---港区巌戸台---
俺「ん・・・」
俺「ここは・・・」
俺は再び巌戸台へと来ていた。
俺「2009年10月1日・・・」
俺「またここへ来たのか・・・よいしょっと・・・」
立ち上がり、周りを見渡す。
相変わらず人々は忙しなく動き続けている。
俺「またこれも夢だろ・・・少し探検でもするか。」
そういって歩き始める。
少し歩いたところにこの前見た駅があった。
俺「あれ多分列車の駅だよな・・・」
俺「よし!行こう!」
とりあえず駅のほうへ歩いていく。
俺「なになに・・・ものれーる?」
聞きなれない単語が書かれていた。
俺「モノレールって列車のことだよな多分・・・」
男「モノレールにものれーる!」
突然近くにいた
メガネをかけた気さくそうな男が声を上げる。
俺「!?」
男「ふむ・・・プクククク・・・やはり傑作だな!」
男はその後満足そうに笑みを浮かべ去っていった・・・
俺「・・・・・」
とりあえず見なかったことにした。
俺「あれ・・・」
先ほどの男がいた場所に何かが落ちている。
何かのコインのようだ。中心には数字で500と書かれている。
どうやらこの世界の硬貨のようだ。
俺「多分あの人のだよな・・・ま、いっか。」
とりあえず硬貨をもらうことにした。
俺「しかし、モノレールってのに乗るにはどうすればいいんだ・・・?」
とりあえず乗りそうな人を目で追うことにした。
俺「ふむふむ・・・あそこで券を買って・・・それであの機械に入れる・・・よし!」
まずは券売機の前へ立つ。
俺「この穴にお金を入れるのか・・・えい!」チャリン
俺「そんでこの画面を押すんだよな・・・」ポチ
すると機械から切符とおつりの硬貨が排出される。
俺「お!買えた買えた。そんでお次はっと・・・」
改札の前へと歩いていく。
俺「この券を・・・」
切符を改札へと通す。
そして再び排出された切符を取り改札を抜ける。
俺「よっしゃ!これで乗れるな!」
そしてモノレールへと足を運ぶ。
アナウンス「まもなく、ポートアイランド方面行きの電車が参ります。黄色い線の内側でお待ちください。」
そして向こう側からモノレールがやってくる。
俺「これがモノレールか・・・」
モノレールの扉が開く。
前の人に続く形で中へと乗り込む。
---モノレール内---
アナウンス「まもなく、ポートアイランド方面行きの電車が発車します。閉まるドアにご注意ください。」
そしてドアが閉まり発車する。
ガタン…ガタンゴトン…ガタンゴトン・・・
窓の景色がどんどん移り変わる。
俺「すげー!街の上走ってるよ!」
景色はさらに移り変わる。
俺「こんどは海かー!ってかこの街海の上にあるのか!?すげー・・・」
モノレールから見る景色は歩いているときの景色とは全く違った。
俺「こんだけ綺麗だと気持ちがいいな・・・」
俺「みんなにも見せてあげたいな・・・」
アナウンス「まもなく辰巳ポートアイランドに到着します。私立月光館学園、ポロニアンモールへおいでのお客様はこちらでお降りください。」
アナウンス「Thank you for using this line. Will soon reach for the next station・・・」
俺「ここで降りてみるか・・・」
---辰巳ポートアイランド駅前---
俺「さっきモノレールでなんとかモールとなんとか学園とか言ってたよな・・・」
俺「とりあえずそれを見て回ろう。」
---私立月光館学園:正門---
俺「ここかな・・・?」
目の前には見たことも無いような施設が建っていた。
門標には『私立月光館学園』と書かれている。
俺「学園・・・ってことは学校かな・・・?それにしても大きすぎだろ・・・」
門からは帰りなのか生徒が続々と出てくる。
俺「あれ・・・あの服・・・」
生徒達が着ていたのは以前交差点ですれ違った少年が着ていたのと同じ服だった。
俺「この学校の制服だったのか・・・」
帽子をかぶった少年「テレッテッテー!待たせたな!」
髪で目が隠れた少年「声が大きい・・・」
俺(あの人は・・・!!)
