281 :Witch's Nest:2012/06/01(金) 07:46:57.09 ID:Sp+jEZ2H0
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依頼:
ストライカーユニットの回収
依頼人:
元軍人の男性
依頼内容:
前大戦で私の部下だったウィッチが撃墜された。
彼女は今で言う汚染エリアへと墜ちて行った・・・生きてはいないだろう。
彼女は誰よりも飛ぶことを愛していた・・・そんな彼女の相棒を墓に持っていってやりたい。
彼女の使っていたストライカーと・・・できれば遺品を回収してほしい。
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【備考】
ペロフェッサー&お父さん&シャーリー
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283 :Witch's Nest:2012/06/01(金) 07:55:09.42 ID:Sp+jEZ2H0
ペロフェ「この仕事、引き受けたはいいけど。回収してほしい、って言われてもねぇ」ピラピラ
父「大まかな作戦領域はわかるにしても、少し広すぎる。安請け合いもほどほどにした方がいいんじゃないのか?」
シャーリー「やる前からあきらめるなよ。坂本少佐曰く『ウィッチに不可能はない』だろ?」
ペロフェ「いや、私ウィッチじゃないし」
シャーリー「それに、手掛かりが全くないってわけでもないんだ」
父「ふん?」
シャーリー「ついこの前、古い知り合いのウィッチが面白い経験をしたらしい」
284 :Witch's Nest>>282 24行くらいってこと?:2012/06/01(金) 08:07:13.85 ID:Sp+jEZ2H0
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サンダヘ「ようイェーガー大尉。あー、今は少佐だっけか?久しぶりじゃないか」
サンダヘ「例の話を詳しく聞きたいって?まぁ構わないが……」
サンダヘ「あれはある晩、俺がいつものように汚染エリアの瘴気発生状況を監視してたときのことだ」
サンダヘ「『そいつ』はいきなり俺の傍を高速で突っ切っていきやがったんだが」
285 :Witch's Nest:2012/06/01(金) 08:17:40.83 ID:Sp+jEZ2H0
― サンダヘ 回想 ―
サンダヘ「♪~」
ビュウン!
サンダヘ「うぉわ!?」
??「……」
サンダヘ「何だ、危ねーな。ウィッチ?」
サンダヘ『所属不明ユニットに告ぐ。所属と飛行目的を述べよ』
??「……」ツーン
286 :Witch's Nest:2012/06/01(金) 08:33:46.93 ID:Sp+jEZ2H0
サンダヘ『聞こえないのか?ここは進入禁止空域に指定されている。許可なしには航過できない。所属と飛行目的を述べよ』
??「……」チラッ
??「……」フフン
??「……」フリフリ
??「……」ビューン
サンダヘ「……」イラッ
サンダヘ「いいだろう、無理やり追いついてフン捕まえてやる」
サンダヘ「吹かすぞシルフィード、お前にスピードで挑んだことを後悔させてやれ!」バッ
ギュオオオオオ!!
.
.
.
287 :Witch's Nest:2012/06/01(金) 08:50:45.22 ID:Sp+jEZ2H0
サンダヘ「うおおおお!」
??「……」スーイ
サンダヘ「ぐぬおおおお!」
??「……」ニヤニヤ
サンダヘ「シルフィードが、追いつけない……だと……?」
288 :Witch's Nest:2012/06/01(金) 08:59:35.27 ID:Sp+jEZ2H0
『……ダーヘッド……』
『サンダーヘッド!』
サンダヘ「え」ハッ
サンダヘ「あ、な、なんだ?俺は、一体?」キョロキョロ
『サンダーヘッド、瘴気予報の放送時間が近い。……大丈夫か?』
サンダヘ「あ、ああ。すまない。あー、問題ない、いつでもいいぜ」
サンダヘ.oO(さっきのウィッチ、どこにいった?)
サンダヘ.oO(夢……?)
