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最終決戦

本日、人類の運命を賭けた『ラーゼン作戦』が敢行される

俺は501の出撃を見送る為、飛行場まで来ていた

坂本「みんな準備は完了したか!? 出撃予定時刻まで、残り10分だぞ!」

格納庫内では、整備を完璧に終えたストライカーユニットのエンジン音が響き渡っていた

俺は声をかき消されないよう、やや大きい声でエーリカに声をかけた

俺「エーリカ! ぱぱっと終わらしてこいよ!」

エーリカ「任せて~」

俺はエーリカと挨拶代わりのキスを軽く交わした

坂本「よし! 出撃だ!」

501の11人は、爆音を響かせながら、ネウロイの待つ大空へと飛びだって行った

俺「…無事に戻って来いよ…」





基地に戻った俺は司令部内の無線を通して、501の様子を見守った

サーニャ『坂本少佐、前方に多数のネウロイ反応があります』

坂本『ふむ…姿が見えないな……ステルス型か…だが、コアは発見できた。 私が誘導する!!』

部隊長「どうやら、戦いが始まったみたいですね」

俺「そうみたいだな…」

501が接敵したと同時に、見張り兵からの甲高い声が響いた

見張り「3時の方向から、多数のネウロイ襲来!! 姿が確認できる為、従来型ネウロイと思われます!!」

部隊長「こっちも始まるみたいだな。 総員戦闘配置!!」

部隊長の掛け声で、陣地内の火砲が一気に火を噴いた

ネウロイもほぼ同時に、攻撃を仕掛けてきた

俺「部隊長! 負傷者の治療にいってくる!」

部隊長「任せたぞ!」

俺は司令部を飛び出し、ネウロイの攻撃が直撃した塹壕へと向かった

俺「おい!大丈夫か!?」

「お、俺…さん……」

俺「…酷い出血だな……待ってろ、いますぐ止血してやるから!」

俺が一人を治療してる間にも、ネウロイの攻撃でどんどん負傷者が増えていった

俺「よぉし…一応、血は止まった! お前は、司令部へ行け!!」

「りょ…了解…」

次の負傷者を探し、塹壕内を走り回った

俺「おい!お前!大丈夫か!?」

血を流し、ぐったりとしていた砲兵に声をかけたが、返事は返ってこなかった

俺「ちきしょう……」

「誰か!誰かいるか!?」

俺「どうした!?」

「コイツがやられた!!」

俺「お、お前は…」

新兵「お、俺さん……やられてしまいまし…た…」

俺「しゃ、喋るな! ほら大人しくしろ!! 今すぐ手当てしてやる!」

新兵「あ、あ…ありがとうございます…」

俺「絶対に助けてやるからな!!」

とは言ったものの、新兵の状態はかなり酷かった

腹部、大腿部からは多量の出血が認められ、さらに運の悪いことにネウロイのビームは心臓付近を貫いていた

はっきり言って、生きているのが奇跡的であった

俺「死ぬなよ! 聞いたぞ!お前は幼女主義者だって!!」

新兵「はは……どこで聞いたんですか……」

俺「そんなのどうだっていい! とにかく俺を見ろ!!」

新兵「……俺…さん……」

俺「なんだ!?」

新兵「………ハルトマン…中尉と……お幸せ…に…」

俺「馬鹿野郎! 他人の心配するより、自分の心配をしろ!!」

新兵「……」ガクッ

俺「おい!? おい!? このロリコン!! 返事をしろ!!」

俺の必死の治療も虚しく、新兵は二度と喋ることはなかった

俺「くそっ!!」

「俺さん! 伏せて!!」

俺「え!?」

近くの兵に警告されたと同時に、俺の近くで凄まじい爆発が起きた

一瞬にして目の前が真っ暗になり、身体の身動きが取れなくなった

頭にキーンという甲高い音が響いている

「俺さん! 大丈夫ですか!?」

俺「……ああ……なん…とか……」

「!!」

俺「……どうした、驚いた顔をして……」

「お、俺さん! 肩に!!」

俺「肩?」

俺は言われるがままに、肩を見てみた

俺「……どうりで…痛ぇわけだ…」

俺の肩には、鋭利な金属破片が突き刺さっていた

しかも、肩だけでは無かった

大腿部にもしっかりと刺さっていた

「俺さん! はやく金属破片を抜かないと!!」

俺「ダメダメ、そんなことしたら失血死しちまう。 身体に何か刺さったら、むやみやたらに抜かないほうがいいんだ」

俺は激痛を隠しながら、兵に冷静に語りかけた

俺「…結構…やられちまったな…」

「俺さん! 司令部まで運びます!!」

俺「……いや…俺は大丈夫だから……」

無理やり俺を司令部に連れて行こうとする兵を振り払い、他の負傷兵を治療し始めた

ネウロイの激しい攻撃は続いたが、作戦開始から4時間ほど経過した頃に、501がネウロイの巣を消滅させたという知らせが陣地中を飛び交った

「イヤァァァッホォォォ! 俺たちは勝ったんだぁぁ!!」

「これで平和が戻ったぞ!!」

俺「……やっと……終わったか……」ガクッ

「俺さん……? 俺さん!?」

戦いが終わって緊張の糸が切れたのか、俺は静かに意識を失っていった


続く

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最終更新:2011年08月06日 02:03
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