ロマーニャから2日後
おれ「・・・!」(シュパッ)
俺「・・・」
おれ「・・・」(カチン)
俺「ペリーヌ、おれに向けてトネールを頼む。手加減はしなくていい、おもいっきりぶち込んでやれ」
ペリーヌ「どうなっても知りませんわよ?トネール!!」
おれ「!!!」(シュパパッ・・・カチン)
ペリーヌ「うそ、おれさんも私のトネールを斬ったというんですの!?」
俺「ロマーニャ以来随分とできるようになったみたいじゃないか。ちとまだスピードが遅いけど慣れてこりゃ大丈夫だろう」
おれ「うん、闘気がどんなものなのか、どうやって使うのかがわかって来たんだ。全部父さんのお陰だよありがとう」
俺「俺のお陰じゃないさ。俺はきっかけを与えてやっただけだ。ここまでできるならもう俺から教える事はないわ。後は自分で高みを目指しな」
おれ「うん・・・!おれは父さんを超える剣士になって見せるよ。ウィッチとしても母さんを超えてみせる!」
坂本「私を超えるウィッチになるか・・・。随分と低い目標だな」
俺「おれぇ・・・世界は広いんだぜ?俺なんかよりもっと目標にしたほうがいい奴がごろごろいるはずだぞ?」
おれ「ううん。俺の目標はやっぱり父さんと母さんなんだ。だから・・・」
おれ「(でも言えない・・・。これ以上は言えない・・・。おれが絶対に父さんと母さんを死なせはしないからね)」
坂本「どうしたんだ?泣きそうな顔をして・・・」
俺「やっぱりペリーヌのトネールにビビッてたんだろ。ミスったら黒こげになってただろうしな」
ペリーヌ「死なない程度に撃ったに決まってますわ全く・・・」
おれ「ちょっと色々思い出しちゃって・・・顔洗ってくる」
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夜
おれ「いよいよ明日だ・・・。芳佳母さんの手紙によると明日の午前中のネウロイの襲撃で父さんが・・・」
「死なせない・・・けどどうすればいいんだろう。やっぱりネウロイとの戦闘で死ぬなら出撃させないのが確実なのかなあ」
「でも、今のおれに父さんを力ずくで止めれるのかな。でも雷を斬れるようにまではなったから少しは・・・」
「おれが戦闘中常に警戒するって手もあるけど、あの父さんが命を落とすような状況なんておれにはどうすることもできないんだろうし・・・」
「覚悟を決めろおれ!父さんに怪我を負わせてでも出撃を取りやめさせる!」
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翌日
おれ「・・・」
シャーリー「おーいどうしたー?」
おれ「シャーリーさんおはようございます。おれに何か用ですか?」
シャーリー「ほら、前にロマーニャであたしも刀を1本買ったろー?どうせだからおれに色々教えてもらおうと思ったんだ」
おれ「おれなんかでよければ」
シャーリー「よーし、なら早速頼むよー」
おれ「じゃあまずは真剣でなくて訓練用の竹刀で」
<<警報音>>
おれ「ネウロイ!?」
シャーリー「ちぇー、お預けかーハンガーへ急ごう」
おれ「はい!」
「この戦闘で・・・父さんは・・・何が何でも止めてみせる」
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ミーナ「みんな集まったわね?どうやら複数のネウロイがロマーニャへ向けて進行中のようです。数が多い分こちらも戦力の温存を考えられるほど余裕がありません。私を含めて全員出撃します」
坂本「そんなに数が多いのか。聞いたとおりだ、長期戦も考えられるから気を引き締めていくぞ」
俺「よし!俺発進するぞ!」
おれ「させない!」(シュパッ)
俺「ちっ、危ねえな・・・。おれ、何をするつもりだ?」
シャーリー「おれっ!何してるんだよ。どうして俺に向けて刀を振るったんだ?」
坂本「どういうつもりか説明してもらおうか?事によっては・・・」
ミーナ「おれさん、説明して頂戴?」
おれ「・・・父さんは絶対に出撃させない。怪我をさせてでも止めます」
俺「何で俺を出撃させないんだよ!」
おれ「父さんが今から始まるネウロイとの戦いで死ぬから・・・だからおれは絶対に父さんを戦闘には参加させない!」
坂本「な・・・に・・・?それは本当なのか?」
