器用貧乏な俺
シャーリー「固有魔法が複数?」
俺「凄いだろ、複数どころかイメージさえ出来れば何でも出来るぞ」エッヘン
俺「怪力に始まりストライカー無しでの飛行も(ry」
ゲルト「よし、少し私と力比べするか」ニギリ
俺「ふはーはーはー! よせよせ、女を傷付けるのは不本意だ」
俺「」
ゲルト「しまった、勢い余って腕の骨をへし折ってしまった……」
俺「だ、大丈夫……俺は自己再生も出来る万能で優秀なウィッチだ! どうだ、真似できまい!!」パァァァ……
○6時間経過
俺「よし、はみ出た骨が塞がったぞ」
芳佳「私が治療しますね」
坂本「俺はどうした?」
ミーナ「何でみんなこんな固有魔法使えるの? エリートって怖くね? と言い残した後に部屋に引きこもりました」
エーリカ「初日からそれは不味くないかなー? 私が様子を見に行こっか」
ゲルト「よせ、どうやら天狗になってたようだからな。頭を冷やさせるにはちょうど良いだろ」
●
部屋の中
俺「何だよあいつら化け物かよ……今までの部隊だったら可愛いウィッチが黄色い悲鳴を上げて褒めてくれたのに……
これじゃあ晒し者じゃねーか……クソッ」
コンコン
俺「ごめんなさい、留守でーす」(鼻声)
『えっ? あ、でも声が……』
俺「冗談ですよ、入ってどうぞ」
リーネ「し、失礼します」
俺(可愛いウィッチキタ━(゚∀゚)━!!)
俺「な、何だい? 魔法の上手な発動の仕方のコーチかい? それとも銃のカッコいい構え方?」ソワソワ
リーネ「その、夕食を作る時に何か苦手な物は無いかと聞いて置かないとと思って……」
俺「嫌いなもの? そんなのは良いからもっとさ! こう、俺にやらせてくれよ!!」
リーネ「はい?」
俺「何でも出来るんだぜ俺! だから何か無いかな!!?」
リーネ(き、気迫がすごい……)タジッ
――――
――
―
トントントントン
芳佳「あ、豆腐の方を切り終わったら次はお肉をお願いしますねー」
俺「う、うん」
芳佳「あ、リーネちゃんは野菜をお鍋にそろそろ入れて」
リーネ「うん、分かった」ドボボボ
芳佳「ありがとうございます俺さん、やっぱりお料理出来る人が増えると助かります!」
俺(うーん、これも適当に固有魔法のちょっとした応用なんだけど……まぁ、それはいっか)
グツグツ
ペリーヌ「ううう……煙で眼鏡が……宮藤さんどうにかなりませんの!?」
芳佳「あ、ペリーヌさん。すいませんお料理出来るまで後少し何でもうちょっとだけ我慢して下さい……」
ペリーヌ「まったく、これだったら様子を見に来なければ………あら? 急に視界がクリアに」
俺(たぶんグラスの曇りを除去&防止する魔法を使えるのは俺だけだろうなー
あっ、肉が足りないとか思ったらまた勝手に増えた)
●
技術士「ウルスラ中尉、爆発してもレンズだけ無事なのはいったい……」
ウルスラ「秘密」
●
ルッキーニ「うひゃー! 今日の料理はお肉がいっぱいだーー!!」
エイラ「凄いなこれ……牛一頭買いたいしたんじゃないかって位あルゾ……サーニャ、大丈夫か?」
サーニャ「えっ?」モグモグモグモグ
エイラ(り、リスみたいに頬張ってるのも可愛い……)ボーー
ミーナ「宮藤さん、確か食糧にこんなにお肉は無かった筈だけど……?」
宮藤「わ、分かりません。調理しててもいつの間にかまな板とかそこら辺に増えてて……」
俺(今度はマンガ肉でも、いや味噌ペーストやらをたっぷり入れたボルシチも……)モグモグ
坂本「……」ジーー
俺「はっ? 魔法力をどうにか出来ないかって?」
坂本「……そうだ、お前の何でも出来るとの固有魔法を信じて、恥を忍んでお願いしたい」
俺「良いですよ」
坂本「私はもうすぐ二十歳になる、だから実はもう力が尽きようと」
俺「だから良いですってば」
坂本「すまない、いくら何でも何でも有り過ぎないか?」
俺「でしょ!? 凄いですよね俺って!! いやっ! この俺が評価されないなんておかしいと思ったんだ、うんうん」フンスッ
坂本(扱い易いなー)
ーーーー
ーー
ー
れっぷぅざぁぁぁーーーーーーーん!!!!
