あずち物置

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あずち物置 - (2008/06/16 (月) 20:42:00) の編集履歴(バックアップ)


プロットや案など

 
◆あらすじ・設定◆

・大まかなあらすじ(メインルートについて)
 イルミネーションが街を彩る12月中旬、突如学園にやってきた北欧からの留学生ソフィア。彼女の歓迎パーティーの準備を通して、主人公神谷恭介とヒロイン・霧島梓の仲は次第に深まっていく。
 八坂美冬・栗田小太朗を中心としたドタバタ展開の中にソフィアを巻き込みつつ、甘い未熟な恋愛のにほいの中、中盤終了。終盤、クリスマスイヴが一つの転回点。梓とのエンディングでは現実を歩き出すことが出来るが、それ以外のエンディングでは、あくまで梓の幻想の中での話になってしまう。

・ソフィアの正体と、梓の持つ能力について

 聖ルシアの化身であるソフィアは、ルシアの光(梓が受け取った能力)を授けることが出来る。この能力を持った者はそのほとんどが使い方を誤ってしまうが、ソフィアの本意ではない。実際にはソフィアは人が幸せになることを願ってその者に光を授けるのであるが、梓もそのままでは不幸になっていくのが既定路線だった。それ故、ソフィアはルシアの光を回収するために梓の前に再び現れる。

 中学3年の冬、悠那が交通事故。生死の境を彷徨う悠那を案じ、世界の改変を強く望む梓の前に、ソフィアが現れる。梓は、ルシアの光と引き替えに視力をほとんど失う。眼鏡やコンタクトはしていない。教室の時計が見えず、また特に左眼の視力が悪く、腕時計をはめることに苦労するため、いつも懐中時計を持ち歩いている。
 地球滅亡論が流行った中学時代、梓と悠那は二人でドッグタグを作ったことがあり、前述の事故の際に回収されたドッグタグのうち一枚を、目の前に現れたソフィアに渡した。金属探知機に引っかかったのは、これを身につけたまま忘れていたため。物語の終盤、ソフィアは再びドッグタグを梓に返す。

・聖ルシア祭(wikipedia 項目「スウェーデン」、項「聖ルシア祭」より引用)

 スウェーデンでは旧暦の冬至に当たる毎年12月13日に聖ルシア祭が行われ、「一番大切な冬の行事」と言われている。イタリア・シチリア生まれの女性聖者である聖ルチアは貧しい人々に財産の全てを提供した純粋な人と言われている。貧民の生活に光を与えた彼女は、光の聖人として、また農耕の守護神として親しまれている。光の明るさを表す単位ルクスは彼女の名前に由来している。

冬至は一番日が短い日であるが故、日が長くなり始める日。日が長くなることを祝う古来からの民間信仰に、キリスト教の光の聖人がいつの間にか一体となって現在に至る。

長く暗く寒い三重苦の北欧の冬に一筋の光を投げ込むのが聖ルシア。この日の朝、女の子がいる家庭では白いドレスに蝋燭の冠を被った娘が父親にサフランパンとジンジャークッキーを持って行き、枕元でサンタ・ルチアの曲を歌う。父親はルシアのような光に包まれた娘に起こされる。

近年では職場や学校、教会などで聖ルシア祭が行われ、蝋燭の冠を被ったルシア姫を先頭に同じく白いドレスを着た女の子と星の使いに扮した男の子が行列を作ってサンタ・ルチアなどの歌を歌う。頭に載せたり手に持った蝋燭の淡い光が日の光を切望する北欧の人たちの気持ちを代弁しているようでもある。行列の後はサフランパンやジンジャークッキー、コーヒーやグレッグと呼ばれるホットワインが振る舞われる。

なお、イタリア語読みでルチアだったものが、スウェーデン語読みでルシアに変化している。(引用終わり)

・システム・演出面

 特に風変わりな要素は想定していない。梓に関しては通常とTRUEエンドの二種類を作り、全キャラ攻略後にTRUE解放。また、梓通常クリアするまで他キャラのエンド到達不可にしておき、梓の精神的な成長をシステム面から描く方法も。
 梓TRUEに関しては開発リソースを豊富に割り当て、専用のED曲・ムービーがあればなお良い。その際、クライマックスにおいて、オーケストラ調のBGM(たとえば第九)からシームレスにEDにつながる、ある種映画的な演出を提案したい。
 モチーフになっているSanta Luciaを、どこかに演出で使う(ヒロインに歌わせるなど)。

Or che tardate? bella e` la sera;   おぉ、何を待ち望むのか?夕暮れの乙女よ
Spira un'auretta fresca e leggiera;  涼しく軽いそよ風が舞う中で

Venite all'agile barchetta mia;    私の小舟よ、軽快に行こう
Santa Lucia! Santa Lucia!             聖ルチアへ!聖ルチアへ!


