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平成19年8月16日
法務大臣 殿
行政機関の保有する情報の公開に関する法律第4条第1項の規定に基づき、
下記のとおり行政文書の開示を請求します。
1.請求する行政文書等の名称等
別紙1の通り
1件目
別紙1 「請求する行政文書の名称等」
「参議院議員前川清成君提出司法試験考査委員による司法試験問題の事前漏えいに関する質問に対する答弁書」
の
「十について
法務省と文部科学省は、連携・協議をしながら、再発防止のための必要な措
置を講ずることとしたところである。
既に、司法試験委員会は、改めてすべての司法試験考査委員に対し、試験の
公正さに疑念を抱かせかねないような行為をすることのないよう注意を促すと
ともに、司法試験考査委員の任期中、勉強会、答案練習会等の受験指導をした
ことがないかという点についての報告を求めたところである。また、司法試験
委員会では、今後の司法試験考査委員の体制について検討することとしている。」
に関する、
以下の行政文書の開示請求をする。
1.「法務省と文部科学省」が、「連携・協議をしながら、再発防止のための必要な措置を講ずること」についての、
①「法務省と文部科学省」の間で、「連携・協議をしながら、再発防止のための必要な措置を講ずること」を「意思確認」したことについて、具体的内容を記載した行政文書。
②1.①の行政文書の根拠となるすべての法令(通達を含む)を記載した行政文書(「六法全書」、「通達集」などの該当部分すべてを複写したものでもよい。)。
案の定、今日届いた答弁書には、「慎重に検討した」とか、「総合的に考慮した」などのサラサラとした、中身のない「お役人言葉」が並んでいます。この「結論」だけで納得できるはずがありません。
法科大学院の設立は、司法試験の点数、すなわち「結果」だけでなく、そこに至る「プロセス」も含めて判定するという建前に基づいています。この建前自体が「不公正」を内在していると、私は感じています。いずれにせよ、秋の臨時国会では「結果」だけでなく、「プロセス」も新法務大臣に十分にお答え頂かなければなりません。
国会は法案の賛否だけでなく、審議の順序、方法等も全て多数決で決まりますが、お陰様で民主党は参議院で第1党になりました。法務大臣だけでなく、司法試験管理委員会委員長や、植村元教授、慶応大学法科大学院責任者らも参議院に招いて、「真実」を問い質す必要があるのかも知れません。そのことを要求できる立場に、私たち民主党は立たせて頂きました。
司法試験問題事前漏えいについての調査、処分に関する質問主意書及び答弁書
(掲載スペースの関係により前半部分のみ抜粋。全文はこちらからどうぞ。)一 前回質問主意書一において「調査はいつ完了するか」と問い質したにもかかわらず、
この点の答弁が脱漏している。本件疑惑に関する政府の調査はすべて完了したのか、明らかにされたい。
一について
植村栄治元司法試験考査委員(以下「植村元考査委員」という。)が行った不適正な行為については、法務省職員が、本人及び関係者からの事情聴取や関係資料の収集を行い、その調査結果を平成十九年六月二十九日に公表した。
これに加え、植村元考査委員が行った不適正な行為が平成十九年新司法試験に与えた影響について、司法試験考査委員において、検討・協議が行われ、同人による行為が、有利な結果をもたらしたとは言えないと判断され、その結果を踏まえ、平成十九年八月二日、司法試験委員会において、平成十九年 新司法試験について特段の措置をとらない旨の決定がなされ、同月三日にその旨を公表した。
政府としては、植村元考査委が行った不適正な行為については、必要な調査を遂げたものと考えている。
二 前回質問主意書二に対する答弁では、植村教授を司法試験考査委員に任命した理由について、必要な学識を有するゆえに司法試験委員会の推薦に基づいて任命したとあるが、この答弁は私が質問主意書において問い質す必要もない手続を答えたにすぎず、不誠実である。