バーン!ネウロイは砕け散った!!
坂本「はっはっはっ! 喰らえ!ブラボー流星☆烈☆風☆斬!!」
バーン(ry
ゲルト「凄いな……今日の少佐は」
ミーネ「え、えぇそうね。まるで魔法力を湯水のように使ってるけど大丈夫かしら……?」
俺(うん! 凄いや俺!! こんなに役に立ってるんだ、帰投した後にこれの秘密を明かせば皆褒めてくれるだろうなー)テレテレ
サーニャ「全てのネウロイの撃破を確認しました」イィィン
坂本「うむ! さぁ皆帰るぞ!! 今日はめでたい日だ、宮藤達との訓練にも精を出して、出して…………?」
ブロロ、ロロ……
ゲルト「? どうした少佐、ストライカーに異常でも」
坂本「い、いや何でもない」
坂本(この感覚は……いや、そんな馬鹿な)
●
シャーリー「お腹空いたなー、昨日の料理の残りでも摘まむか」
モグモグ
シャーリー「……野菜しかねぇ 」ウェー
●
ブロロロ………
芳佳「あ、皆さんお帰りなさい!」
ゲルト「あぁ、ただいま宮藤///」(これで二人っきりだったら……くっ)
ミーナ「ただいま、じゃあ坂本少佐はこの後に書類の仕事があるので私と一緒に」
坂本「すまないミーナ、先に俺と話がしたいから後にしてくれないか?」
ミーナ「えぇ、いいですけど……どうしたの、顔が真っ青よ? 具合でも悪いの?」
坂本「違うんだ………違うんだよミーナ」クシャア
俺「皆! 実は今日少佐が凄い活躍したのは俺が!!」パァァ……
坂本「来てくれ、俺」
俺「えっ、でも、皆ともっと話を」
坂本「来てくれ」
●
俺「どうです! 驚いたでしょう俺の固有魔法!! 何でも出来るんですよ!?
よし!これで皆も俺を認めてくれるぞー、楽しみだなー……少佐も協力してくれてありがとうございました!」
坂本「俺、確か初日にバルクホルン大尉と腕相撲をした時に負けたな?」
俺「……えぇ、まぁ」
俺「でもそれはイメージを間違えたからですよ、次に挑む時は怪力、とせずに"このウィッチに勝てるような力"とすれば良いんですから」
坂本「……」
俺「で、それに比べて坂本少佐に掛けた魔法は完璧ですよ。なんたって"常に全力で戦えるように魔法力が溢れてくる"ですから
これでネウロイと戦ってて遅れを取ったり、魔法力が無くなるなんて事はなくなるでしょう!」
坂本「そう、か」
俺「だから、早く部隊の皆のところに行きましょう! 俺ってばあいつらと仲良くなったら皆の願い事を一つづつ叶えていくんだ!!
