは、医務室で胃袋を休めていた

特にやることもないので、俺は隣に居るエーリカの短い金髪をクルクルと指で巻いて、遊んでいた

エーリカ「ん… くすぐったいよ~」

俺「別にいいじゃん、減るものじゃないし」

ひたすら、髪を弄くるだけでは無く、時々エーリカの首筋も軽く撫でた

エーリカ「……俺が…スオムスに行っちゃたら……また逢えるのは…いつになるんだろね……」

突然、エーリカが小言をこぼした

言葉には勢いが無かった。そして、どこか寂しげに感じられた

俺「……意外と…すぐ逢えるんじゃないか?」

エーリカ「え? どうして?」

俺「いや、コレといった根拠は無いけど…… 何となく、そんな気がするんだ」

エーリカ「………また…逢えるよね…?」

俺「ああ、勿論だとも! たとえ怪我しても、俺自身で治すから、安心しろ!」

エーリカ「そ、それは…ちょっと無理なんじゃない…?」

俺「そう?」

お互い、会話に少しずつ笑顔が交じるようになってきた

俺は、少しでもエーリカと話をしていたかったので、眠気を抑えるためにもコーヒーを煎れ始めた

最近では、酒や煙草の頻度が減り、コーヒーを飲むことが多くなった

健康にも良い事だ

俺「エーリカも飲む?」

エーリカ「うん! あっ、でも、お砂糖とミルクは多めに入れてね」

俺「りょーかい」

コーヒーを飲む続けているうちに、インスタントのコーヒーではなく、豆を煎って、コーヒーを作るというこだわりを持ち始めた

医務室には、コーヒー豆の良い香りが漂い始めた

俺「そろそろかな……はい、どうぞ」

エーリカ「ありがと」

俺は、甘めのコーヒーが半分ほど入ったカップをエーリカに渡した

俺「………うん、美味いな…」

エーリカ「……俺は将来、喫茶店開けるね」

俺「ふっ、どうも」

俺は早めにコーヒーを飲み終えたが、エーリカは猫舌なのか、まだコーヒーを半分も飲み終えていなかった

俺「…もしかして、猫舌?」

エーリカ「うん、熱いの苦手…」

俺「ごめんな…今度、作るときは気をつけるよ」

エーリカ「…俺は明日から、スオムスに行っちゃうのに……今度っていつ?」

俺「ええっと……その……501が、エーリカがスオムスに来たとき…かな…?」

エーリカ「……うん…分かった」

俺「…さてと…もう12時だし…そろそろ寝るか…」

エーリカ「…そうだね」





― 俺の部屋 -

俺「……今日は…早めに済ますぞ…俺、明日早いし…」

エーリカ「えぇ~!?」

俺「"えー"って言われてもなぁ…」

エーリカ「仕方が無いな~ 」

俺「……ほら…早く来いよ」

エーリカ「にしし♪ 突撃~」

エーリカと過ごす甘美な時間は、しばらくお預けとなる

一生分の愛を注ぐ勢いで、俺達は熱い夜を過ごした

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最終更新:2011年07月29日 16:11
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