門の近くに交差点ですれ違ったあの少年がいた。
帽子をかぶった少年「な・・・なぁ・・・あの人、オレらのこと見てないか?」
髪で片目が隠れた少年「・・・?」
俺「・・・・・」
しばらく2人は目が合った。
言葉をかわさずとも2人は語り合えた気がした。
そして少年がふと優しい顔で笑いかけてくれた。
俺もそれに応えるように笑顔を返した。
帽子をかぶった少年「え、ちょっと・・・何いい雰囲気になっちゃってるんですか?」
髪で片目が隠れた少年「帰ろう・・・」トコトコ
帽子をかぶった少年「ちょ、おい!待てよ!」タッタッタ
2人は行ってしまった。
まだ会話が少し聞こえる。
帽子をかぶった少年「なーなー、帰りうみうし行かね?オレっち腹減ってんのよねー。あ、もちろん・・・」
髪で片目が隠れた少年「お前のおごりな。」
帽子をかぶった少年「えー・・・先手打たれたよ・・・それオレが言おうと思ってたのに・・・」
そこからの会話は聞こえなかった。
俺「・・・行くか・・・・」
俺はその場から立ち去った。
---ポロニアンモール---
次に俺はポロニアンモールという場所へとやってきた。
俺「すごい賑わいだな・・・」
しかし、街の中には何人か挙動がおかしい人が見受けられる。
男「あ・・・あああ・・あ・・・あ・・・」
俺(どうしたんだろう・・・あの人・・・)
噂話が聞こえる。
おばさん「やだ、また増えてきたわよ・・・無気力症の人・・・」
もう一人のおばさん「ほんと、減ったと思ったらまた増えるんだもの・・・どうにかならないのかしらねぇ・・・」
俺「無気力症・・・?」
しばらくすると無気力症の男が誰かに連れて行かれる。どうやら警察のようだ。
俺「・・・・・」
気を取り直してもう少し見て回ることにした。
俺「ここはなんだ?えすかぺいど?」
だがこの建物はどうやら閉まっているようだ。
俺「閉まってるのか・・・えっとこっちは・・・」
隣は交番のようだ。先ほどの警官が中にいた。
俺(顔怖すぎだろ・・・)
さらに別の場所を眺める。
裏路地への入り口をはさんで骨董品屋、薬局、ケネスアーノルドという店など様々な店が目に付く。
中でも俺の目を引いたのは・・・
俺「ゲームパニック?」
先ほど聞こえた学生の話ではここは『ゲーセン』と呼ばれているらしい。
とりあえず中をのぞいてみる。
俺「機械の明かりばかりだな・・・目がチカチカする・・・」
なれない光景に少し戸惑う。
どうやらこの施設はお金を払ってゲームをする場所のようだ。
俺「ゲームをしようにも持ち合わせがこれだからな・・・」
握られた硬貨は先ほどのおつりの350円。
元の場所へ戻る分を見積もっても200円しか使えない。
俺「この世界はこんな大金をすぐに消費するからなぁ・・・」
といっても俺にとっては大金を握っているように感じられた。
自分のいる世界とは貨幣価値が大きく異なったからだ。
俺「どうするかな・・・ん?」
ふと外に置かれた機械に目が向く。
機械の中にはたくさんのぬいぐるみなどの景品が入っていた。
機械を眺めていると一人の少年がその機械にお金を投入する。
そして少年が目の前にあるボタンを押した。
すると機械の上に設置されたクレーンが横に動き出す。
俺「おお!」
そしてもう片方のボタンを少年が押すと今度はクレーンが奥へと動く。
そして止まったところでクレーンが下がり景品をつかんだ。
そのままクレーンは元の位置へ戻りつかんだ景品を落とす。
少年「やった!ジャックフロストの人形取れた!」
少年は景品を排出口から取り出し喜んで帰っていった。
俺「なるほど・・・ボタンを押してクレーンをぬいぐるみの位置とあわせればいいのか。」
そういって100円を機械に投入する。
俺「まずはこれを・・・」ポチッ
ボタンを押すとクレーンが横に動き始める。
俺「ここらへんかな・・・?」
ボタンを離すと同時にクレーンも動きを止める。
俺「お次はこっちか・・・」ポチッ
今度は奥へとクレーンを動かす。
俺「ここらへんだな。」
クレーンは動きを止めると下へ下がり景品をつかもうとする。が・・・
ツルッ
俺「あれ?」
クレーンは景品を離してしまった・・・
俺「くっそー・・・もう一回やるか・・・」
最後の100円を投入する。
俺「おちつけー・・・俺なら出来る・・・」