おれ「うん・・・。多分おれがこの時代に飛ばされたのもきっと父さんや母さんの命を救う為に違いないんだ。せっかく会えたのに・・・みすみす殺すような真似なんてできないよ!」
ミーナ「・・・」
俺「そんな事かよ。俺はみすみす死にやしねーよ。この時代にお前が要るって時点で歴史が変わってるだろ多分。もしお前が実力行使で止めに入るってんなら俺も実力行使で行かせてもらうぞ?」
おれ「望むところだよ父さん・・・」
俺「・・・ミーナ中佐。ちょっと我侭言う息子を躾けなきゃイケナくなっちゃったんで先に行っててくれ。なーに3分以内に追いつくから大丈夫」
ミーナ「3分で追いつくなら今3分待ちます」
俺「そ、なら3分以内で終わらせる・・・」
おれ「ならこちも3分でケリをつけます!」
俺「流石に力の差がどの位あるかわかってると思ったんだが・・・」
おれ「虎徹が任せろって言ってる・・・?行くよ父さん、今日の虎徹は血に飢えてるみたいだから父さん覚悟してね?」(するり・・・)
俺「あっそ。それで・・・?」(シュパンッ)
おれ「え・・・・・・?今何が・・・?」(カランカラン・・・)
俺「・・・お前の刀見てみろよ。もう刀って呼べる代物じゃないけどな」
おれ「・・・虎徹が斬られた・・・・・・・・・?」
坂本「・・・」
シャーリー「今何が起こったんだよ?俺は突っ立ってただけに見えたぜ?」
坂本「早すぎてそう見えただけだ・・・多分そうとしか思えない」
ミーナ「刀を叩き斬るなんて本当に俺さんは凄いわね」
坂本「おれの奴は全く反応できていなかったな・・・いや反応できなかったから今あそこで立ったままで居られるのか」
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おれ「そんな・・・芳佳母さんから貰った虎徹が・・・」
俺「そんな大切なもんなら飾っておくべきだったな。これでわかっただろ、俺を止める事なんてできないってことがよ」
おれ「まだだ!これなら・・・これなら行ける筈だ、烈風斬!」
俺「残念だけどそれも無駄だ・・・舎利子色不異空空不異色色即是空空即是色、奥義・極」(シャキンッ)
おれ「ううっ・・・烈風斬も斬られた・・・」
俺「闘気で身を守ったか。本当ならついでに立てない位にはダメージを負わせるつもりだったんだけどな・・・けどこれで2本目も使い物にならなくなったぞ?」
おれ「えっ・・・?」
坂本「烈風丸を消滅させたか・・・」
おれ「そんな・・・母さんの形見まで・・・」
俺「だーかーら、もう諦めろ」
おれ「まだだ・・・この童子切なら、父さんと同じ刀なら!」
俺「無駄だというのがわからないかな・・・」
おれ「無駄かどうかはやってみなきゃわからないよ・・・!・・・舎利子色不異空空不異色色即是空空即是色、奥義・極!」
俺「ふー・・・そんな精神状態じゃ避けるまでもねえわ。これで終わりだ」(スパン・・・)
おれ「・・・・・・・・・・・・」(カランカラン・・・)
俺「あーあ、勿体ね。自分で斬っといて言うのもあれだけど・・・どうせなら腕を切り落とすべきだったのかもな」
「ミーナ中佐お待たせ。躾けも終わったし、多分しばらくは使い物にならないはずだから俺達12人で行こう」
ミーナ「・・・そうね。できればもう少し穏便な方法で終わらせてくれるとおもったんですけど仕方ないわ」
シャーリー「おれ、大丈夫か!」
おれ「・・・」
ミーナ「シャーリーさん、俺さんを見ていて貰っても良いかしら?ほかって置いたら何をしでかすかわからないから・・・」
シャーリー「あたしまで出撃しなくて大丈夫か?数が多いんだろ?」
俺「俺がそいつの分とシャーリーの分の穴埋めをするから大丈夫だ。何もなしに本気を出すのもあれだけど仕方ねーし。美緒ちゃん、頑張ったら何か・・・」
坂本「何もなしだ!・・・シャーリー、俺を頼んだぞ」
ミーナ「・・・ストライクウィッチーズ発進!」
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おれ「・・・父さん母さん」(ぐすっ・・・)
シャーリー「大丈夫だよあの二人なら。二人の息子のおれが信じて待ってなくてどうするんだよ」
おれ「でも、今日父さんは・・・」
