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WCNST ep. 1, 素晴らしき俺

8 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 16:52:56.03 ID:VG7gygzFP

―― カランカランカラン

店主俺 (オリジナル) 「よ、いらっしゃい。こんな地の果てまでようこそ」

店主俺「食事かい?宿をお探し?安酒でもあおるかい?……ああ、仕事を探してるのか?」

店主俺「いいぜ。ちょっとした小遣い稼ぎから、やばい仕事までより取り見取りだ」

店主俺「それとも仕事の依頼かい?いいぜ。ちょいと『クセ』はあるが、凄腕が揃ってる」

店主俺「履歴書?止してくれ。ここは未だネウロイの瘴気の香る欧州の入り口だぜ?」

店主俺「こんなところに好き好んでくるような奴、どうせ訳ありに決まってる。過去の詮索なんて野暮な話さ。だろう?」



9 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 16:54:47.85 ID:VG7gygzFP

店主俺「知ってのとおり、先の大戦で人類は怪異に勝利した。だがせっかく取り戻した欧州は、瘴気の汚染が濃すぎて、もう人の住める場所じゃあなかった」

店主俺「だが人間ってのはたくましいもんだ。危険の先にある『何か』……」

店主俺「金、名誉、故郷や誰か、あるいは、単に刺激を求めて。いろんな奴が欧州にやってくる」

店主俺「ここはそんな奴らの集まる酒場。人の世と怪異の領土の狭間。欧州に残る最後の文明にして、同時に世界の掃き溜め」

店主俺「『Witch's Nest』」


店主俺「……まぁ、ゆっくりしていきな」


―――
――

11 :言い忘れてたけどAS系です:2012/05/26(土) 16:57:15.06 ID:VG7gygzFP

―― カランカランカラン

??「……ふぅ」

店主俺「いらっしゃい。仕事のご依頼で?」

??「いや。逆だ。仕事を探してる。何故そう思ったのかね?」

店主俺「そりゃあ……」ジロジロ

店主俺「そんなキチンとしたスーツ姿だからな。ここに仕事を探しに来るのは、よほど金がないか、訳ありか、あるいは変な夢を見て頭がハッピーになってる奴くらいだ。
    そんで、そういう連中に仕事を頼みたがる上流の客も意外と訪ねてくる。あんたは、その手合いじゃなかったようだが」

??「ああ。しかし、『上流 (ジェントリ)』か。店主、ブリタニアの生まれかな?」

店主俺「止してくれ、俺のことなんざどうでもいいだろう。……あんた、仕事を探してるんだったな」

??「『あんた』、ではなく」


素晴らしき「私のことは、『素晴らしき俺』、と呼んでくれたまえ」

12 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 16:59:04.04 ID:VG7gygzFP

店主俺「ふん。名前を覚えられるほど、長い付き合いになればいいがな。死ぬか、逃げ出すか。そんな奴が多い商売だ」

店主俺「言うまでもないが、ここは欧州。ここでの仕事に身の安全の保障はねぇ。前よりか薄くなったとはいえ、瘴気は残ってる。
    場所によっちゃ長居すれば命にかかわる。ラジオ放送には注意しな」カチ


ラジオ『今朝のガリア南部、瘴気観測の報告と予報です……』


店主俺「こいつが、欧州で生きてる連中全ての生命線だ。いい声だぜ。なぁ」カチ

店主俺「山賊やこそ泥、生き残りのネウロイまで、色々と危険な連中だってウロウロしてる。連合軍の治安維持部隊が駆けずり回っちゃいるが、平穏からは程遠い」

素晴らしき「ふふん、ワクワクしてくるね」

店主俺「……で、どんな仕事をお望みだい?色々あるぜ。除染作業の人足、アドリア海の遊覧船のガイドとかは?」

素晴らしき「ああ、もう少し気楽なものを頼む。どれくらいここにいることになるか分からないのでね」

店主俺「短期の仕事かい?えーとそれなら――」ペラペラ

素晴らしき「この依頼は?日付はずいぶんと前のもののようだが」

店主俺「それか?まぁ、肩慣らしにはいいかも知れないが……」ピラ

13 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 17:01:18.10 ID:VG7gygzFP

――――――――――――――――――――

依頼:
護衛

依頼人:
母親思いの少女

依頼内容:
もうすぐママの誕生日なの。
ママの好きなお花を摘んでプレゼントしてあげたいんだけれど、
そのお花が生えてるのは『おせんえりあ』だから、入っちゃだめって……
おねがい、手伝って!

