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父と子の5話「闘気修練」

おれ「ふっ!はっ!」

俺「ダメだなー。前からまったく進歩してねーな。俺の言った事を覚えているか?」

おれ「ええと、おれたちに使える別のものを使えですか?」

俺「そうだ。全くそれがなっちゃいない」

坂本「俺。いい加減それが何かを教えてやればいいではないか」

俺「こればかりは自分で気づいてもらいたいんだよ。仕方ない、一度手本を見せてやるからよーくみとけ」

おれ「良く見ておけか・・・。一体何をするつもりなんだろう」

俺「早すぎたら何をしてるかわからないだろうから同じ方法だけど速度を落としてやるよ。いくぜ!」(シュパッ)

おれ「!!!」

俺「こういうことさ。わかったか?」

おれ「わかりました。あれをああすればよかったのか・・・」

坂本「何かつかめたようだな」

おれ「うん。まさかアレはコレにも使えるなんて思いもしなかったよ」

俺「言ったろう?俺達につかえるアレを使えと。アレといったらコレしかないだろ?」

坂本「お前達はさっきからアレやコレと何を言っているんだ?」

俺「美緒ちゃん気になるみたいだね」

坂本「これほどアレコレ連呼されたら気にもなる」

俺「それじゃあっちで俺が特別に教えてやるかな」

坂本「ここではダメなのか?」

俺「今からおれがアレをああする特訓をここでするみたいだからここに近づくのは危ないんだよ。慣れるまではね」

坂本「そうなのか。なら仕方ないな」

俺「そーそー。それじゃあ俺の部屋でゆっくりレクチャーしよう」

坂本「うむ、頼んだぞ。おれも無理をするんじゃないぞ?」

おれ「はい、母さん。程ほどにしておきます」

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おれ「父さんは抜刀するときに闘気を纏ってた・・・ならおれも闘気を纏ってやればできるはずだ」(シュパッ)


おれ「全然ダメだ。ただ纏うだけじゃダメなのかな。なら今度は刀にも纏わせて・・・」(シュパッ)

メキ・・・メキメキメキメキ・・・バタン

おれ「少し速くなった気がする・・・けど遠くの木が倒れた・・・?刀に纏わせるだけでもダメなのかなあ。でもきっかけはつかめたから後はコントロールできれば父さんみたいにやれるはず!」

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坂本「さあ、教えてもらうぞ」

俺「遠い遠い。もっとこっちこっち」

坂本「話すならここで十分だろう。どうして近寄る必要がある」

俺「それは俺のやる気の問題かな?美緒ちゃんがそんなところにいると話せそうにないや」

坂本「しかたないな・・・ここでいいだろ?」

俺「うんうん。ここでなら話せそうだ」(サワサワ)

坂本「俺・・・どこを触っているんだ?」

俺「どこって、美緒ちゃんの尻」

坂本「ふふふ。お前は何も学習しないようだな、言い残すことはあるか?」

俺「美緒ちゃんこそ学習すべきだよ。烈風斬はもう見切れてるし普通に斬ろうたって白刃取りや無刀取りだってできるんだぜ?」

坂本「くっ・・・」

俺「諦めて俺にセクハラされながら説明を聞くがいい!」

坂本「覚えていろ・・・いつか痛い目に合わせてやる」

俺「覚えていたらね。やる気も出てきたし美緒ちゃんには説明しよう。間違っても俺の言った事はおれには伝えないでくれよ」

坂本「ああ、約束しよう」

俺「俺やおれは戦闘中、闘気ってのを纏ってるんだよ。おれの場合はまだ使いこなせてないみたいがそのうち使えるようになるだろ」

坂本「闘気?それはどの様なものなんだ?」

俺「あわてるなって。それを今から説明するんだろ?」

俺「まず闘気には3種類の使い方がある。ひとつは自分の射程内に張り巡らせてセンサーのような使い方をする方法だ」

坂本「心の目とか言われるような類のものか」

俺「そう。正にそんな感じ。射程内に入ってきた敵意あるものや害になるものが飛び込んできたらわかるってやつかな

坂本「ふむ。残りの2つは?」

俺「もう1つは身体能力の向上かな」

坂本「身体能力の向上か。おれが今会得しようとしているのはこれになるわけか」

俺「そうそう。まだアレは使いこなせてなくて音速レベルだけどそのうち俺みたいに光速レベルでの攻撃ができるようになると思うよ」

坂本「残る1つは?」

俺「攻撃かな。前に雷を斬ってみせただろ?あれも闘気をちょっと使ってたわけだ」

坂本「あれも闘気を使っていたのか」

俺「あの程度だったからちょっと放出させただけだが、ネウロイのビームとかは一直線に放出させて打ち消したり、拡散してきたものは広範囲に放出して打ち消したりかな。
  ついでに放出した闘気は攻撃の役目も兼ねるわけさ」