今までもそれで好きになってくれた皆は喜んでくれたし、ここもそう上手く行く筈…….楽しみだなー」ポケー
俺「少佐! 早く行きましょうってば!! ………少佐?」
坂本「……確かにな、魔法力は尽きる事はなくなった」
俺「何でそんなに魔法力をそんなに垂れ流してるんです? 無限っていってもそんなにやったら負担が
危ないですから早く止めましょうよー」
坂本「止まらないんだ」
俺「えっ?」
坂本「身体がいくら熱くなっても、痛くても、溢れて止まらないんだよ」
坂本「魔法力が常に戦闘時のまま溢れ続ける、なんて前例が無いから分からんが」
俺「嘘だ」
坂本「まぁ、このままだと後数分以内にロクな事にならなそうだ」フッ
俺「ーーーーとまr」
坂本「止せ、そのお前のイメージだと次はたぶん逃げ場を失った魔法力が暴走するだろう」
俺「じ、じゃあ失えは………あっ」
坂本「断る、のは分かってるな?」
俺「あ、ああああああああああ」
坂本「あー……泣くな泣くな、無駄に溌剌としてたのが取り柄なのに台無しだぞ」
俺「し"ょ"う"さ"ぁ………」ボロボロ
坂本「よしよし、悪かったなー、私のワガママのせいでお前にこんな辛い思いをさせて」ナデナデ
俺「ごめ"ん"な"ざい"ごめ"ん"な"ざい"ィィィィ」
坂本「……実はな、お前を501に推薦したのは私なんだ」
坂本「いろんなウィッチの部隊を解散させてく問題児が居ると聞いてな、最初はどんな奴かと思って調べたんだ」
坂本「それが不思議な事にな? 部隊を離散したウィッチ達はだいたい幸せそうに語るんだ」
"私たち、願いが叶ったんです!"
坂本「ちなみに解散した部隊達が担当した地区のネウロイは減少傾向にあるとさ、そこの誰かの願い事かな?」フフフ
坂本「ただそういった事も長期的に見ないと分からない位に半端なものだし、ましてや個人の願いがどうなったかなんて
上の知るところじゃない、はたから見ればただの軍の規律を乱して組織を危うくさせる不穏分子だろう」
坂本「だから、たらい回しのその結果ここに回ってきても、少し良いかなと思ったんだ」
坂本「……その時はお前の魔法も分からなかったから、賭けだったけどな」
坂本「まっ、そんな【もしかしたら?】に頼って空を飛び続けようとした罰が当たったんだろうな」
俺「…………」ヒック
坂本「んーーーーいかんな、時間が無い」
コォォォォ………
「なに!? あの光は」
「少佐ー? どこですのー?」
バタバタ
坂本「あいつらにみっともない姿は見せたく無いなぁ……まぁその前に終わるか」
俺「俺は、俺は……」
坂本「すまない、ちょっと屈んでくれないか?」
俺「……」
坂本「ん、それで良い。届く」
チュッ
坂本「少し、夢を見させてくれてありがとうな。これは礼だ」
だめだ
えっ?
"□□の全てを無かった事に"
。
ーーーー
ーー
ー
シャーリー「固有魔法が複数?」
ゲルト「ありえんな、魔法はそんなに万能ではない。それは古から変わらん」
ミーナ「そうよねー、そんな子が居たらスカウトしたいわー……」
リーネ「でも素敵じゃありません?」
宮藤「夢がある話ですよねー」
ペリーヌ「万能や複数と云わずとも、せめて一線級の能力であれば……はぁ」
ルッキーニ「でもでもー、そんなに凄いとさ何か変じゃないかな?」
エイラ「変って?」
サーニャ「上手い事には、裏がある?」
エーリカ「そうそう! 例えばさ」
ものすごく魔法を扱うのが下手っぴとかさ?
●
「ふーむ、地図だとこの辺りだが……」
「少佐、何もウィッチのスカウトに貴女が出ばらなくても……宮藤さんのように才能に溢れてる訳でもないのですよ?」
「いやなに、直接文句の一つでも言ってやらないとな。ハッハッハッ!」
「はぁ」
「ん、あれは……車を停めてくれ」
ガチャ
「そこの君」
「? はい、何ですか」
「私のところで働かないか?」
「……良いですけど、俺ってば全然凄くないですよ? 何しても上手くいかないし」
「知っている」
「知ってるなら何で」
「うむ、あれじゃあ礼も足りてないしな。それなら返すのに雇ってやるくらいどうという事はない」
「変な事いいますねー、あんた」
「あぁ、それと」
ゴチン!
「イタッ!? いきなり何をーーーー」
「えっ、ちょ、ななななんで抱き締めて」
「……こんな展開を想像出来るなら最初からせんか、馬鹿者め」
俺「は???」
坂本「いいからそのまま大人しくしていろ」ギューーーー
終わり☆
最終更新:2012年02月25日 17:54