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飛べない俺

 

以下は、http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1287325772/-100から引用

 

俺「ストライクウィッチーズだってさ」

200 :飛べない俺  2010/10/18(月) 12:59:19.83 ID:MIANugVxO  
前スレ753から

洋上、扶桑艦隊旗艦 大和船上

俺『ロマーニャネウロイ反抗作戦への同行、大和への搭乗許可をいただきありがとうございます。』

杉田『何をおっしゃいますか、史上最年少の15歳での博士号を取得された我が扶桑の誇る偉大な頭脳の頼みとあれば断ることなどありえません。』

俺『持ち上げすぎですよ、俺のしたことは宮藤博士の残した理論の解析だけです、こちらこそ大切なものを守るために戦う軍人の皆様には頭があがりません。』

杉田『我々もいつも結局はウィッチの方々に助けられている状態なので耳が痛い話ですな、この前も宮藤博士の娘さんに救って貰った命です、…そういえば博士は宮藤軍曹とは幼なじみのご関係だとか?』

俺『はい、昔は泣き虫でいつも泣きながら俺の後ろを歩いたものです、いつのまにか沢山の人を守れるくらい強くなって…敵いませんよ…』
俺(だからこそ、早く届けないとな…芳佳は素の魔力が桁違いなんだ、このまま従来のユニットに乗り続ければ間違いなく飛べなくなる)
俺(無茶すんなよ…芳佳…)

 

201 :飛べない俺  2010/10/18(月) 13:06:02.83 ID:MIANugVxO  
ロマーニャ市街 買い出し中の芳佳とリーネ

リーネ『……』

芳佳『ん?どうしたの?リーネちゃん。』

一点を凝視するリーネの視線の先には芳佳達と同い年程の1組のカップルが幸せそうに談笑していた

芳佳『うん、あの女の子おっぱい大きいね////』

リーネ『芳佳ちゃん…そうじゃなくって…』

芳佳『じゃあどうしたの?』

 

202 :飛べない俺  2010/10/18(月) 13:20:07.54 ID:MIANugVxO  
リーネ『あ、いや…もし、もしだよ、平和だったら私達もああやって…その…男の人と…ああいうことしてたのかなぁーって…///』

芳佳『リーネちゃん…ブリタニアにいたの?…その…ああいう雰囲気になりそうな男の子。リーネちゃん可愛いし、おっぱい大きいからやっぱり…』

リーネ『い、いないよ…私ずっと家族以外の男の人と話たことないし///…芳佳ちゃんは?』

芳佳『わ、私は、、え、えっとその…好きとか…よくわからないけど…いつも私のために無茶する人がいて…無理してでも支えてくれて…その人見てるといてもたってもいられなくて…』
芳佳『だから強くなろうって、その人含めてみんな守れるくらい強くなろうって思わしてくれる人なら///…これってなんだろ?わかるリーネちゃん?』

リーネ『それは芳佳ちゃんが自分でちゃんと考えないといけないことだと思うよ、ただ私はそういう気持ちはとっても素敵だと思う!!』

芳佳『そっか…そうだよね!今はその答えだすためにも一刻も早く平和な世界を作らないとね!!あ、もうこんな時間、行こう!リーネちゃん!』

リーネ『うん!(いいなー芳佳ちゃん…)』

 

203 :飛べない俺  2010/10/18(月) 13:30:15.63 ID:MIANugVxO  
数週間後 洋上、扶桑艦隊旗艦大和甲板

俺『しっかし…この手紙を自分が死ぬ寸前に送るってことは、宮藤博士は芳佳がウィッチになることお見とおしだったんだな…』
俺『そして俺が博士の研究を引き継ぐことも…(小さいころはわけわからん本渡されて困ったもんだが、ためになってるよ…)』

俺『本当に凄い人だよ』

俺『あなたの娘も…より多くの人を守るために、戦ってるよ…大和の乗組員にも大人気だ、まるで扶桑海の巴御前みたいな人気で…』

突然の突風、舞い上がる手紙

俺『あっ!!』

直後、揺れる船体 走る衝撃 上がる黒煙…

大和に爆発が生じた。

 

204 :飛べない俺  2010/10/18(月) 13:40:02.54 ID:MIANugVxO  
連合軍第501統合戦闘航空団基地

ミーナ『ロマーニャにあるネウロイの巣への一大反抗作戦のため、こちらに向かっている大和から、医務室から原因不明が起こり重症者多数のため救命の要請がありました。』

坂本『なに?すぐに輸送機の準備を!』

芳佳『私が先行します、不安定とはいえ通常飛行と治癒魔法なら使えます!!いかせてください!』

リーネ『私もいきます、包帯くらいなら巻けます!』

ミーナ『そうね、先行して二人に行ってもらいましょう、宮藤さん、くれぐれも無茶しないように。』

芳佳・リーネ『了解!!』

 