坂本「なかなか便利なものだが・・・一体どの様なものなんだ?私にも使えたりするのか?」

俺「どのようなものねえ・・・気合の塊みたいなもんだ。美緒ちゃんも頑張れば使えるようになるかもしれないな」

坂本「気合の塊か・・・ならば私にも使えるかもしれないな」

俺「けど剣聖以外に使えたヤツは見たことないけどな」

坂本「・・・そうか。しかしウィッチに不可能はないはずだ!」

俺「その気合の入れようならもしかして本当に使えるかもしれないな・・・」

坂本「はっはっはっ。もし使えるようになったら俺よ覚えておくんだな」

俺「何を?」

坂本「今この話をしている間、散々体を撫で回した報いを受けてもらうからな?」

俺「えー。この話をしてあげた対価だろー。本来なら口外しちゃいけないようなものなんだぞ?撫で回す程度じゃこっちが損だよ」

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おれ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・だ、め、だ・・・」(バタン)

おれ「少しは速度があがったかもしれないけどこれじゃ周りに被害がでるばっかりだ」

シャーリー「うわっ!?何でこの辺り一体の木が切れてたり地面がえぐれてるんだ?」

ルッキーニ「シャーリーあそこー。おれが倒れてるよ?」

シャーリー「ほんとだ。おれー一体何があったんだよー」

おれ「シャーリーさんにルッキーニさん、基地の敷地をこんなにしてごめんなさい」

シャーリー「この辺は誰も来ないから問題ないとは思うけど、これはおれがやったのか?」

おれ「はい。訓練をしていたんです。でも結局この有様で全くダメみたいです・・・」

シャーリー「無茶はしないほうがいいぞ?別に急いで覚えなきゃいけないものでもないんだろ?」

おれ「そうかもしれないけどおれがここにいつまで居られるか判らない以上、できる限り早く覚えないといけないんです」

シャーリー「ならやっぱり俺に頼みに行くべきだな。教えてくださいーってさ」

おれ「無理です。父さんは自分で会得しろって言うだけです」

シャーリー「コツくらいならきっと教えてくれるってー。あたしからも頼んでやるから行ってみようぜ?」

ルッキーニ「いこー!またズバーってなってうじゅー!ってなるのを見せてくれるかもしれないし!」

シャーリー「よしなら決まりだ!俺の部屋にいこうぜ」

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俺「まったく美緒ちゃん、こんないい男が言い寄ってるんだからさあ?」

坂本「何処にいい男が居る?私の前に居るのは軟派な男しかいないんだがな」

俺「ひっどいなあ・・・そんなつもりでいる訳じゃないんだけどなあ」

坂本「そう思っているのはお前だけだろう」

俺「本当にあいつの言ってることは正しいのかよ。全然進展しないじゃないか・・・はあ」

坂本「おれがこの時代に来たせいで未来が変わったのかもしれないぞ?おれは俺ではなく私に似ていたからな。案外父親は実は別の誰かなのかもしれないな」

俺「いやいやいや。あの剣の腕は絶対に俺譲りだから。父親は多分俺だからね」

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おれ「シャーリー大尉、やっぱりいいですよ。自分で何とかしますから」

