誕生日特別編
243 自分:パスタ短編[sage] 投稿日:2012/02/27(月) 04:43:43.94 ID:f7++3rBj0 [21/26]
俺「えっと……ここら辺かな……?」
3月も間近で、春の訪れを心待ちにしているローマの街を歩く。
早朝のローマの街に吹く風はまだまだ冷たく、分厚いコートを着た俺の身体を震わせる。
俺「でもまあスオムスの寒さに比べたら全然マシか」
今日は2月27日。俺の恋人であるジュゼッピーナ・チュインニの誕生日だ。
俺は彼女の誕生日を祝うためにスオムスからここロマーニャまでやって来たのだ。
俺「アイツどうしてるかな」
彼女と会うのはずいぶん久しぶりだ。
あの日、ジュゼッピーナがロマーニャに戻ってしまった日以来かな。
244 自分:パスタ短編[sage] 投稿日:2012/02/27(月) 04:46:11.77 ID:f7++3rBj0 [22/26]
俺「おっ……ここか」
トントン
事前に教えてもらっていた彼女の住居の玄関のドアをノックする。
本当に久しぶりに彼女に会うのだ。否が応にも胸の鼓動が高まっていく。
ガチャッ
ジュゼッピーナ「はーいどちらさm」
俺「やっ久しぶり」
ジュゼッピーナ「」ポカーン
扉を開けて俺の顔を見たジュゼッピーナは驚愕に目を見開いて何も言えなくなった。
それもそのはずである。
今回は完全にアポ無し。サプライズ訪問だったのだから。
いやー家にいてくれて良かったー。
245 自分:パスタ短編[sage] 投稿日:2012/02/27(月) 04:48:27.84 ID:f7++3rBj0 [23/26]
俺「ジュゼッピーナ、誕生日おめでt」
ジュゼッピーナ「………」ダッ
ギュッ
俺「うおっ!?」ヨロッ
ジュゼッピーナ「………」ギュゥゥ
彼女の誕生日を祝福しようと口を開くが、その言葉を最後まで紡ぐことは出来なかった。
俺「………」ギュッ
ジュゼッピーナ「………」ギュゥゥ
離れていても決して忘れなかったジュゼッピーナの温もり。
それを腕の中に優しく包み込む。
俺「えっと……ジュゼッピーナ?」
ジュゼッピーナ「………」
俺の胸に顔を埋めているジュゼッピーナに声をかける。
246 自分:パスタ短編[sage] 投稿日:2012/02/27(月) 04:50:37.21 ID:f7++3rBj0 [24/26]
俺「顔……見せてくれないかな?」
ジュゼッピーナ「………」コクン
彼女は小さく頷いて恐る恐る顔を上げた。
俺「………」
ジュゼッピーナ「………」
キレイな褐色の肌と透き通った翠眼。
彼女は最後に会った時と変わらず美しいままだった。
だけど、幾分大人っぽくなっているかな?
チュッ
どちらからともなく口づけをする。
この感触も変わらない。
249 自分:パスタ短編[sage] 投稿日:2012/02/27(月) 05:00:04.04 ID:f7++3rBj0 [25/26]
俺「ジュゼッピーナ」
ジュゼッピーナ「………」
俺「誕生日おめでとう」
ジュゼッピーナ「うん、」
俺の言葉に彼女は笑顔で答えた。
ジュゼッピーナ「ありがとう、俺くん♪」ニコッ
陽気な彼女らしく明るくて子犬のように可愛らしい、俺の大好きな笑顔で。
おわり
最終更新:2012年02月27日 05:22