梓と将一の出会い
梓が小夜子から将一のアドレスを教えてもらう。

または、梓が将一から直接聞き出す。

梓、髪を短く切る。それまではロングだったが、かなり短めに。

×本村がバイクで事故。
瀧森が梓に相談。(プレゼント)

将一が梓の妙な点に気付く。(栗田とのメール内容)

★シーヴの転入。転入初日にシーヴは"違和感"に気付く。
★↑のイベントは梓のフラグ立てないと出てこない。

国正館大学
くりかえす世界
産労風越病院

「霧島?」

それから俺は、ひとしきり――――霧島の話を聞いた。
霧島の両親は、学界では有名な考古学者だった。
中東での発掘調査。現地のゲリラに襲われ、消息は不明。
霧島が、まだ小学生になりたての頃。
それから中学に上がるまで、同じように両親を亡くした十河と同じ施設で育ったこと。
それでも、十河の方がまだ救いはあった。中学に上がってほどなく、叔母の元で暮らすことになったから。
そのことを妬むでもなく、霧島はずっと――独りで生きていた。暗く深い森の中に潜むようにして――。

 

「――――――」

ただ、黙って、聞いているしかなかった。


「――――いじょう」

小さく呟く。
ぱたん。
手を合わせる。

「おしまい」

「…………」

「わかった、かな?」

また、こうして寂しげな笑顔に戻る。
何度、作ってきたんだ? この偽物の微笑みを。

「…………ああ」

「あの、ね?」
「みんなには、内緒にしといてほしい…………かなぁ」

「ああ」

何か言えよ、俺。
不器用にも程があるだろ。

「なぁ、霧島」

「え?」

言え。

「なに?」

こいつ、霧島は、
俺なんかより、よっぽど――

嘘をついて。
泣いて。


生きてきたんだ。

そんな、すげぇ女を――

「俺は、」

頼む、そっちを向くな。
俺を見てくれ、霧島。

「俺は――」

――愛せなくて、どうする?

「霧島が、好きだ」

「え?」

「……」

「うん、私も」
「神谷くんのこと、好きだよ? きっと」

 

【名前】霧島 梓(きりしま あずさ)
【性格】根暗。他人にはあまり興味を持たず、何でも自分でどうにかしようとする。
【設定】空気を読む以前に、本人が空気キャラ。冷え性のため、かなりの出不精。趣味は読書、というより、ほとんど他人と喋らないのでそれしかやることがない。カップラーメンに関しては饒舌になる。目が悪いため、いつも目つきが鋭い。ボソリと呟く「めんどくさい」が口癖。下記の能力を使い、ことごとく都合のいい方向に逃げてきた。
★特殊能力:いやなことがあった日を、一日丸ごと無かったことにして、やり直すことができる。が、その代償として、他人からだんだんと忘れられていく副作用がある。
【外見】身長は高め。胸はそこそこ。私服は露出の少ないもの。パーカー必須。髪型は髪多めのショートボブ。


ヒロイン。「めんどくさい」が口癖。
中学まで友達はあまりいなかった。高校に入学後、栗田や神谷を筆頭に、友達がたくさん出来るようになるが、人間関係で悩むことが多い。
中学校では剣道部に所属。二年時において県大会ベスト8の実績を持つが、高校では後述の事情から入学せず。背が高く、切れ長の目を持ち、同性からの人気が高い。性格はあまり明るくないため、男子からの評判は高くない。本村曰く、「あんまりよくわからん。でも瀧森とは仲良し」らしい。

母は病気により死去。父はショックで放浪に出た。
父はもともとヤクザとつながりがあり、そのせいで親族は彼とその娘である梓を快く思っていない。そのため親戚の家に預けられることはなく、父と懇意にしていた風越一帯のヤクザの顔役が、見かねて生活費を振り込んでいる。父は現在、北海道の漁港で働いており、わずかな稼ぎから幾分かを仕送りしている現状である。また視覚障害(左目が強度の弱視)を持つため、各種の障害者手当がつき、それを生活の足しにしている。
今でも時折、近藤の本家に遊びに行くことがあり、男ばかりの任侠世界で、彼らにとっては一服の清涼剤となっている。