――――――――――――――――――――
【登場予定】
・素晴らしき俺

――――――――――――――――――――

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/26(土) 17:03:23.12 ID:xnwhOi7A0
なんかモンハンみてぇだな支援


16 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 17:06:52.60 ID:VG7gygzFP

素晴らしき「渋い顔をする理由があるのかね?いい子じゃないか。難しい仕事なのかね?」

店主俺「いんや。道筋は依頼人が同行するからはっきりしてる。大した難所もねぇ。山賊くらいいるかも知れねぇが、気をつけてればそうそう出くわしやしねぇ。
    ここで仕事をするならいつもの話だしな。他のやばい仕事に比べりゃ大したことはねーよ。ただ、肝心の報酬がなぁ……」

素晴らしき「……なるほど、頑張ってためたお小遣い程度、かね」

店主俺「ああ。これじゃあ往復で使う防瘴気マスクのフィルター代だけで足がでちまう。請け負う奴なんていないよ」

素晴らしき「ふむ、気に入った。受注しようじゃないか」

店主俺「へぇ……別に止めねぇが。あんた、見た目どおり妙なやつだな」

素晴らしき「見た目どおり、とは心外だね。この素晴らしきスーツを――」

店主俺「依頼人に連絡を取るぜ。場合によっちゃ何日かかかるから、先にチェックインを済ませてくれ」

素晴らしき「……」

17 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 17:12:10.19 ID:VG7gygzFP
―――
――

少女「こんにちは、はじめまして。私の依頼をうけてくれてありがとう!」

素晴らしき「気にしなくて良い。仕事のためさ。私のことは、『素晴らしき俺』と――」

少女「もうママの誕生日まで日がないの。間に合わないかと思ってた」

素晴らしき「……」

店主俺「依頼の花が咲いてる場所までは、ここからその子の足で丸一日といったところだな。今から出れば、夜までには着くだろう」

21 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 17:16:48.47 ID:VG7gygzFP

店主俺「あの辺は夕方ごろから瘴気が濃くなる。防瘴気マスクとフィルターの予備はあるのかい?」

少女「……持ってない」フルフル

素晴らしき「私もだな」

店主俺「ったく、しょうがねぇな……」ゴソゴソ

店主俺「はい、嬢ちゃん。このマスクを貸してやる。汚染エリア内で、変な匂いがしたり、気分が悪くなったらすぐにこれをかぶるんだ。
    寝るときもな。寝苦しくても外しちゃいけない。いいかい?」

少女「……」コクン

素晴らしき.oO(金にならない依頼を律儀に仲介してるあたり、もしやと思っていたが……。口は悪いが意外と人のいい御仁なのか)

店主俺「あ、依頼人にはロハで貸してやるが、あんたには有料だぜ。売ってもいい。料金は――」

素晴らしき「いや、私は結構だ」

店主俺「悪いことは言わない、買っていけよ。ここじゃ金離れの悪い奴は死ぬぜ?」

素晴らしき「心配無用さ。私には必要ない」

店主俺「?」

23 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 17:22:43.81 ID:VG7gygzFP

― 汚染エリアへ続く道 ―

少女「この道をまっすぐ行って、二つ目の町の近くに、アマラントスが咲く丘があるの」

素晴らしき「アマラントス?」

少女「ママの好きなお花よ」

素晴らしき「なんとも……深海に棲むタコに似た魔神が好みそうな名前だね」

少女「?」

素晴らしき「なんでもない。失言だ。では行こうか」

25 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 17:28:32.92 ID:VG7gygzFP

トコトコトコ...

素晴らしき「しかし、町があるのかね?」

少女「ええ。でも、もう誰も住んでないってママが言ってた」

素晴らしき「なるほどね……」


チュンチュン チチチ...

素晴らしき「のどかな風景だ。とても人の住めない土地とは思えない」

少女「うん……」

.

.

.


27 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 17:35:29.36 ID:VG7gygzFP

少女「お兄ちゃん」

素晴らしき「何かな」

少女「はい、お弁当」

素晴らしき「おや、ありがとう。半分こするとしようか」

少女「うん」

少女「ん~~~」グイグイ

少女「……千切れない」

素晴らしき「ふむ。貸したまえ」

少女「……」コクン

素晴らしき「……」スッ

パチン!

