前編
27 自分:アンジー短編[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 23:50:05.50 ID:aTf1UEUL0 [8/11]
「ハァ!? 結婚っ!?」
「ああ、そうだ。お前ももういい歳なんだから、そろそろ嫁の一人でもこさえてもいいだろう」
「いやっそれはそうだけど…そんな急に言われても相手が……」
「それについては大丈夫だ。もう相手は選んであるからな」
「お、おいっ! そんな勝手にっ!!」
「まぁまぁ、相手はウィッチだ。スゴイ美人だぞ?」
「そんな問題じゃねぇって…」
「もう決まったことだ。今更とやかく言ってもどうにもならん」
「そうかもしれないけどさぁ…」
「先方は今統合戦闘航空団のメンバーとして招聘されている。それが一段落したら正式に籍を入れるから、それまで大きな問題を起こすんじゃないぞ?」
「顔も分からない相手と結婚とか突然言われてもなぁ…」
29 自分:アンジー短編[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 23:52:39.52 ID:aTf1UEUL0 [9/11]
―1945年3月 504基地
パティ「ハァ!? 結婚っ!?」
アンジー「うむ、この504統合戦闘航空団の任務が一段落したら籍を入れることになった」
パティ「えっ…何? アンジー、彼氏とかいたの?」
アンジー「いや、出会ってからまだ1週間も経っていない」
パティ「なんでそんな人と……」
アンジー「相手はヒスパニア空軍大将の御息子の戦闘機乗りでな、大将殿の方から縁談を持ちかけられてウチの両親が受け入れたんだ」
パティ「そんな…アンジーはそれでいいの……?」
アンジー「役人一家のウチにとって、空軍大将とのパイプができるのは非常に有利だからな。両親の役に立てるなら私はそれでいい」
パティ「でも、結婚は女の子にとって人生で最大のイベントなのに……親が勝手に決めた相手となんて……」
アンジー「なに、私にはこの方が性に合っている。それに……」
俺「すいません、ララサーバル中尉。少しよろしいでしょうか?」
アンジー「お、どうしたんだ、俺少尉?」
パティ「む……アンジー、もしかしてこの人が?」
アンジー「うむ。お前には紹介しておこう。私の婚約者、俺少尉だ」
30 自分:アンジー短編[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 23:55:08.06 ID:aTf1UEUL0 [10/11]
俺「え、えっと…初めまして、シェイド中尉っ! ララサーバル中尉のこ、婚約者の……俺ヒスパニア空軍少尉ですっ!」
パティ「ふ~ん…」ジトーッ
俺「うぅ…!」タジッ
パティ「う~ん…なんか情けないな~…。そんなのでアンジーをちゃんと守れるんですか?」ジトーッ
俺「それは……え~と…」オロオロ
パティ「悪い人ではなさそうだけど、一人で抱え込みやすいアンジーにはもうちょっと頼りがいがある人の方が似合っているような……」
アンジー「俺少尉だってやる時にはやってくれるさ」
パティ「本当にそうですかぁ?」ジロッ
俺「うっ……」プイッ
アンジー「それくらいにしてやってくれ、パティ。俺少尉、何か私に用事があるのだろう?」
アンジー「ふむふむ」
パティ「むぅ…やっぱり納得出来ないなぁ…」
31 自分:アンジー短編[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 23:57:23.21 ID:aTf1UEUL0 [11/11]
竹井「それでは各員、トラヤヌス作戦の準備を開始しろ」
「「「「了解っ!」」」」
アンジー「俺少尉」
俺「は、はいっ!? 何ですか、ララサーバル中尉っ!?」
アンジー「貴官も作戦に参加するのだな。私達のサポート、しっかり頼むぞ」
俺「りょ、了解しましたっ!」
アンジー「そんなに固くなるな。大丈夫、きっと上手くいくさ」
俺「あの、ララサーバル中尉……」
アンジー「ん?」
俺「その赤ズボン隊の制服、似合っていますね」ニコッ
アンジー「フフッ…ありがとう」ニッ
32 自分:アンジー短編[sage] 投稿日:2011/10/07(金) 00:01:11.42 ID:40bbr3vG0 [1/10]
―1945年3月 ヴェネチアネウロイの巣
竹井「こちら竹井。作戦は失敗した…。くりかえす
トラヤヌス作戦は失敗した…。」
フェルナンディア「敵が来るわよっ!?」
竹井「迎撃用意っ! 深追いをしないで、撤退を第一に考えろっ!」
「「「「了解っ!!」」」」
マルチナ「ッ……固っ…!」ダダダダダ
パティ「くっ……攻撃も強くなってるよ…!」ガガガガガ
竹井「これはキツイわね…。」
アンジー「竹井大尉、ここは私に任せてください」
竹井「……………」チラッ
パティ「ハァ……ハァ…!」ゼェゼェ
竹井「そうね。他の皆はいっぱいいっぱいみたいだし、ここは貴女に任せるわ、アンジー。
全機撤退っ! 殿はララサーバル中尉が務めるっ!」
パティ「アンジー…」
アンジー「大丈夫だ、パティ。こんな窮地は今まで何度も乗り越えてきたんだから」ニッ
33 自分:アンジー短編[sage] 投稿日:2011/10/07(金) 00:07:59.29 ID:40bbr3vG0 [2/10]
パティ「うん…。任せたよ、アンジー
絶対…帰ってきてね」
アンジー「ああ、当然だ」
竹井「それじゃあアンジー任せたわよ」
俺「………」ブゥゥゥン
竹井「ちょっとそこの戦闘機っ!? えっと…俺ヒスパニア空軍少尉っ! 撤退命令が聞こえなかったのっ!?」
俺「………」ブゥゥゥン
竹井「俺少尉っ!!」
アンジー「俺少尉」
俺「……………婚約者として貴女一人を置いていくわけにはいきません」
アンジー「ふぅ…まったく……」
俺「………俺は…」
35 自分:アンジー短編[sage] 投稿日:2011/10/07(金) 00:10:31.96 ID:40bbr3vG0 [3/10]
アンジー「戦闘機乗りの貴様が残ってどうなる? あの強力なネウロイの攻撃を戦闘機でかわしきれると思っているのか?」
俺「………」
アンジー「気持ちはうれしいが………私の気持ちだって同じだということも分かってくれ」
俺「………」
アンジー「私だって婚約者の貴様を犬死になどさせたくない」
俺「…………………………すいません、竹井大尉。自分も撤退します」ブゥゥン
竹井「良かった……。それじゃあアンジー、絶対無事に帰ってきなさいよ?」
アンジー「了解しました」
俺「ララサーバル中尉……」
アンジー「安心しろ、俺少尉。お前の花嫁はたったあれだけのネウロイ相手に遅れを取るほどひ弱ではない」ニッ
37 自分:アンジー短編[sage] 投稿日:2011/10/07(金) 00:12:45.49 ID:40bbr3vG0 [4/10]
キュオオオオオオオオオオ
アンジー「さて、あれだけの大口を叩いておいて何だが、この敵の数は厄介だな
その上、固さも攻撃の威力も以前のものを凌駕していると……」
キィィィィィィ
アンジー「ほぅ…まだ増えるか。これはまた大層な数になったものだ
この数の敵に相対するのが私一人とは、少々もの寂しい絵面だな」
キュイイイイィィィィ
アンジー「なぁに、退屈はさせん
504統合戦闘航空団『アルダーウィッチ―ズ』アンジェラ・サラス・ララサーバル
ヒスパニア精鋭青中隊が筆頭の実力、その目にしっかりと焼き付けていけ」
最終更新:2011年10月10日 03:58