いやなことがあった日を、一日丸ごと無かったことにして、やり直すことができる。その代償として、人間関係がだんだん希薄になっていく。これを再構築と呼ぶ。
再構築を何度も行うと、次の日に進めなくなる。
再構築が起こると、ごく一部の人間以外の記憶がなくなる。ほぼ梓が望む形で再構築が行われ、この再構築において梓との相対的関係が変化しない人物は、瀧森由実佳以外には存在しない。
本人は意識的に再構築・再試行を行うが、周囲の人間はそれに気付いていないと思っている。(実際には、瀧森は中学時代から気付いており、その他の登場人物のうち何人かは、やがて気付くことになる。またシーヴに至っては来日すぐに世界の違和感に気付き、瀧森や将一に問いただして事実を知る。)
再構築の方向としては、瀧森が幸せになる、または将一の意に沿うような形で行おうとしている。
しかしながら、最後の再構築では、瀧森や将一の存在すら消してしまおうとした。
この最後の再構築は、通常(未遂に終わる)およびRESET、TRUEエンドで発生する。

通常、RESET、BAD、TRUE、SANTA LUCIAの5つのエンドを持つ。
また、選択肢の状況によって、再構築の全く起こらないA、一度だけ起こるB、二度起こるC(前述の3つ。うちひとつは未遂)の3つある。

小説版におけるリトライ・リセットの扱い。

最初の再構築が起きたのは瀧森の中学時代の事故の日。
瀧森と同じ中学を卒業。中学時代の再構築の結果、人との付き合い方を多少なりとも反省した梓は、真っ当な交友関係を築き上げることに成功する。
将一に関して。
将一が梓の能力に気付き、本人に問いただした一日を梓はリセット。結果、本人に直接問いただすのでなく、将一は瀧森にこのことを打ち明け、そこで初めて一日がすり替えられたことに気付く。梓はこの段階では他人に気付かれているとは思っていない。

瀧森と本村がバイクで事故。梓はこの日をすり替えて、結果的に恭介のR32が解体屋送りになる。
このことがきっかけで、将一は梓に不信感を抱き、詰め寄る。リトライの秘密を知られた梓は、再構築を実行。無理矢理将一との距離を置こうとする。
将一や栗田など、瀧森を除くほとんどの人間との交友関係を改変。
栗田が携帯のメールアドレスを変更した際、梓の名前がアドレス帳にあるのを不思議に思い、梓には変更を通知しなかった。

なぜこのような能力があるのか?

中学時代、瀧森が交通事故死。本村は梓が瀧森のために作った虚像。
中学3年の冬、クリスマスイブに瀧森が交通事故。世界の改変を強く望む梓の前にシーヴが現れる。
偽りの光と引き替えに左眼の視力をほとんど失う。完全に失明。右もかなり悪いが、眼鏡やコンタクトはしていない。教室の時計が見えず、また左側の視界がないために、腕時計もはめることに苦労するため、いつも懐中時計を持ち歩いている。

瀧森と二人でドッグタグを作ったことがあり、前述の事故の際に回収されたドッグタグのうち一枚を、目の前に現れたシーヴに渡した。すなわち、瀧森が死んでいることを忘れるためだったが、物語の終盤、シーヴは再びドッグタグを梓に返す。

二年六組。身長161cm。


【名前】神谷 恭介(かみや きょうすけ)※変更可能にするか未定
【性格】飽きっぽい。たまに仮病で学校をサボるが、根は真面目で、責任感は強い。
【設定】いつでも何か面白いことを探している。たまにハマる物を見つけるが、やがて飽きてしまう。
【外見】細め。身長は高い。オシャレには無頓着。

 

主人公。特に秀でた能力があるわけでもない、ごく普通の少年。
7歳年上の兄がいる。
梓と惹かれあっていくうちに、梓の持つ能力に気付く。
二年六組。身長178cm。


・サブヒロイン2
【名前】八坂 美冬(やさか みふゆ)
【性格】豪快。四番ピッチャー兼プレイングマネージャー。行動は直感的で、空気は読めても読まない。
【設定】三人寄らずとも、一人で三人ぶん姦しいトラブルメーカー。1960年代における旧ソ連原潜並みの騒音を発する。「ディスコブレイキンしよーぜ!」と言いながら、主人公にヘッドロックをかけてカラオケボックスに連行するのが得意。栗田小太朗とはウマが合うらしく、一番の親友。
【外見】身長は高め。胸は梓より大きめ。ニット帽を愛用。ポニーテール?


