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父と子の9話「父、最盛期伝説」

俺「ここ最近ネウロイの出現回数がおおいなー・・・」

坂本「だが今までみたいな厄介なネウロイは出てきていない。それが救いだな」

俺「コアが固定されているしそこまで硬くもないから倒すのは苦労しないのは確かだけどよー。こう毎日だと流石にやってられねーぞ?」

ミーナ「そうねぇ。そろそろみんな疲れが出始めて来た頃よね・・・このままこのペースでネウロイが現れたらまずいわね」

俺「おれさえ立ち直ってくれれば少しはどうにかなりそうなんだけどねー・・・」

坂本「余り期待しないほうがよさそうだな・・・。俺がもう少し考えて行動してくれていれば違ったかもしれないのにな」

俺「何の事かわからねーなー ピュー~~♪」

ミーナ「シャーリーさん、坂本少佐の言う通りでおれさんはまだ立ち直れていないのかしら?」

シャーリー「前よりはマシなんだろうけどさー。戦闘は無理だろうな~・・・」

ミーナ「何か対策を考えないといけないわね」

坂本「最近出現するネウロイは今までに比べてはるかに倒すのが楽だからこの際出撃人数を減らす事も考えないといけないかもしれないな」

ミーナ「そうねぇ・・・。でももしもという事も考えられるからそれをするのは最後の手段よ」

===
==

おれ「・・・・・・」

シャーリー「おれ~。調子はどうだ?」

おれ「シャーリーさん・・・」

シャーリー「相変わらず、か」

おれ「・・・シャーリーさんも最近何だか疲れいるように見えます」

シャーリー「ここ数日、連日ネウロイの襲撃があるからね~。フル回転さ」

おれ「・・・・・・すみません」

シャーリー「気にするなよ。おれは何も悪くないさ。この時代の争い事はこの時代の人間がやればいいからね」

おれ「・・・・・・」

坂本「シャーリーの言う通りだ。おれは何もしなくてもいい」

俺「できれば一緒に戦ってくれるとありがたいんだけど」

坂本「お前はだまっていろ」(ごすっ)

俺「いてぇ・・・。足を踏まないで足を・・・」

おれ「・・・・・・!」

シャーリー「・・・おれ?坂本少佐や俺がどうかしたか?」

おれ(前よりはっきり見える・・・父さんと母さんを包みこむ何かが・・・どす黒い何かが・・・)

シャーリー「おーい。あたしの話を聞いてるかー?」

おれ(前も見えた・・・けど一時期また見えなくなった。確か父さんが死ぬかもしれなかった日からだ。また見えるようになったってことは・・・)

坂本「おれ・・・?」

俺「・・・おーーい。俺と美緒ちゃんがどうかしたのか?」

おれ(おれがここへきて父さんの死が回避されたわけじゃないんだ。遅れる事になっただけ・・・?しかも母さんまで・・・?)

シャーリー「・・・・・・」

坂本「・・・・・・」

俺「・・・・・・」

おれ(・・・どうすればいいんだろう。おれにできる事はあるのかな。父さんがどうにも出来ない事なんておれにどうこうできるわけないか・・・)

シャーリー「んー・・・ほいっ」(むぎゅっ)

おれ(こう何か柔らかい方法が・・・柔らかい?)

おれ「・・・・・・?」

シャーリー「おっ。ようやくこっちの世界に戻ってきたかー。何一人で自分の世界へ入り込んでいたんだ~?」

おれ「へ?」

坂本「おれ、私と俺を見た瞬間何か急に自分の世界に入り込んでしまっていたが・・・」

俺「まさか、俺を見てまだビビってるんじゃないだろうな?」

おれ「ち、違うよ!ちょっと急な考え事をしてたんだ」

シャーリー「坂本少佐と俺に関係する事でか?」

おれ「うん・・・。こっちに飛ばされてきた時から父さんには何か黒い何かが纏わりついているように見えたんだ。それが父さんが死ぬはずだった日、父さんは死なずに生き残った。その時からその黒い何かは見えなくなってたんだけど・・・」