ここでふと先ほどの少年を思い出す。
少年は景品を取るときクレーンのアームをどこかに引っかけていた。
俺「そうか・・・引っかければいいんだ・・・なら・・・」
よく見るとちょうど人形の首元辺りに引っかけられそうなところがある。
クレーンをその位置に行くように誘導する。
俺「いっけぇぇぇー!」
クレーンが下へと下りる。そして・・・
俺「よっしゃぁぁぁ!」
見事ぬいぐるみは引っかかりそのまま排出口で落とされる。
俺「これでもとは取れたかな。」ニヒヒー
思わず一人で得意気な笑みを浮かべた。
俺「さて、お金ももう使えないしな・・・」
ここでふと裏路地のほうへ目が行く。
俺「覗いてみようかな・・・」
そして裏路地へと足を運ぶ。
---裏路地---
裏路地には誰もいなかった。
ただ奇妙な青い扉がポツンと立っているだけだった。
俺「開けてもいいのかな・・・?」
考えるよりも先に手が出ていた。俺はドアノブに手をかけ、扉を開けた・・・
---医務室---
俺「う・・・ん・・・?」
サーニャ「俺さん!」
俺「あれ・・・サーニャさん・・・ってことは戻ってきたのか・・・」
ミーナ「もう・・・心配させるんだから・・・」
周りを見渡すと隊員が皆集まっていた。
ゲルト「まったく・・・急に倒れたと聞いたときは驚いたぞ・・・」
エイラ「お前をここまで運ぶの大変だったんだゾ・・・」
エーリカ「感謝してよー?」
俺「そうか・・・俺・・・倒れたんスね・・・面目ないっス・・・」
芳佳「とにかく無事でよかった・・・」
リーネ「ずっと起きないから心配しちゃいました・・・」
ペリーヌ「あまり心配をかけさせないでもらいたいですわね。」
ルッキーニ「よかった・・・俺・・・急に・・・倒れちゃうんだもん・・・」グスッ
俺「ルッキーニさん・・・心配かけてゴメンなさいっス。」
シャーリー「何はともあれ無事でよかったよ。」
ミーナ「さ、それじゃあ夕飯があるしみんなは食堂へ向かって。俺さんは歩けそうかしら?」
俺「はい。大丈夫っス。」
ミーナ「それじゃあ行きましょう。」
続々と皆が医務室を後にする。
俺も立ち上がりその場を後にしようとする。
が、サーニャだけがその場に残っていた。
俺「サーニャさん、行かないんスか?」
サーニャ「よかった・・・ほんとに・・・よかった・・・」ウルウル
俺「え、あ・・・あの・・・サーニャ・・・さん?」
サーニャ「ずっと・・・目が覚めないから・・・心配で・・・」ボロボロ
サーニャは涙を流し始めた。
俺「あ・・・いや・・・えと・・・」オロオロ
あたふたする俺。
俺「ん?」
ふと、先ほどから自分の手が何かを持っている事に気づく。
よく見るとそれは、先ほど夢でとったぬいぐるみであった。
俺「あ・・・あの、サーニャさん。」
サーニャ「?」
俺「こ、これあげるっス。」
俺はサーニャにぬいぐるみを渡す。
サーニャ「これは・・・?」
俺「えっとたしか・・・『ジャックフロスト』っていったかな?」
俺「さっき見た夢でそれと同じのをとった・・・っていうか買ったんです。」
俺「だからそれ、プレゼントっス!」ニッ!
サーニャ「プレゼント・・・」
サーニャ「ありがとうございます・・・俺さん・・・」ニコッ
サーニャは涙を湛えた瞳で俺に笑顔を返す。
結局この日もエーリカの部屋は掃除されず、ジークフリート線は引かれたままだった・・・というのはまた別のお話。
2日後
---ブリーフィングルーム---
ミーナ「今回で11体目ね・・・運がよければ今日で全て終わらせられるかも・・・」
坂本「2体同時に出ればな・・・」
エイラ「それはそれできつくないカ・・・?」
ルッキーニ「ねー中佐!」
ミーナ「なにかしら、ルッキーニさん?」
ルッキーニ「あのねあのね、まだあたしと俺だけコア壊したことないんだよー!」
ルッキーニ「だからさ!もしかしたら今日はあたしの攻撃で壊せるかもしんないよ!」
ミーナ「!・・・そういえばそうね・・・でも、確かめてみなければ分からないわ。」
ミーナ「では今日の1番目の攻撃はルッキーニ少尉にお願いします。」
ルッキーニ「了解!にひー!」
夜
---格納庫---
俺(後2体・・・か・・・)
―――なぁ、1つ言いたいことがあるんだが・・・―――
突然頭に声が響く。ルシフェルの声だ。
俺(?なんスか?)