シャーリー「いやいや、ここはあたしに任せておけよー。しっかりと聞き出してやるからさ」

おれ「別にそんな事してもらわなくても大丈夫なんだけどなあ・・・」

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俺「かくなるうえは・・・」

坂本「どうした?私はそろそろいくぞ?」

俺「いや、待って美緒ちゃん。大事な話がある」

坂本「大事な話だと?どうせ大したことない話だろう。私も忙しいんだ手短にな」

俺「ふっふっふっ、かくなるうえは無理やり既成事実を作っちゃえばいいんだと」

ガスッ

坂本「ふう、そんな事だろうと思った。もう私は行くからな」

俺「・・・ぬふぅ」

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シャーリー「俺の部屋はここだったなー」

坂本「ん?シャーリーにおれ、俺に何か用か?」

シャーリー「あたしというよりはおれの方だねー。坂本少佐、今って俺って部屋にいるかい?」

坂本「ああ。けどもしかしたら寝ているかもしれないな」

シャーリー「寝てたら叩き起こせばいいなー。それじゃあ行こうか、おれ」

おれ「はい・・・でもダメだと思うけどなあ・・・」

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俺「・・・」(犯人はm)

シャーリー「・・・俺は一体何をやってるんだ?」

おれ「・・・父さん、何床に寝そべって遊んでるの?」

俺「犯人は美緒ちゃんだ・・・がくり」

シャーリー「そんだけ喋れるなら何ともなさそうだな」

おれ「きっと母さんに何かして殴られただけだと思う・・・」

俺「ふう・・・俺とした事が美緒ちゃんの鉄拳制裁を避け損ねちゃったよ。で、二人とも俺に何かようか?」

シャーリー「そんなところさ。俺、おれに不思議な力の使い方を教えてやってくれよ。でないとそのうちそこらじゅうが荒地になっちゃうからなー」

俺「・・・そんな事か。仕方ねえな教えてやるよ。おら、外にでるぞ」

おれ「えっ。でも父さんは自分でやれって・・・」

俺「大体どんな方法で使えばいいかは気づいたみたいだからな。コントロールの仕方は教えてやる。いくぞ」

おれ「うん!」

シャーリー「な、案外聞いてみるもんだろー」

おれ「シャーリー大尉ありがとうございました。シャーリー大尉はこうなるってわかってたんですね」

シャーリー「いや・・・あはははは。まあそんなとこだよー、せっかく教えて貰える事になったんだし頑張ってこいよー」

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俺「とりあえず一回やってみろ、おら」

おれ「うん・・・」(シュパッ)

ドカ~~ン・・・

俺「おーおー。これまたド派手に自然破壊してるなー」

おれ「どうやってもこうなっちゃうんだ・・・」

俺「オーケイオーケイまずはそうだな。刀持たないでいってみようか」

坂本「二人ともやっているな。成果はでているか?」

俺「まだまだ全然ダメだな。全くコントロールしきれてない」

おれ「はあはあ・・・」(ボロッ)

坂本「俺よ、おれは本当に大丈夫なんだろうな。見るからにボロボロじゃないか」

俺「大丈夫大丈夫。あいつだって男の子さ。少しくらいボロボロになったって構いやしないさ」

坂本「一応、お前の息子だろう・・・そんなんでいいのか?」

俺「構わねえよ。あいつが俺の息子だとしても今は師匠と弟子の関係だ」

おれ「うわっ!?」(ドカーン)

シャーリー「んー。俺も頑張ってるけど全然ダメっぽいな。おれ~少し休憩したらどうだ?」

おれ「シャーリー大尉、まだまだやれるので休憩は後で取ります。今は少しでも何かをつかまないといけません」

おれ「うわぁ?」(ドカーン)

俺「あん?何度同じ事をいわせりゃいいんだ!無理に力を抑え込もうとするんじゃねえんだよ。力に逆らわずに従いつつ従わせるってんだよ」

おれ「そんなこと言っても出来ない物は出来ないんだよ父さん・・・」

俺「出来ないんじゃねーよ。やるんだよ。やれ」(ボコッ)

おれ「いたっ・・・」

俺「休んでる暇があったらとっとと続けろ」

坂本「おい俺・・・殴ることはないだろう!」

シャーリー「そうだぜ。さすがにやりすぎじゃないのか?」

俺「外野は黙ってな。これはうちの流派のやり方なんでね・・・それに今あいつが会得しようとしているのはそんな甘い方法で会得できるようなもんじゃないのさ」

おれ「今度こそ・・・ぐぐっ・・・力に逆らわないようにして・・・うわっ!?」(ドーン)

俺「馬鹿野郎!力に逆らわないようにするだけだったら暴走するだけだろうが!」(ボカスカ)