シャーリー「その未来はおれがこの時代に来なかった時の事だろ?大丈夫さ。あたしも一緒に待っててやるから・・・」
おれ「はい・・・」(ぐすっ・・・)
シャーリー「おれは男の子だろー?そんな顔して泣くなよ~・・・」
おれ「はい・・・」(ぐすっ・・・)
シャーリー「仕方ないな~。ほら、泣きたかったら泣いていいぞ?」(ぎゅむっ)
おれ「・・・シャーリーさん。うわああああああああああん・・・」
シャーリー「(・・・俺の奴が無事に帰ってきてくれるといいけどな)」
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1時間後
シャーリー「みんなが帰ってきた!俺の姿は・・・居ない!?坂本少佐の姿も見えないぞ・・・まさか」
おれ「やっぱり父さんは手紙の通り今日死んじゃったんだ・・・しかもおれがここに来たせいで母さんまで・・・」
シャーリー「そんなわけないだろ!ミーナ中佐!」
ミーナ「あら、シャーリーさん出迎えありがとう。そんなに慌ててどうしたのかしら?」
シャーリー「慌てもするよ。俺と坂本少佐は何処だ?もしかして・・・」
ミーナ「落ち着いてシャーリーさん。俺さんも美緒もどうもしていないわ」
シャーリー「けど、なら今どこに居るんだ・・・?」
バルクホルン「今頃あの二人なら空中でイチャイチャしているさ・・・全く坂本少佐まで俺のペースに嵌って・・・」
ミーナ「俺さんが2人の分の穴埋めで少し無理をし過ぎたみたいで最後の1体のネウロイを倒した所で魔法力切れ。美緒が俺さんを運んでいるから少し戻ってくるのが遅れるだけよ」
シャーリー「そうか・・・おれーー!今の話聞いたか?俺も坂本少佐も無事だってさ!」
おれ「父さんも母さんも無事・・・」
シャーリー「よかったな。やっぱり俺がこの時代に来た事によって未来が変わったんじゃないか」
おれ「よかった・・・本当によかった・・・」
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俺「ふー・・・ようやく基地に着いた。長い旅だった・・・」
ミーナ「二人ともお帰りなさい・・・?あら?俺さんが戦闘終了後よりボロボロになってるように見えるような・・・」
坂本「はっはっはっ。せっかく私が基地まで運んでやったのに途中でセクハラを働くから折檻してやったんだ」
俺「別にいいじゃない・・・せっかく二人っきりだったんだし・・・」
坂本「はっはっはっ。場所と状況はわきまえような?」
俺「わきまえたつもりなんだけどなー・・・」
坂本「どうやらまだ痛い思いをしなくては分からないようだな・・・」
俺「何かに目覚めそうだけどなー」
おれ「・・・・・・」
俺「ん?どうした?まーた俺に斬りかかってくるんじゃないだろうな・・・?」
坂本「おれ・・・」
おれ「父さん・・・・・・!」
俺「うおっ。抱き着くな。そして泣くな。服が鼻水と涙で汚れちまうだろーが!」
おれ「だって・・・・・・」
俺「しかたねーな。だから言ったろ?俺は死ぬ気はないってよ」
坂本「最後のほうは危なっかしかったがな」
俺「危なくねーし。あのくらい余裕だし」
坂本「なら魔法力を切らしたのはどこの誰だったかな?」
俺「戦闘中は切らしてないだろ。だからセーフだし」
おれ「うわ~ん・・・」
俺「まったく・・・」
坂本「しかし俺よ。どうしようか・・・」
俺「何が」
坂本「お前がおれの刀を3本とも斬リ刻んだろう・・・」
俺「仕方なかった。仮にもこいつだって剣聖なんだ。無力化するにはこうするしかな・・・」
おれ「うわ~ん・・・」
俺「自分の力量がどの程度なのかも把握せずに刃向ってくる方が悪い」
坂本「またロマーニャへ行って新しい刀をそろえよう、な?」
おれ「は”い”・・・母さん・・・」
俺「それに・・・刀がなくてもやれることはいくらでもあるしな。闘気を完全に会得するのに丁度いいのかもな」
おれ「・・・はい、父さん」
シャーリー「適当に選んだから全然凄くないだろうけど、あたしの刀も戦闘の時に使ってもいいからさ」
おれ「ありがとうございます、シャーリーさん・・・」
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最終更新:2011年09月03日 18:17