290 :Witch's Nest:2012/06/01(金) 09:34:54.16 ID:Sp+jEZ2H0
― 回想終了 ―
サンダヘ「よくよく考えたら、瘴気観測用とはいえ、レーダーを発現させてる俺に気づかれずにウィッチが接近できるわけないんだよな」
サンダヘ「だがなぜかその時は、全く意識にも上らなかった」
サンダヘ「まぁ、軽く寝ぼけて幻でも見たんだと今では思ってるよ。……で、この話がどうかしたのか?」
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291 :Witch's Nest:2012/06/01(金) 09:41:12.86 ID:Sp+jEZ2H0
シャーリー「どう思う?」
父「どう思うって……。彼はなかなか激務のようだな、大丈夫だろうか、とかか?」
ペロフェ「『古い知り合いのウィッチ』って聞いて、新たなprpr期待してたのに、男とかないわー」ガッカリ
シャーリー「あーあー、違う違う。その幽霊ウィッチについて、だよ」
ペロフェ「彼も言ってたじゃない。瞬間的に眠って見た夢でしょ?」
シャーリー「どうかな。あたしは今回の依頼の、撃墜されたウィッチが幽霊になって現れたんじゃないか、と思ってるんだ」
ペロフェ「……」フッ
シャーリー「鼻で笑いおった!?」
ペロフェ「シェイクスピア曰く、『人間誰しも、死ぬのは一度だけ』。死後の生命なんてあるわけないじゃない。ファンタジーやメルヘンじゃあるまいし」
シャーリー「そうか?ありそうな話に思えるけどな。空を愛し、空で死んだ少女が、体を失ってなお空にとどまってる……と」
父「……魂というのは、要は人格と記憶の総体を指す言葉だ。つまり『情報』だな。『情報』そのものが、ハードウェアに……今回の場合は脳になるか……に依存しない状態で存在しうるかを問うているのか?」
ペロフェ「意外と深遠な命題なのかしら……」
308 :Witch's Nest:2012/06/01(金) 12:48:34.80 ID:Sp+jEZ2H0
シャーリー「あーもー、そんな小難しい話じゃないんだよ。ロマンだよ、ロマン」
ペロフェ「幽霊がロマンねー」
父「なかなかに不健全な気がするな」
シャーリー「とにかく、まずはサンダーヘッドのやつが言ってた辺りに当たってみようぜ」
ペロフェ「はいはい」
―――
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309 :Witch's Nest:2012/06/01(金) 12:51:27.58 ID:Sp+jEZ2H0
― 汚染エリア、夜 ―
バババババババ
ペロフェ「この複葉機、あなたの私物なのー!?」
シャーリー「なんだってー!?」
父「エンジンと風切り音がうるさすぎて何も聞こえん……」
ペロフェ「整備くらいしなさいよ!大丈夫なのこの音!」
シャーリー「聞こえんなー!?」
父「やれやれ……む?」
チカッ チカッ
父「お、おいあれは……」
ペロフェ「自分で乗る機体は自分で整備しておくべきだったわー!」
シャーリー「ちゃんと飛ぶんだからいいだろー!」
父「おーい、ふたりとも!」ゲシゲシ
311 :Witch's Nest:2012/06/01(金) 12:55:19.25 ID:Sp+jEZ2H0
ペロフェ「お父さん、何?犬キックはやめ……あれ?」
シャーリー「何だー?」
父「右上を見ろ……ウィッチだ」
ペロフェ「こんなところをウィッチが飛んでるわけないじゃない。いるとしたら……まさか」
??「……」
シャーリー「依頼人から伝えられた特徴は一致してる。やっぱり彼女だ!」
ペロフェ「驚きだわ……」
父「しかし、会えたのはいいがどうするんだ?」
シャーリー「決まってるだろ?……おーい!あんたに会いにきたんだー!墜落場所を教えてくれー!」ブンブン
ペロフェ「凄い呼びかけね……」
??「……」チラッ
??「……」プイッ
312 :Witch's Nest:2012/06/01(金) 13:03:55.35 ID:Sp+jEZ2H0
シャーリー「あれ?聞こえてないのかな?」
ペロフェ「反応はしてたようだけど」
父「ゆ、幽霊にまともなコミュニケーションが取れるのか……?」
ペロフェ「まぁ、私やお父さんみたいなのもいるんだし……」
??「……」
シャーリー「加速してる!離される!おーい、待ってくれー!」
??「……」チラッ
??「……」フフン
??「……」ビューン
シャーリー「……」イラッ
ペロフェ「あーあ、いっちゃった」
父「ストライカーを履いていても追いつけなかったやつに、この旧式の複葉機では追いつけないだろうなぁ」
シャーリー「ペロフェ」
ペロフェ「な、何!?」ビクッ
313 :Witch's Nest:2012/06/01(金) 13:05:15.15 ID:Sp+jEZ2H0
シャーリー「一旦出直しだ。……ちょっと準備手伝ってくれ」
ペロフェ「あ、アイアイサー!」
ペロフェ「シャーリーがマジだわ。声が殺気立ってる」コソコソ
父「うむ。チギられたのが気に入らないようだな」ボソボソ
シャーリー「サンダーヘッドには勝ったらしいけど、あたしも同じだとは思わないことだね……!」
【後半へ続く】
最終更新:2012年06月03日 18:55