少女「!?」

素晴らしき「ただし、真っ二つだがね」

29 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 17:40:33.53 ID:VG7gygzFP

素晴らしき「うむ?驚かせてしまったかな。何を隠そう実は私はウィッチでね。今のは私の固有魔法だ。指を弾くことで真空破を発生させることができるのだ」

少女「お兄ちゃんは、お姉ちゃんなの……?」

素晴らしき「……ああ、いや。男でもウィッチというのはいるんだよ」

少女「ふーん」


少女「……」モクモクモク

素晴らしき.oO(小動物のようだな) モグモグ

.

.

.

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/26(土) 17:45:51.38 ID:fG30zwEm0
小動物かわいい


32 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 17:46:12.61 ID:VG7gygzFP
― 一つ目の町 ―

素晴らしき「町、というよりは町の跡か。金属はネウロイに食い尽くされて、残ってるのは石の土台だけ」

少女「……」

素晴らしき「それももう森に侵食されて、気をつけてなければ見過ごすところだった」

少女「……」

素晴らしき「やれやれ、静か過ぎて気が滅入るね。そういえばさっきから小鳥の声も――」

少女「お兄ちゃん……」

素晴らしき「む?」

少女「気持ち悪い……」ハァハァ

素晴らしき「……いけない、瘴気が湧いているようだ。マスクをつけたまえ」ゴソゴソ

少女「……」コクン

33 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 17:51:15.38 ID:VG7gygzFP

少女「お兄ちゃんは、大丈夫なの……?」

素晴らしき「私はウィッチだからね。耐性がある」

少女「ケホッ、ケホッ」


素晴らしき「……少し急いだ方がいいか」

素晴らしき「私の背に負ぶさりたまえ」

34 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 17:56:17.92 ID:VG7gygzFP




チュンチュン チチチチ...

少女「……」ウツラウツラ

少女「……朝……?」

少女「……ふわっ!?」ガバ!

少女「あれ、ここは」キョロキョロ

素晴らしき「む、おはよう。目を覚ましたかね。良かった。マスクをすぐにつけたおかげで、瘴気を大量に吸わなくて済んだんだろうね」

少女「……あ!わたし、マスクしてない」アワアワ

素晴らしき「心配ない。ここは瘴気が薄いようだし、私がシールドを張っているからね。ところで」

少女「?」

素晴らしき「アマラントス、というのはどれのことかな?」

35 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 18:00:23.95 ID:VG7gygzFP

少女「ここは、目的地?」

素晴らしき「おお、いかにも」

少女「お兄ちゃん、私を背負ったまま運んでくれたの?」

素晴らしき「おお、いかにも」

少女「いつの間に……。ごめんなさい、わたし、重くなかった?」

素晴らしき「全くそんなことはなかったよ。むしろ何も背負わないときより体が軽かったくらいさ」モウナニモコワクナイ!

少女「変なの」クスクス

少女「でも……ありがとう」

36 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 18:06:55.20 ID:VG7gygzFP


少女「ここに咲いているお花、全部アマラントスよ」

素晴らしき「ほう。壮観だね」

少女「花輪を作ってママにプレゼントするの。手伝ってくれる?」

素晴らしき「うむ。真っ二つでいいかね?」

少女「……やっぱり、一人で作る」

37 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 18:11:44.50 ID:VG7gygzFP




素晴らしき「もういいのかね?」

少女「うん」ヨッコイショ

少女「……さぁ、帰ろう」

素晴らしき「では、また背に乗りたまえ」

少女「え?」

素晴らしき「道は覚えた。今日は昼までには帰り着けるだろう!」

38 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 18:15:53.50 ID:VG7gygzFP

―――
――


素晴らしき「フハハハハハハ!」ズドドドドドドド

少女「あははははははは!」

少女「早い早ーい!」

(キーワード: 十傑集走り)

素晴らしき「否!これは『素敵走り』だ!」ズドドドドドドド

少女「誰に言ってるのー?」

素晴らしき「フハハハハハハ!」ズドドドドドドド

少女「あははははははは!」




40 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 18:22:58.36 ID:VG7gygzFP

― 『Witch's Nest』 ―

―― カランカランカラン

店主俺「よぉ、いらっしゃ――ああ、あんたか」

素晴らしき「今戻ったぞ、店主」

店主俺「とりあえずは、無事で何よりと言っておこう。依頼人のお嬢ちゃんもな」

少女「……」コクン


店主俺「初依頼は完遂、と。報酬は俺が預かってる。都合のいいときに取りに来てくれ」

素晴らしき「うむ。……それでは君、また何か困ったことがあれば依頼したまえ」

少女「……」

少女「……ねぇ」チョイチョイ

素晴らしき「ふむ?」

少女「……」クイッ

41 :Witch's Nest:2012/05/26(土) 18:26:35.08 ID:VG7gygzFP

素晴らしき「む。内緒話かな」カガム

少女「……」セノビ

チュッ

素晴らしき「!?」

店主俺「うはっ」ニヤニヤ

少女「ふふっ。またねー」フリフリ

パタパタパタ...