206 :飛べない俺  2010/10/18(月) 13:49:05.84 ID:MIANugVxO  
洋上、扶桑艦隊旗艦大和指令室

俺『なにがあったんですか!?』

杉田『医務室で原因不明の爆発が生じました…火災の鎮火作業は終了しましたが重症者多数が現状です、博士がご無事でなによりでした。』

俺『俺のことより人手は足りてないですよね?俺も治療にあたります、包帯くらいなら…』

杉田『いえ、もし博士の身に何かあれば世界の損失です、自室で待機をお願いします。』

俺『目の前で人が来るしんでるのに指をくわえて見てられるか!行かせてもらいます!!』

杉田『まったく……宮藤博士の関係者は我が身を省みない人ばかりか………それが人を救う力に…なるんだろうな』

 

208 :飛べない俺  2010/10/18(月) 13:53:51.97 ID:MIANugVxO  
洋上、飛行中の芳佳とリーネ

芳佳『うわっ!』

悲鳴とともに上がる黒煙、揺れるストライカー
なんとか態勢を戻す芳佳

リーネ『大丈夫?芳佳ちゃん?』

芳佳『う、うん平気』

芳佳(このままじゃ、私、誰も守れない……)
芳佳(お父さん………俺………)

 

209 :飛べない俺  2010/10/18(月) 14:02:36.57 ID:MIANugVxO  
洋上、扶桑艦隊旗艦大和医務室

俺『ひどい……重症者の数が思ったより多いな…』

扶桑軍人『博士!大変失礼ですが、先ほどの火災の影響で艦載機に動作不良がみられまして、もしネウロイの襲撃があれば…』

俺『今は重症者が先だ!まずは目の前の命だ!!』

扶桑軍人『こちらにはもうじき連合軍第501統合戦闘航空団の治療魔法使いの方がいらっしゃいます、なので博士は安心して艦載機をお願いします!』

俺『501統合戦闘航空団?治療魔法?芳佳じゃないか!!』
俺(会いたい!今すぐ会いたい!!けど……今は俺にできること!)

俺『了解した!!』

 

210 :飛べない俺  2010/10/18(月) 14:10:23.18 ID:MIANugVxO  
数分後

芳佳『宮藤軍曹、ただいま到着しました!1番重症な患者さんは!?』

扶桑軍人『こっちです!!』

芳佳『よし!!』パァァァ

扶桑軍人(凄い…傷がみるみる塞がっていく…)

芳佳『ふぅ…傷は塞がりました、次の患者さんを!』

扶桑軍人『は、はい!こちらです!(これが噂に聞く宮藤軍曹の治癒魔法…)』

芳佳『……ん?(この包帯の巻き方…嘘!?…いやここにあの人がいるはずないよ)』

リーネ『芳佳ちゃん、大丈夫?』

芳佳『な、なんでもない、平気だよ!』

 

211 :飛べない俺  2010/10/18(月) 14:16:01.94 ID:MIANugVxO  
大和指令室

副官『艦長、重症患者の手当て全員無事に終わりました!』

杉田『そうか、また宮藤軍曹に助けられたな…今度は何をお礼に贈ろうか?』

ビィー!ビィー!ビィー!
鳴り響く警報、敵の接近を告げる合図が鳴り響く

扶桑軍人『レーダーに反応!ネウロイです!!』

杉田『全艦、戦闘準備!!』

闘いの狼煙が舞い上がる

 

212 :飛べない俺  2010/10/18(月) 14:23:01.89 ID:MIANugVxO  
格納庫

扶桑軍人『博士!ネウロイの襲撃です!!急いで自室で待機してください!!』

俺『ネウロイ!?………悪い、やんなきゃいけないことができた。』

扶桑軍人『しかし!…』

俺『それに自室にいても安心ってわけじゃないだろ?』
俺『俺には俺の闘いがあるんだよ。』

扶桑軍人『…博士』

俺『ネウロイに…奴らに対抗できるのは天空翔ける魔女だけさ、宮藤博士が遺し…俺が完成させた最強の翼を見せてやる!!』

 

213 :飛べない俺  2010/10/18(月) 14:27:53.38 ID:MIANugVxO  
カタパルト

リーネ『敵は大型のネウロイ一体…』

芳佳『……………』

リーネ『芳佳ちゃん……飛べる?』

芳佳『……動かない…なんで!!これじゃ…私……守れない……お願いだから動いてよ!!』


リーネ『芳佳ちゃん……私…行くね!』

芳佳『リーネちゃん待って!!ダメ!!一人じゃダメ!!リーネちゃん!!!!』

 

215 :飛べない俺  2010/10/18(月) 14:38:36.25 ID:MIANugVxO  
洋上 大和上空

ギュィィィィィィン!!

