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第3話 自己紹介&ネウロイの襲来?

前回までのあらすじ

圭子「人工呼吸はファーストキスにはならないわよね」

俺「骨折? 打撲? 特に痛い部分はないでっせ」

衛生兵「」


加東の天幕

加東「さて、俺君だったかしら。あなたは何故あそこに居たの?」

加東の天幕に連れられた俺は茶の入った湯呑の乗る机を挟んで加東と対峙していた。
茶を淹れた稲垣はやはりというべきか加東の後ろにちょこんと座り、俺の顔をまじまじと見ていた。

俺「正直に言えばわからないですね。俺は学校に行く途中トラックに轢かれて気を失いましたので」

加東「つまり?」

俺「俺は別の世界の人間で、こんな砂漠に居るはずがないんですよ。一応今の年号を聞いてもよろしいでしょうか?」

加東「別の世界、ねえ……。今は1942年よ」

俺「(ああ、ケイズリポートの辺りなのか)やっぱりおかしいな……ちなみに俺の居た世界は2012年です」

稲垣「に、2012年!? 今から70年も先の未来じゃないですか!」

おとなしかった稲垣もこれには衝撃を受けたのか、今まで閉ざしていた口を開き、目を大きく見開いた。

加東「確かに、今からかなり先ね……」

加東も少し驚いている。


と、この時加東の天幕の扉が開けられた。正確には2枚ある内の外側の扉である。

マルセイユ 「おーい、ケイ、いるか?」

加東「マルセイユ! 居るわよ」

アフリカの星ことカールスラントのウィッチ、マルセイユであった。

マルセイユ「お、もしかしてそいつが今朝の倒れていた男か。しかしケイもやるなあ……」

血を流して倒れていた少年の存在はウィッチ中に知れ渡っており、勿論このマルセイユもそれに漏れず知っていた。
俺と加東を交互に見てニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべるマルセイユに嫌な予感がしたのか、加東は身構えた。

マルセイユ「まさかケイが男を連れ込むとはな」

加東「そ、そういうのじゃないわよ!!///」

俺「(なんで赤くなってるんだろう……?)」

赤くなった加東が即座に否定した。マルセイユがあしらうようにわかってるよと言う。

加東「まあ、ちょうど良いわ。あなたもちょっと、この子の質問手伝ってくれる」

マルセイユ「分かった」

説明中割愛

マルセイユ「そうか、俺は2012年から来たのか……」

加東に簡潔に俺のことを説明されたマルセイユは信じられないと言った様子で俺を見ていた。

加東「じゃああなたが別の世界の2012年から来たと仮定して、今日血を流して倒れていたのはトラックに轢かれたからなのね?」

俺「ええ、間違いないです」

マルセイユ「出身は何処なんだ? ブリタニア語を喋っているが、大方扶桑人だろうけどな」

俺「俺の世界だと日本と言う国ですが……えっと……ちょっと俺の鞄知りませんか?」

加東「これのことかしら?」

加東は今朝保管した俺の黒エナメルバッグを指差した。俺は無言で首肯する。

俺「たしか中に……ああ、あったあった!」

パァっと顔を明るくした俺が取り出したのは、世界地図だった。

加東「そっちの世界の地図なの?」

広げられた地図を加東、稲垣、マルセイユ、俺が4方向から囲むようにして見る。

俺「日本はここですよ」

加東「やっぱり扶桑ね」

マルセイユ「扶桑だな」

稲垣「扶桑ですね」

俺の指差した島国を見て、3人は口を揃えて言った。

加東「じゃあ、国籍は扶桑として……あなたの体質についてなんだけど」

マルセイユ「俺の体質は何か変わっているのか?」

加東「ええ、今朝私が見つけたときは頭から血を流して腕や肋骨を骨折、他にも打撲していたんだけど、4時間後経った今では何ともないって言うのよ」

マルセイユ「そんな怪我をしてもう治っているだと? 確かに痛そうな素振りとかは全然見せないな」

マルセイユは一度その地中海のような青い目を見開いて俺を見た。

俺「この体質については多分遺伝的なものです。ウチの祖父は戦闘機乗りだったのですが、機銃を受けて重傷を負った時も翌日にはもうケロっとしてたらしいです」

稲垣「凄い遺伝ですね……」

俺も正直びっくりしましたと俺は呆れたような表情で両手を上げ、首を横に振っていた。

俺「まあここまででかい怪我をしたのも今回が初めてなんですけどね」

マルセイユ「そうだったのか……でも、お前、どうするんだ? 別の世界から来たのなら行くあてもないんだろ?」

俺「ええ、まあ……。そう言えば、扶桑って軍隊に志願出来ますか?」

加東「ええ、出来るわよ」

俺「じゃあ……」


ウゥゥゥゥー!!!


俺の言葉を遮って、けたたましいサイレンのような音が砂漠中に鳴り響いた。

マルセイユ「警報!?」

稲垣「ネウロイですかっ!?」

加東「そんな、今日は来る可能性が低い日なのに!」

俺「嫌な予感がする……」

俺「(畜生…こんなタイミングでネウロイ出るなんてケイズリポートには無かったぞ? まさか…俺が入ったせいで変わったのか!?)」

加東「俺君と真美は私とここで待機! マルセイユ!」

マルセイユ「ああ、わかっている!」

マルセイユはすぐさま天幕から飛び出して出撃の準備へと向かって行った……。

俺「(それにさっきからなんだか体の火照るような感じがするぞ……?)」


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3月26日投下

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最終更新:2012年03月26日 21:17
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