―――『そんな装備で大丈夫か?』――――――
俺(・・・・・・)
ルシフェルは期待しているようだ。
俺「大丈夫だ、問題ない。」
リーネ「俺さん・・・?」
ペリーヌ「急に大声出して・・・どうかしましたの?」
俺「へ?あ、いや・・・なんでもないっス!あははははははは!」アセアセ
―――クフフフ・・・結構だ。―――じゃあ、頑張れよ。―――
俺(・・・・・・)
ミーナ「ストライクウィッチーズ、出撃します!!」
---バルト海上空---
深夜0:00
俺&サーニャ「来た!!」
2人の魔導針の色が変わる。
シャーリー「あれは・・・」
ペリーヌ「天使・・・ですの・・・?」
満月のほうを見ると翼を持った天使の様なネウロイがいた。
正義のアルカナのネウロイだ。
サーニャ「上空5000m地点に『ジャスティス』を確認。」
ミーナ「ルッキーニさんお願い!俺さんと宮藤さんは彼女の援護を!」
俺&ルッキーニ&芳佳「ウィルコ!/了解!」
3人がジャスティスへと接近する。
ルッキーニ「うりゃりゃりゃりゃー!」ガガガガガガガガガガガガガ
先手を打ったのはルッキーニ。
無数の弾丸がジャスティスを捉える。
ギュアアアアアアアアアアアア!!
ジャスティスが悲鳴を上げる。
そしてジャスティスが行動を始めた。
ヒュン!ヒュン!
ルッキーニ「うぇー、はやいよー!」
俺「これはちっとキツイかッ・・・!」ガガガガガガガガガ
ジャスティスは瞬間移動をするかのように現われては消える。
芳佳「俺さん!ルッキーニちゃん!あれ!」
俺「あれ?」
ルッキーニ「?」
宮藤の指を指した先に何かがある。
俺「石像か・・・?」
ルッキーニ「なんか浮いてる~!」
そこには石像が宙に浮いていた。
よく見ると別の場所にも2つ同じものが浮いていた。
芳佳「あれって多分ネウロイのですよね!?だったらあれを壊せば・・・」
俺「やってみる価値はありそうっスね・・・」
俺「リーネさん!」
リーネ「はい!」
俺「そこからボーイズであの石造狙えますか!?」
俺が指差した方向を確認する。
あの位置なら十分ボーイズの射程距離内だ。
リーネ「やってみます!」
リーネが照準を覗きライフルを構える。
ダンッ!
銃声が響き弾丸は一直線に石像へと向かう・・・が・・・
リーネ「そんな・・・」
弾丸は石像を通り抜けてしまった。
俺「ダメか・・・」
リーネ「すみません・・・」
俺「リーネさんのせいじゃないっス!だからそんなに気に病む必要ないっスよ!」
芳佳「そうだよリーネちゃん!」
リーネ「うん・・・ありがとう2人とも。」
ルッキーニ「じゃさ!ぴったり3つあるんだし、3人に分かれて壊そうよ!」
俺「そうっスね、それがベストかも・・・」
芳佳「じゃあ私はあっちを!」
ルッキーニ「あたしこっちー!」
俺「なら向こうは俺がやるっス!」
3人が別れ、それぞれ石像へと向かう。
ヒュン!
ジャスティスが突然俺の前へと立ちはだかる。
俺「そう簡単には行かせないってか・・・」
両手を前へと構えビームを撃つ構えを取る。
俺「至近距離は無理だっての!」ビュン!
俺は急速に上方へと離脱する。が・・・
ヒュン!
ジャスティスがすぐに目の前へと現われる。
すでにビームの充填は完了していた。
俺(やられるッ・・・!)
そう思った瞬間。
ギュアアアアアアアアアアアア!!
ジャスティスが突然悲鳴を上げる。
俺「隙ありだッ!」ズバッ!