俺「それがまた見えるようになったか?美緒ちゃん、俺になにか憑いてる?ちょっと魔眼で見てくれよ」

坂本「仕方ないな・・・。私には特に何も見えないな。おれ、確かに俺に何かが纏わりついて見えるんだな?」

おれ「うん・・・前よりもはっきりと。それと・・・父さんだけじゃなくて母さんにもそれが纏わりついているのが見えるようになっちゃったんだ・・・」

坂本「はっはっはっ・・・。私も俺と同様に死ぬかもしれないのか」

おれ「・・・かもしれない。けど前みたいにそれが決まっている訳じゃないだろうし・・・・・・」

俺「色々と用心はしておいたほうがいいってことか」

坂本「そうだな・・・日頃から少し注意しておくか」

俺「美緒ちゃんはそんなに気を張らなくていいよ。俺が付いてるからな」

坂本「余計不安になるな・・・」

俺「酷いなー・・・俺の強さはわかってるだろー?任せておけって」

坂本「見返りに何かを要求されそうだから遠慮しておこう」

俺「別に見返りなんていらないぜ?すこーしだけ俺への好感度が上がればそれで十分だ」

シャーリー「んー・・・」

坂本「どうしたシャーリー?」

シャーリー「あたし達に見えない何かを見えるのがおれの固有魔法になるのかなーって思ってたのさ」

坂本「そういえばおれの固有魔法は謎のままだったな」

俺「俺と美緒ちゃんの子なら何か持っている可能性が高いだろうしな。見える系だから特殊な魔眼か・・・?」

坂本「だがどう見ても普通の目だな・・・。固有魔法でなくてただ単に霊感が強いのかもしれないな」

俺「固有魔法が無い場合の方が圧倒的に多いしな。ウィッチのサラブレッドでも無い場合は無いか」

おれ(ようやく何かわかった・・・黒いもやが何か・・・だけど分かった所でどうすればいいんだろう・・・)

坂本「おれ、あいつの言う事は気にする事はないぞ。固有魔法を持たない大エースだって多くいるんだ」

おれ「そんな事は全然気にはしてないんだけど・・・」

俺「ほかに何か気になる事でもあるのか?」

おれ「父さんや母さんに纏わりついているものが・・・随分はっきり見えてきたんだ」

坂本「おれ、私達に何が憑いているか教えてくれるな?」

おれ「多分・・・死神。大きな鎌を振りかぶってるように見える・・・」

俺「あっはっはっはっ俺達には死神が憑いてるのかよ」

坂本「笑いごとではないぞ?」

俺「悪霊だろうが死神だろうが関係ねーや。死神だろうが悪魔だろうが幽霊だろうが俺の前に立ちふさがるならぶった斬ってやるよ」



俺「俺に斬れないものなんてない。例え目に見えない何かだろうが例外じゃねぇ!」



坂本「無茶を言う・・・見えないものを、実体がないものをどうやって斬るつもりだ?」

俺「気合でぶった斬る」

坂本「気合でどうにかできるものではないと思うがな・・・」

俺「ならいっちょ試してみますか・・・おれ、死神は俺のどのあたりに憑いてる」

おれ「背後にだけど・・・」

俺「背後か。わかった・・・そりゃ!」(シュパッ)


俺「・・・おれ、斬れたか?」

おれ「無理だよ・・・気合だけじゃ斬れるわけないよ・・・」

俺「幽霊とかその手の類いはやっぱり無理か・・・初代の剣聖は刀で悪霊すら斬り伏せたとか言われてるんだけどなー・・・俺はまだその域じゃないわけか」

===
==


俺の部屋

おれ「父さん・・・父さんは間違いなく歴代で1・2を争う剣聖だよ・・・。だけど普通の刀や闘気と魔法力だけじゃどうにもならないよ・・・」

おれ「・・・布都御魂。この霊剣ならその霊力で斬れるのかな?ねえ、おれがお前を使いこなせるようになったら、父さん達を救えるのかな・・・」

布都御霊(・・・・・・・)

おれ「ロマーニャだとお前の声が聞こえたような気がするのにさっぱり聞こえなくなっちゃったな・・・」

布都御魂(・・・・・・)

おれ「お前は俺をまだ真の所有者と認めていないのかな・・・」

布都御魂(・・・・・・)

おれ「当たり前だよね。こんな現実から逃げているような奴なんて・・・」

布都御魂(・・・・・・)

おれ「・・・少しだけ。少しだけ・・・久しぶりに訓練でもしてみようかな」

===
==

おれ「・・・・・・」(ブンブンブン)

