屋台での出来事(仮)
~ラーメンズ→ラーメン屋→正直ラーメンズ関係なくなった~
男1、屋台でお客さんを待っている。
女1、やってくる。
男1 いらっしゃい
女1 おじさん、らーめん一杯。それと、ビールもらえる?ビンで
男1 あいよ
じゃ、お先ビールから(ビールをビンの栓をぬいて渡す)
女1、ビールを一人で飲む。男1、らーめんを作る。
男1 あい、らーめんお待ち。
女1 あ、うん
女1、らーめんには手をつけずビールばかり進む。男1、見かねて、
男1 お姉さん、らーめん、伸びてしまいますよ
女1 えー、ああ、食べますよお
女1、相変わらずビールばかり飲んでいる。
女2、やってくる。
女2 (座るなり男1を見もせず)らーめん
男1 っ、あいよ
女2 お冷もらっていいかしら
男1 あ、すいません、どうぞ(グラスを手渡す)
女1、結局らーめんに手をつけないまま、突っ伏す。
女2 あの
男1 っはい!
女2 いや、この子
男1 あ、ああ、もうしょうがないですねー
男1、厨房から出て、女1に何か毛布的な物をかけようとする。
女1 (突然立ち上がる)ああー、ムカつく!
(毛布的なものを見て)ああ、大丈夫ですよ。元気です!うん元気
女1、らーめんをすごい勢いで食べ始める。
女1 ああー、もう!
女2 美味しそうね
女1 え? ああ、おいしいですよ。ていうか食べなきゃやってらんないですから
女2 まだかしら?
男1 え?
女2 いや、私のらーめん、まだかしら?
男1 はい、ただいま
女1 あのーお姉さん、ちょっと話聞いてもらっていいもいいですかー
女2 え?
女1 私―、彼氏がいるんですけどー、ていうかいたんですけどー
女2 何この子
女1 いいじゃないですかー、話聞くだけですよー
男1 あいよ、らーめんお待ち
女2 あ、ありがと
女1 ていうかー、あいつマジ最低なんですよー
女2 はいはい、そうね(らーめん口にする)
女1 あー、お姉さん私の話どーでもいいって思ってますねー。
どーでもいいってー思ってーますねー。
あいつと同じだーどうせ私はどーでもいい女なんですよーだ
女2 何? 彼氏にどうでもいい女だなんて言われたの?
女1 いやー直接は言われてないんですけどー、私の話全然聞かないんですよー、
私の仕事の話とかしても全く興味ないみたいだしー
さっきだってですね、私は仕事で疲れて帰ってきたっていうのにですね
(思い出して腹が立ったのか)あー、もう何なのあいつ
女1、らーめんを掻き込む。
女2 そうね、話聞いてもらえないのは寂しいかもね
女1 それだけじゃないんですよー、っていうかあいつまだ働いてないからー
女2 あら、彼氏くんは年下?
女1 ていうかー、違うんですよー、男2大学院(?)行っててー
女2 あー男2くんっていうんだ
女1 だから、私がお金の話とか仕事の話とか、あとは結婚の話とかしても、全然聞かな
くてー
女2 なるほどねー
女1 もう、いいんですよあんなやつ
男2、やってくる。
男2 女1!
女1 ぶふうっ!(らーめん噴き出す)
男2 (息を切らしながら)急に、いなくなったら、心配、するだろ!
女1 何しに来たのさ
男2 何しにって、迎えにだよ
つかお前何怒ってんだよ、俺なんかしたか?
女1 ばかっ!
女1、走り去る。
男2 え、ちょ、ったくなんだよあいつ
男2、追いかけようとする。
女2 男2くん!
男2 へ?
女2 ちょっとここ座りなさいよ
男2 なんで俺の名前、っつかそんな場合じゃな
女2 いいから、すぐ済むから
男2 えー、ってかあなた誰なんです
女2 いいから
男2 はあ
男2、しぶしぶ女1が座っていた席に座る。
女2 あなたね、彼女がなんで怒ってたかわかってるの?
男2 いや、
女2 あー、もう。これだから男ってのは
男2 あの
女2 あなたねーホントに何にもわかってないわけ?
男2 つうか!
女2 何!?
男2 どちら様ですか?
女2 …この際、私のことはどうでもいいでしょ
さっき彼女からちょっと話きいだだけよ
男2 な、じゃ別に他人じゃないすか
あんた関係ないじゃないすか
女2 だから私のことはどうでもいいの
あなた、彼女の話、全然聞いてあげないみたいじゃない?
男2 …あいつ、そんなこと言ってんですか
女2 全然私の話聞いてくれないー、私に興味ないんだー、ってね。心当たりないわけ?
男2 いや、つうか、あいつこそオレに興味ないんですよ
女2 何よそれ
男2 だってあいつオレにわかんない話ばっかするんですよ
いや、オレ学生なんすけどね、会うたびに課長がどうとかノルマがどうとか
仕事の愚痴ばっかされても、そんなのわかんないじゃないですか
女2 いや、だからそれはね
男2 オレにわかんない話ばっかして、それで自分に興味ないとか、
そんなのマジ勝手じゃないすか
それであんな怒ってたんですか? もうじゃ、もういいすよ
女2 だから、それは・・・
男2 あ、これあいつの飲みかけですよね
男1 そうですよ
男2、ビールを傾ける。
男1 お兄さん、追いかけなくていいんですか?
男2 え、もういいんすよ
男1 そうですか
男2 …
男1 私もね、
男2 へ?
男1 いや、私もね、ほら、こういう仕事してるでしょう?
勤め人の気持ちなんてわかんないんですよ
でもね、わかんないのと歩み寄らないのは違う話でね
男2 何がいいたいんすか
男1 彼女さんが仕事の話までするのって、
お兄さんの知らない部分まで共有したいからなんじゃないですか?
わかんないって割り切るのは簡単なんですけどね、
でも、このまんまだと大事なモン、失っちゃいますよ
男2 …
男1 よいしょっと(ビールとグラスを片付ける)
男2 よしっ(立ち上がる)
あ、そうだ、あいつの分のお代、
男1 あとからで結構ですよ、それより、急いだ方がいいんじゃないですか?
男2 …ありがとございます!
男2、走り去る。
男1 んしょっと、(女1のらーめんを片付ける)
女2 久しぶり、
男1 ん、ああ。久しぶりだな
女2 たまには、いいこというじゃない
男1 少しは大人になったんだ
女2 みたいね、ちょっとだけかっこよかった
男1 そういうお前は
女2 9月から支店長よ
男1 心配いらないみたいだな
女2 ふーっ(らーめんを食べ終わる)おいしかった
昔からこんなにおいしかったかしら
男1 どういう意味だよ
女2 ごちそうさま、お代は…
男1 いいよ、金なんて
女2 そう、じゃ
女2、立ち去ろうとする。
男1 …おい、ちょっと待ってく、
女2 今日はね、式あげる前にもう一回食べに来ただけだから、
男1 式、
女2 でも、おいしかった。なんでこんなにおいしいのよ
また食べたくなっちゃうじゃない、
男1 なんだよそれ
女2 ホント、おいしかったわ、じゃあね、ごちそうさま
男1 ああ、じゃあな
女2、立ち去る。
男1、女2が食べ終わったらーめんの丼を静かに片付ける。
一応
男1 30代半ば
女1 20代
女2 30代前半
男2 女1と同い年
最終更新:2007年08月22日 00:51