怪音を発しながら迫りくる異形の敵、それは圧倒的な戦力で扶桑艦隊を蹂躙していった、
理不尽なまでの暴力…それ以外の形容法はなかった…

大和指令室

副官『高尾被弾!…撃沈します…』

杉田『くそ!大和の主砲ですらダメージ無しとは…このままでは…』

圧倒的な暴力を振り撒く異形は次の標的を大和へ定め、無慈悲な破壊の光が輝いた

杉田『もはや…これまでか…』

ネウロイの放った光は青く輝く障壁に阻まれ、大和の喉元に届くことは無かった。

杉田『これは…シールド!!ウィッチか…あれは…リネット曹長!!』

 

216 :飛べない俺  2010/10/18(月) 14:46:02.78 ID:MIANugVxO  
カタパルト

芳佳『どうして…このままじゃリーネちゃんが!大和のみんなが!……守れないよ……』
芳佳『ごめんなさい、お父さん…私…約束、守れない』
自分へ人のために戦うように期待してくれた父の想いに応えられない

単身、強大な敵へ立ち向かう友を見送ることしかできない

涙が止まらない

どうすることもできない

それはまさに絶望だった

 

219 :飛べない俺  2010/10/18(月) 14:55:00.51 ID:MIANugVxO  
絶望のなか、彼女が縋るように思い浮かべたのは…いつも自分を支えてくれていた幼なじみ…

しかし彼は遠く故郷の地…助けてくれるはずがない…
それでも彼女はその名を呼ばずには、叫ばずにはいられなかった。

芳佳『………………助けてよ………………俺!!!!!』


俺『あいよ』

芳佳『…へ…?』

カタパルトの後部ハッチが開く、そこには輝くストライカーと、そこに存在するはずがない狂おしいほど助けを求めた幼なじみの姿があった。


俺『よう!助けにきたぜ!』

 

244 :飛べない俺  2010/10/18(月) 16:41:04.08 ID:MIANugVxO  
219より続き


洋上 大和上空

リーネ『っく!!』

シールドごと弾かれるリーネ、対装甲ライフルをもってしてもダメージを与えられないほど、このネウロイの装甲は頑強だ

リーネ(私一人ではこいつを倒せない…なら艦隊だけでも…)
リーネ『私が引き付けている間に後退してください!!はやく!あまり長くはもちません!!!』
シールドを張りながら叫ぶリーネの声色には己の命すら懸ける覚悟が表れていた

 

246 :飛べない俺  2010/10/18(月) 16:50:30.88 ID:MIANugVxO  
カタパルト

芳佳『な、なんでここに俺が?』

俺『俺は芳佳が泣いてる時はいつだって、どこにだって助けに行くよ。』

芳佳『な!////』

俺『ははは、まぁ話は後だ、こいつはJ7W1震電!宮藤博士が…おじさんがお前のために遺した翼だ。』

芳佳『お父さんが…でも私、もう飛べない…』

俺『俺がお前に魔法をかけてやる、空も飛べない俺でも、不可能を可能にするとびっきりの魔法があるんだ。』
俺『芳佳…目…閉じて』

芳佳『う、うん』

重なる唇、繋がる心…理由なんてわからない、
だけど今の芳佳に不可能なんて言葉は存在しなかった

 

247 :飛べない俺  2010/10/18(月) 16:58:28.86 ID:MIANugVxO  
そっと離れる唇、
名残惜しいが今は戦闘中だ

俺『いいか、こいつはおじさんが、芳佳が多くの人を守れるように…』
俺『俺が芳佳が傷つかないように完成させた最強の翼だ!』
俺『こいつなら強大になりすぎた魔力も受け止めてくれる!!』
俺『なんてったって二人の天才が愛する人のために全力を尽くしたんだからな!!!!』

芳佳『俺、ありがとう…帰ってきたら…いろいろ話すよ…』
芳佳『…責任…とってもらうから…』

 