おれ「ううっ・・・」

坂本「俺。やりすぎだ・・・」

シャーリー「おれ大丈夫か?こんなにボロボロになってそこらじゅうに痣を作って・・・」

おれ「はい・・・大丈夫です」(ボロッ)

坂本「おれ、今日はもう終わりだ。休め」

俺「美緒ちゃん。ダメだ。まだ終わらせない。立ておれ!この程度で続行できないとは剣聖の名が聞いて呆れる。15年後の剣聖はみなそんなに弱いのかよ」

おれ「まだやれます・・・」

シャーリー「本当に大丈夫か?あんな挑発に乗ってやる必要はないんだぜ?」

坂本「ああ。これ以上ボロボロになってはネウロイとの戦いにも支障がでてしまう」

おれ「だいじょうぶです・・・母さん、シャーリー大尉。この程度なんともないです」

俺「そうだそれでいい。それでこそ俺の息子だ・・・」

=====
===

おれ「・・・・・・」

俺「今日は進展無しか。明日もやるからな」

おれ「はい・・・」

俺「ふー。それにしても今日は無駄に疲れたなー・・・」

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坂本「大丈夫か?痣だらけだが怪我はないか?」

シャーリー「それにしても俺はスパルタだったな~。これじゃあ先におれが壊れちゃうぜ?」

坂本「そうかもしれんな・・・やはり俺にやり方を変えさせたほうがいいかもしれん」

シャーリー「そうだよな~。仮にも未来の俺の息子なのにこの仕打ちは酷過ぎるな」

おれ「俺なら大丈夫です。それに全く出来ない俺が全て悪いんです・・・折角父さんが直々に指導してくれているのにそれに応えられない俺が悪いんです・・・」

坂本「・・・・・・」

おれ「俺もそろそろ部屋に戻って着替えてきます・・・」(フラフラッ)

シャーリー「おい大丈夫か?そんなにふらふらしてちゃ基地までたどり着けないだろう。ほらあたしの肩につかまりなよ」

おれ「シャーリー大尉ありがとうございます・・・」(フラフラ)

シャーリー「坂本少佐、あたしはこのまま俺を医務室にまで連れていくよ~」

坂本「すまないなシャーリー。私は俺の所へ行ってこようと思う」

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===

おれ「すみませんシャーリー大尉・・・」

シャーリー「いいよ全然。それに謝られるようなことはしてないしねー」

おれ「でも服が汚れてしまいます・・・」

シャーリー「いいよいいよ。洗えばいいだけだしね。それに・・・おれはあたしの事よりももっと自分の事を大切にしたほうがいいよ。坂本少佐が言ってたみたいに先に俺が壊れちまうよ?」

おれ「・・・・・・」

シャーリー「無理しすぎないようにしたほうがいいよ。いつかきっとできるさ」

おれ「・・・・・・」

シャーリー「何かあったらあたしのとこに来ればいいよ。話相手とかになってやるよー」

おれ「はい・・・・・・ありがとうございます」

=====
===

坂本「俺はいるか!」

俺「なんだい美緒ちゃんそんな大声をだして・・・」

坂本「なんだではない!さっきのおれに対する扱いはなんなんだ!」

俺「それのことかよー。てっきり俺さん素敵抱いて!とか来てくれたかと思ったのにさ」

坂本「冗談を言いに来たわけではない。お前は自分の息子を壊すつもりか!」

俺「息子か・・・美緒ちゃんもしかしてもうおれの母親気どりかい?本当にあいつが俺と美緒ちゃんの子かもわからないのにさ」

坂本「未来の宮藤から教えられて、あの刀2本を見ればわかることだろう」

俺「・・・けど本当にあれが俺と美緒ちゃんの子供なのかな?俺と美緒ちゃんは全然進展ないけど?まさか美緒ちゃん子供はコウノトリが運んできたり畑のキャベツから採れるとか考えてないだろうな?」

坂本「・・・その位は知っている。それでもだ!」

俺「・・・・・・俺もああやって会得したんだよ。今の技をね」

坂本「何っ?」

俺「だから。俺も実の父親からああやって叩き込まれたんだよ。行く日も行く日もな。だからあの方法以外の教え方をしらねーんだわ」

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最終更新:2011年08月09日 01:59
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