シャーリー(おっ?珍しいな・・・おれが一人で訓練をしてるなんて。真剣な顔してるし邪魔したらわるそうだなー)

おれ(おれはどうすればいいんだろう。このまま逃げて父さんや母さんを見殺しにすればいいのかな・・・・・・それは嫌だ)(ブンブンブンブン)

俺(・・・・・・少しやる気を出したみたいだな)

おれ(けど、どうすればいいんだよ・・・誰か教えてよ・・・)(ブンブンブンブンブン)

坂本(・・・随分迷いがあるみたいだな。だが一人で乗り越えてみせろ)

おれ「くそっ・・・くっそおおおおおおお!どうすればいいんだよおおおおおおおおおおお!」(ブンブンブンブンブン)

おれ「父さんも母さんももう20になるんだったよね・・・。父さんはともかく母さんは魔法力の減衰も相当進んでいるだろうしこれ以上戦闘に出させる訳にはいかないよね。でもどうすればいいんだろう」

    おれが頑張れば父さんや母さんを戦闘させないようにできるかな・・・。一度ミーナ中佐に掛け合ってみよう」

===
==

ミーナの部屋

おれ「ミーナ中佐、少しお話があるんですけど」

ミーナ「美緒でなくて私に?要件は何かしら」

おれ「要件は1つだけ・・・父さんと母さんをしばらくの間、戦闘に出させないでください」

坂本「何を言っているっ!今私と俺が戦闘に出なければ今のネウロイの出現頻度に対応しきれないんだぞ?」

おれ「知ってます・・・父さんと母さんの穴はおれが埋めます」

坂本「なにっ、お前が私と俺の穴を埋めるだと!?」

おれ「うん。おれが父さんと母さんの分まで戦えば問題ないでしょ?」

坂本「だがっ・・・!」

ミーナ「わかりました。しばらくの間美緒と俺さんには休みを取って貰いましょう」

坂本「ミーナ!」

ミーナ「美緒・・・あなたもわかっているでしょう?もうほとんど魔法力が・・・」

坂本「まだだ。私はまだ戦える!」

おれ「母さんは確かにまだ戦えるかもしれないけど、今は出来る限り危険な目にあって欲しくないんだ」

坂本「それは前に言っていた死神みたいなものが私にとりついているからか?」

おれ「うん。けれ」どおれには見えるだけで、どうにもすることが出来ないから・・・」

坂本「・・・・・・わかった。しばらくの間休みを貰うとしよう」

ミーナ「美緒、俺さんには美緒から伝えて貰っていいかしら。私から言うより美緒から言ったほうが言う事を聞くでしょう?」

坂本「わかった、見かけたら伝えておこう」

ミーナ「おれさんが美緒や俺さんの代わりに戦う。本当にいいのね?」

おれ「はい・・・!今のおれに出来る事はこの位しかありません」

坂本「私や俺の代わりをするなら心してかかれよ?」

おれ「はい、わかってます。おれだって父さん程じゃないけど・・・」

坂本「頑張れよ。期待しているぞ」

ミーナ「二人の代わりに頑張ってちょうだい」

<<警報音>>

ミーナ「言ってる傍からこれよ。おれさん、出撃してもらえるかしら」

おれ「了解です、ミーナ中佐」

坂本「頼んだぞ」

おれ「いってきます、母さん」

===
==

シャーリー「まさか坂本少佐と俺の代わりにおれが出撃するとは思わなかったよ」

バルクホルン「この間、俺にボロボロにされていたから本当に大丈夫かと心配したが大丈夫なようだな」

おれ「父さん程じゃないけどネウロイ相手ならそこそこやれます!いつかは父さんみたいに簡単にネウロイを倒せるようになれたらいいんだけど・・・」

シャーリー「おれにも出来るようになるさ。なんたって坂本少佐と俺の息子なんだろ?」

おれ「・・・はいっっ!!」

バルクホルン「俺が少し異常なだけな気もするが・・・まあいいとするか」

シャーリー「細かい事は気にしないほうがいいと思うぜ?」

バルクホルン「そうかもしれないな・・・きっとこの間は私は少々疲れていたに違いない・・・」

おれ「父さんが何かしたんですか・・・?」

シャーリー「まーな・・・」

バルクホルン「ああ・・・超スピードだとか催眠術とかそんなチャチなものではなかった」

おれ「一体何をしでかしたんですか・・・」