硬式テニス部所属。風越学園の部活動は基本的にユルいので、よくサボって商店街や駅前に繰り出している。もっぱらシングルスの選手。
活発で、男女分け隔て無く接する。ある種梓のあこがれ。
本村曰く、「マジメに練習すればインターハイに出れる。でもマジメにやってたら栗田じゃなくなる」らしい。
梓の高校における二回目の再構築で、梓との関係が疎遠になる。アドレスを変更する際、電話帳にあった梓の名前に違和感を覚え、変更を通知しなかった。
二年六組。158cm

【名前】栗田 小太朗(くりた こたろう)
【性格】なんでも一番最初に飛びつきたがる。考えは浅いが、裏表のない実直な人間。
【設定】身を挺してギャグシーンを担当する。英単語テストにおいて、Thunderstormをツンデレブームと訳したり、「答えは出さない。――許しは請わない」と言い残してテスト中の教室から出て行くなど、数々の伝説を残す。成績は中の下。しかし人間的にバカではなく、頭も良く切れる。会話でよく韻を踏む。性格は明るく、女子からの人気も高いが、本人は恋愛に無関心を装っている。その実、八坂美冬と親友になってしまった(恋人同士になれなかった)ことを密かに後悔している。
【外見】ガッチリした体格。よくわからない企業・団体とコラボしたシャツを好んで着用。

 

在学中ではあるが、二輪免許を取得。学校から家までが遠いため、雨天時は国鉄と市電を乗り継いで通学している。モータースポーツに興味があり、高校卒業後は関東の自動車専門学校に入学する予定。二年七組。

・サブヒロイン1
【名前】十河 悠那(とがわ ゆな)
【性格】単純。思うままに行動するが、空気は読む。
【設定】ロリ巨乳。神出鬼没だが、動きは鈍い。エセ関西弁を巧みに繰り出し、「なんでやねん」と奇声を上げるとともに、論点のずれたツッコミを入れるのが得意。メインヒロインとは中学時代からの付き合い。
【外見】ロリ巨乳。低身長。私服は可愛さをアピールしたもの。髪型もそれに準ずる物をなかば確信犯で選ぶ。


・梓とは中学時代3年間クラスが同じで、唯一と言っていい友達だった。今はクラスが違う。二年九組。
×高畑がラブホテルに入るのを見てしまい、そのことが原因で高畑に絡まれる。
・おっとりした口調だが、言いたいことはハッキリ言うタイプ。
・麻倉をあーちゃんと呼ぶ。なかば盲目的に麻倉を愛している節がある。
・梓の能力には中学の段階で気付いていた。

「あの子がそれを望むなら、いいんじゃないかなぁ?」
「怒ってるんでしょ? あーちゃんの世界から外されたことにさ」

身長149cm

【名前】ソフィア・イングリッド・ヨンセン(Sofia Ingrid Johnsen)
【性格】素直。人見知りするが、仲良くなると世話焼き。きちんと言葉を選んで喋る。
【設定】表向きは北欧からの留学生。日本語はまともに喋る。寝るときはシャネルの五番。空港で金属探知機に引っかかり、入管に捕まったため転入初日にいきなり欠席。
★この物語におけるキーパーソン。聖ルシアの生まれ変わり(化身?)であり、かつて梓に与えた能力を回収するために来日。冬至(12月22日)をタイムリミットとし、それまでに梓が何らかの支えを得ることを願っている。
【外見】身長は普通。胸は小さめ。私服は神っぽいもの(ドレス?)。白銀のロングストレート。

表向きはスウェーデンからの留学生。幼少期に日本に滞在していたこともあり、日本語の語彙は少ないものの発音は流暢である。
中等部の二年一組に九月から編入。梓の能力および再構築により、世界がちぐはぐになっていることに気付く。

ちなみに、本来であれば新学期の始業式後に歓迎パーティーが行われる予定だったが、入国時にトラブルがあったため、結局パーティーは行われなかった。
これは、梓が昔シーヴに渡したドッグタグが、入国時の金属探知機に引っかかったため。

実態は聖ルシア的なもの。梓の引き起こした世界変動をキメラの箱庭と比喩する。梓BAD確定後に「それでも……」の選択肢を選ぶことで、聖ルシア祭イベントが起こる。このイベントは、梓とシーヴが、聖ルシア祭を模した小規模なパーティーを行うもの。

瞳の色はヘーゼル。以下wikipediaより引用。

ブラウンとグリーンが混ざった色であるが、おおむね「明るいブラウン」と見なされる色である。ブラウンに次いでメラニン色素の量が多い。中部ヨーロッパ及びスラブ系のヒトに多い。

常に眼鏡をかけている。眼鏡を外し、他人と目を合わすことにより、偽りの光(梓が受け取った能力)を授けることが出来る。この能力を持った者はそのほとんどが絶望に堕ちていくが、シーヴの本意ではない。実際にはシーヴは人が幸せになることを願ってその者に光を授けるのであるが、梓もそのままでは不幸になっていくのが既定路線だった。

他シリーズでの設定:イクセルと行動を共にするスカウト。イクセルの身の回りの世話も担当する。語学に堪能。
イクセルと同じく、彩の家に同居している。イクセルから貰ったククリ(グルカ兵の装備するナイフ)を常に携帯している。

 

SEFファイルあります

連絡はあずち(azureheim@gmail.com)まで