248 :飛べない俺  2010/10/18(月) 17:07:16.44 ID:MIANugVxO  
大和指令室

杉田『く……やむをえんか…ここでロマーニャネウロイ反抗作戦の要である大和を失うわけにはいかん…』
杉田『全艦後退!!この海域より最大戦速で離脱する!!』
杉田(ウィッチとはいえまだ若き少女を戦場に残し退却するとは…扶桑軍人としてなんたる屈辱)

副官『艦長!!中央エレベーター、作動しています!!』

杉田『なに!?』

上昇するエレベーターには一人の少女が立っていた
その足には鉄の翼が輝きを放ち
その背部と頭部には魔女の証である使い魔の尻尾と耳を出現させていた。

 

249 :飛べない俺  2010/10/18(月) 17:17:22.38 ID:MIANugVxO  
副官『宮藤軍曹!?ん!?あのストライカーは震電!まだテスト飛行も終わっていないのに!!』

杉田『ふふっ!大丈夫だ!忘れたのか!?この艦には現在世界最高のストライカーユニットの開発者がいるんだぞ!!問題などあるはずがない!』

その目に宿るのは闘志
その表情の名は決意
走る魔法陳、それはありえないほど巨大なものだった

俺『ヒューー!芳佳の魔力がこれほどとはな!』
俺『行け!!芳佳!!お前の守りたいもの全部守ってこい!!震電がお前自身を守ってくれるから!!』

俺『飛べーーーーーーーーーーーー!!芳佳ーーーーーー!!!』

芳佳『俺………うん!!宮藤芳佳!行きます!!』

 

250 :飛べない俺  2010/10/18(月) 17:29:54.27 ID:MIANugVxO  
洋上 大和上空

リーネ『はぁ…はぁ…』
リーネ(大和は無事退却できたかな?…芳佳ちゃん無事かな?…)

ギュィィィィィン
迫る異形の雄叫び
破壊の光が発射されるたびにリーネは弾き飛ばされてしまう

リーネ『ダメ…もうシールド…張れない……』

死を覚悟した瞬間一陣の風が吹き抜ける
リーネの目前、その命を刈り取るはずだった閃光を弾いたのは無二の親友の姿だった

リーネ『芳佳…ちゃん…』

芳佳『大丈夫!?リーネちゃん!!』

無事な友の姿を確認し、安心したのか
魔力がつきたのか、リーネは気を失ってしまった

リーネを大和の甲板にいる俺に預けると芳佳は怒りをあらわに異形の敵を睨みつける

芳佳『よくもリーネちゃんを…みんなを…』
芳佳『絶対に許さない!!』

 

251 :飛べない俺  2010/10/18(月) 17:38:58.49 ID:MIANugVxO  
前方にありったけの魔力を込めたシールドを展開し、ネウロイに突撃する芳佳

芳佳『凄い!このストライカー!!…それに伝わってくる、お父さんの守りたいって気持ち!
芳佳『そして俺の…私への思い!!!』
芳佳『貫けーーーーーーーーー!!!!!!』

例えるなら一振りの扶桑刀のように
シールドでネウロイの強固な装甲を打ち破り、
手にした銃の乱射で大型ネウロイのコアを撃ち抜く

敵大型ネウロイは消滅

大和の乗組員は救われたのだ、
鉄の翼を持つ優しい魔女に

 

253 :飛べない俺  2010/10/18(月) 17:48:32.28 ID:MIANugVxO  
大和甲板

大和の艦上に降り立つ芳佳
さながらナポレオンの凱旋のように沸き立つ大和の乗組員達
その中に俺の姿を見つけた芳佳は震電を脱ぎ捨て走り寄る

芳佳『俺!!震電が全部教えてくれた!!俺がどんなふうに悩んで!』
芳佳『どんなふうに考えて!』
芳佳『私のことどう思ってくれているか!!』

芳佳『私、帰るから!全部おわったら…こんなにも私のこと思ってくれてる人のもとに、ちゃんと帰るから!!
芳佳『お父さんと俺が私にくれた翼で!!』

そう叫びながら最愛の人に走り寄り抱きつく芳佳へ世界最大の祝福が向けられた

芳佳『俺!!大好き!!』

おわり

 

255 :飛べない俺  2010/10/18(月) 17:51:59.85 ID:MIANugVxO  
以上で本編終わりです
見てくれた方がどれだけいるかわかりませんが
こんな駄文にお付き合いいただきありがとうございました

俺が501基地に立ち寄る話ももし需要があれば書いてみたいと思います

 

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最終更新:2010年10月18日 20:25
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