バルクホルン「リベリアン説明してやってくれ・・・私はあんなもの信じないからな」

シャーリー「そうだなー・・・3抜刀5撃墜は当たり前、3抜刀8撃墜も。俺にとってのネウロイ消滅はネウロイコアの斬りそこない。」

おれ「」

シャーリー「一回の抜刀で刀が数本に見える。鞘でネウロイ両断。刀に手を置いただけでネウロイが泣いて謝った。コア発作を起こすネウロイも」

おれ「うそでしょそれ・・・」

シャーリー「ネウロイを一睨みしただけでネウロイが真っ二つになってた。ネウロイの襲撃が無い日も2撃墜」

おれ「ちょっと、シャーリーさん・・・?」

シャーリー「刀を使わずに手で斬ってたことも。グッとガッツポーズしただけでネウロイが5体位撃墜されてた。抜刀でハリケーンが起きた事は有名。ネウロイ戦争が始まったきっかけは俺の素振り」

おれ「・・・・・・」

シャーリー「調べてみたらこんな事が書かれてたのさ~」

バルクホルン「殆どが嘘だろうが本当にやりそうな事もまじってるから困る・・・」

おれ「なるほど・・・」

シャーリー「でも、出来る限り私たちに楽をさせようとかなり無理をしてるようだったけどな~」

おれ「当たり前ですよ。父さんだってもう20なんです。飛ぶのが精一杯のはずなのに・・・」

シャーリー「ウソだろ・・・」

バルクホルン「普通にネウロイの攻撃を斬り裂いたり弾いたり消滅させたりしてたぞ・・・」

おれ「あー・・・それは闘気使って、魔法力は使わないから出来る芸当で・・・」

シャーリー「そうなのか?」

バルクホルン「それならおれも同じような事が出来るのか?」

おれ「ええっと・・・おれが出来るのはまだ攻撃を斬り裂いたりする事位で、消滅まではちょっと・・・」

バルクホルン「扶桑刀は本当に恐ろしい武器だな・・・」

シャーリー「坂本少佐もネウロイの攻撃を斬り裂いてたからなー」

俺(そこまで扶桑刀は凄くないんだけどなぁ・・・)

バルクホルン「私も1本扶桑刀を持ってみるか・・・」

シャーリー「なんだバルクホルン。お前1本も持ってないのかよ~」

バルクホルン「お前だって持ってないだろう、そんなものを」

シャーリー「それが持ってるんだな~。前にロマーニャに行ったときに1本えらんで貰ったのさ」

バルクホルン「何。それは本当か!?」

おれ「ええっと・・・本当です。おれが選びました」

バルクホルン「ぐぬぬ・・・リベリアンに遅れを取るとは。ふふふ私も明日ロマーニャで1本手に入れてくるとしよう」

シャーリー「バルクホルン、扶桑刀を手に入れたからって強くなれる訳じゃないぜ?確かシュギョーとかしないと駄目らしいぜ」

バルクホルン「修行だと?」

シャーリー「確か山に篭ったり、滝に打たれたり、おかしな部屋に入ったり、ハラキリしたりするんだろ?」

おれ「それはかなり間違った知識で・・・」

シャーリー「そうなのかー。扶桑のコミックで読んだんだけどなー・・・」

おれ(もういいや。突っ込むのはやめておこう・・・きっとニンジャスシテンプラスキヤキフジヤマゲイシャとか言い出しそうだし)

シャーリー「私が言いたいのは扶桑刀を持っただけじゃ俺やおれや坂本少佐のようにはなれないってことさ」

バルクホルン「なるほどな・・・血のにじむような訓練が必要という訳か。面白いやってやろうではないか」

シャーリー「幸いうちの部隊には3人も扶桑刀使いの達人が居るから先生には困らないしなー」

バルクホルン「そうだったな。どうせなら他の奴らにも持たせてみたらどうだろうか」

シャーリー「それは面白そうかもなーどうせなら部隊名もストライクウィッチーズからSAMURAIウィッチーズにかえちまおうぜ」

バルクホルン「流石にそれは無理だ」

シャーリー「ちぇー」


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最終更新:2011年10月28日 10:57
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