俺が横一閃に抜刀。
蒼炎を纏った刀はジャスティスの装甲を大きく散らす。
だが、装甲はジワジワと再生する。
ジャスティスはフラフラになりながら少し遠くへ瞬間移動をする。
芳佳「俺さん、大丈夫ですか!?」
俺「はいっス・・・大丈夫っス。」
芳佳「石像を破壊したんですが、効果あったみたいですね。」
俺「なるほど・・・それで・・・」
ルッキーニ「うじゃ!」
突然インカムを通してルッキーニの声が聞こえた。
芳佳「ルッキーニちゃん!」
ルッキーニへ視線を向けると、彼女のの前にはジャスティスが立ちはだかっていた。
芳佳「俺さん!石像を!」
俺「はいっス!」
俺は刀をしまい拳を構える。
俺「本気出せよ・・・オルフェウス・・・!!」
俺「獅子奮迅!!」ブロロロロロロロロロ!!
石像へと急速に肉薄し、黒風を纏わせた拳で殴りつける。
ガキッ!!バキバキバキ!!
石像が拳に纏われた風から発生した鎌鼬により、激しく削られ、砕けた。
ギュアアアアアアアア!!
間一髪のところでジャスティスがルッキーニの前から離脱する。
ルッキーニ「ありがとう!俺!」
俺「さぁ・・・仕上げっスよ、ルッキーニさん!」
ルッキーニ「うん!」
俺と宮藤が再びルッキーニと合流する。
ジャスティスが最後の石像の破壊を阻むため舞い降りる。
俺「俺があいつをひきつけるっスから、お2人は破壊をお願いするっス!」
芳佳&ルッキーニ「了解!」
石像の破壊はジャスティスに大きな影響を与えたようで、もはや瞬間移動は出来なくなっていた。
ジャスティスは破壊しようとする2人を阻むため近づこうとするが・・・
シュバ!
俺「お前の相手は俺だ。」
神速の居合いがジャスティスを捉え、斬り裂く。
ギュアアアアアアア!!
一度後退したジャスティスは渾身の力を込め、ビームを空へ放つ。
俺「どこ狙ってんだ?」
するとビームが矢の形になり驟雨の如く降り注ぐ。
俺「マジかッ!」シュババババババ
刀を振るい矢を掻き消してゆく。
しかし・・・
俺「しまった・・・!」
俺へと向けられていたはずの矢の一部が宮藤とルッキーニのほうへ向かっていた。
俺「宮藤さん!」
芳佳「え?うわっ!!」
宮藤が矢の存在に気づく。
芳佳「れ・・・烈風斬!!」ザン!
烈風斬により生み出された風圧で、一瞬の内に矢は全て薙ぎ払われた。
俺「すげぇ・・・」
ルッキーニ「うりゃりゃりゃりゃりゃー!」
その隙にルッキーニが得意の光熱魔法を応用した突撃で石像を破壊する。
ギュアアアアアアアアアア!!
ジャスティスが再び悲鳴を上げ、動かなくなる。
ルッキーニ「シャーリー!」
シャーリー「おう!」
下で待機していたシャーリーがルッキーニの元へ向かい、いつものあの技を繰り出す。
ブォンブォンブォンブォンブォンブォン
ルッキーニの足を持ちジャイアントスイングを始める。
そして・・・
シャーリー「いっけええええええええええええルッキーニ!!」
ルッキーニ「どっかーん!」ビュン!
シャーリーのカタパルトによる超加速でネウロイへと急速接近するルッキーニ。
そのまま多重シールドを張り、ジャスティスへと突撃する。
ズドーン!パリーン…
ルッキーニの突撃によりジャスティスの中心部にあったコアは貫かれ、一気に砕けた。
ルッキーニ「やっほー!!あたしらの勝ちー!」ブイ!
シャーリー「ナイスだ、ルッキーニ!!」
俺「あはは・・・すげぇや・・・」
こうして11番目の敵は見事退けられた。
---俺の部屋---
デブリーフィングを終え、部屋へ戻ってきた。
俺「ふぅ・・・ちょっと疲れたな・・・」
机に目をやるといつものカードがある。
今回は1枚だ。
俺「【JUSTICE】・・・『正義』か・・・」
カードのアルカナ名は【JUSTICE】。秤を持った天使が描かれていた。
カードが砂のように消え、頭に声が響く。
――私は耳を傾けるもの―――――スラオシャ――――
―――――お前に邪(よこしま)を退ける力を与えましょう――――
スラオシャから与えられたのは護る力。
殺陣の範囲内にいる味方1人に強力な全方位シールドを展開することが出来る。
俺「お前の護る力・・・借りるっスよ、スラオシャ。」
最終更新:2011年02月14日 21:30