素晴らしき「……」

店主俺「……」ニヤニヤ

素晴らしき「…………うぉっほん!」

素晴らしく「とにかく。依頼があればまたいつでも呼びたまえ。ただし――」


素晴らしき「何でも真っ二つだがね」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/26(土) 18:28:31.12 ID:wEuDjd5H0
少女かわいいよ少女


43 :ここから先は説明:2012/05/26(土) 18:28:59.21 ID:VG7gygzFP
―――
――


―― カランカランカラン

店主俺「よぉ、いらっしゃい。また会ったな。食事かい?宿をお探し?安酒でもあおるかい?……ほう、仕事の依頼かい?」

店主俺「大歓迎だぜ。>>13や、このテンプレートを参考に、依頼書を書いてくれ」

――――――――――――――――――――

依頼:


依頼人:


依頼内容:


――――――――――――――――――――
【備考】
(登場して欲しい「俺」など)

――――――――――――――――――――

44 :ここから先は説明:2012/05/26(土) 18:32:24.19 ID:VG7gygzFP

店主俺「【備考】の欄には、登場して欲しい『俺』キャラクターや、やって欲しい展開なんかを書いてくれ。気に入れば俺の作者が受注する。……だが、」

店主俺「もしあんたの中に、人に任せるには惜しいくらいのアイデアや、具体的な構想が浮かんでるなら……あんた自らその仕事、請け負っちまうってのも手だぜ?」

店主俺「これは後で話すとしようか」


店主俺「この依頼書は、『俺ストパンスレ』の『俺団 (俺オールスター) 系作品暫定テンプレ』における『告知』に対応してる」

店主俺「俺の作者は筆のノりそうな依頼を見つけたら、まずその依頼を本スレなり避難所なりに再掲し、『俺が書く』と宣言する」

店主俺「その際には依頼書の【備考】欄は、【登場予定】欄に変更されてることだろう」

店主俺「【登場予定】欄にある『俺』の作者は、もし使って欲しくないと思ったら、そう申告してくれ」

店主俺「一話ごとに『告知』されるのは煩わしいかも知れないが……。なんせ一話完結方式、そして先々の予定なんざ一切立ってないんでな」

店主俺「誰が出てくるか、俺の作者にも分からないから、一括して『告知』するわけにはいかんのさ」

45 :ここから先は説明:2012/05/26(土) 18:34:50.38 ID:VG7gygzFP

店主俺「さて、『Witch's Nest』は仕事の依頼だけじゃなく、受注も随時募集してる」

店主俺「もし、依頼の中に気に入った仕事を見つけたなら……」

店主俺「ぜひとも請け負ってくれ。報酬は支援と乙だ。いい出来なら、追加の感想ももらえるかもな?」

店主俺「詳しい手続きは俺の作者と同じ。気に入った依頼書を再掲して、『自分が書く』と宣言してくれりゃいい。『告知』の期間を終えたら、いつでも投下してくれ」

店主俺「期待してるぜ。うちの『凄腕』達にな」


店主俺「まぁ、こんなもんか」

46 :説明終わり:2012/05/26(土) 18:35:21.08 ID:VG7gygzFP

店主俺「さて、今回の話はここまでだ。ま、導入編って感じだな。……どんな世界なのかってのは、大体伝わったか?」

店主俺「だが、世界観設定ってのは空想を刺激するためのもので、制限するためのものじゃあない」

店主俺「もしあんたが誰だかの依頼を請け負う気になったときに、俺や他の誰かの作った世界観やキャラクター設定が邪魔になるようなら、」

店主俺「あんたは遠慮なくそれを無視してくれていい。それで他の話との整合性が取れなくなったところで、気する必要はねぇ」

店主俺「いわゆる『KKI精神』ってやつだな」


店主俺「じゃ、ゆっくりしていってくれ」


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最終更新:2012年05月28日 14:27
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