ついては、司法試験委員会は、植村教授のいかなる学識ゆえに司法試験考査委員に推薦したのか、明らかにされたい。また、その推薦に当たっては、植村教授の学識のみが斟酌され、同人の人格、識見等の調査等、司法試験の公平性に関する配慮はなされなかったのか、明らかにされたい。
二について
司法試験委員会においては、植村元考査委員が、大学卒業後、行政法の研究者・教員として大学に長年在籍し、研究・教育活動に従事してきたものであり、司法試験考査委員への任命当時、法科大学院教授の職にあったものであること等を総合的に考慮して、同人を、司法試験を行うについて必要な学識経験を有する者として法務大臣に推薦したものである。
三 前回質問主意書三に対する答弁では、植村教授について司法試験考査委員を解任したとあるが、その解任理由を詳細に示されたい。
政府の調査においても本件疑惑を否定することができなかったのであれば、植村教授による漏えいの時期、内容、態様、漏えい対象者の人数と属性(とりわけ慶應義塾大学生らに限られるか、本年度受験生も含まれているか)等、漏えい行為の詳細を明らかにされたい。
三について
植村元考査委員については、以下の不適正な行為が判明したことから解任した。
植村元考査委員は、平成十八年十一月一日、司法試験考査委員(公法系・行政法担当)に任命された後、同年十二月ころから、慶應義塾大学法科大学 院の三年生と同大学院修了生の司法試験受験生に対し、行政法の「勉強会」と称する答案練習会の開催を知らせた上、これらの司法試験受験生のうち、希望者を対象に、平成十九年二月五日ころから同年三月十九日ころにかけて、週一回、合計七回にわたり、学内で、自ら行政法の論述問題等を出題して解 答させ、これを添削・指導する方法で、答案練習会を行い、また、その内容や、自ら判例の要旨を学習用に取りまとめたもの等を同大学院の三年生と同大学院修了生の司法試験受験生に送付するなどして、担当科目について新司法試験の受験指導をした。
植村元考査委員は、新司法試験実施直前の平成十九年五月六日ころ、同大学院修了生の司法試験受験生に対し、「本試験の論文の解答を試験直後に再現し、八月二十七日以降に送ってくれれば、それを採点してあげる。」などと通知した。
なお、植村元考査委員が試験問題を事前に漏えいした事実は認められない。
(質問主意書の項目は七まであります)
【新司法試験の措置に関する質疑】
Q: 先週公表された新司法試験の調査の結果に関することなのですけども,その調査について,植村教授と一緒に行政法の問題を作成した学者仲間たちが,調査に当たられているわけですが,そのことについて,いわば仲間内の調査で,得点調整が必要ないような,有利な情報とは言えないという結果であっても,なかなか信用できないではないかという声が出ているようなのです。それについて,例えば,農林水産省などでは,獣医師の国家試験について,今年,事前漏えいの問題が持ち上がったときに,第三者の委員会を立ち上げて,調査結果を出したりしているのですけども,そういう第三者のいる調査という選択肢はなかったのかということも含めて,そういったその批判について,どのようにお考えになっているか,お聞かせください。
A: 今回の植村教授の話は,問題の漏えいの事実はなかったということですから,事前の勉強会の内容が,どれだけ試験問題の解答に影響したかということを専門的な立場で,評価をしていただくということであったと思うのです。そういう意味で,獣医師の話は,私は状況を知りませんけれども,それと同じケースというふうに考えていいかどうかも分かりません。考査委員の方が勉強会をするということ自体が,本来あってはならないことでありますから,解任をし,今後,そういうことのないように,厳正にやっていくということをはっきりさせたわけでありまして,そのことと,試験の採点なり何なりについて,どうするかという話は,また別途に考えなければならないことだと思うのです。漏えいではないわけですから。そういう意味で,勉強会でしたことと,試験問題との関係を,これは素人ではなかなか分からないから,専門的な立場で,きちんと議論していただいて,みんな一致して,ああいう結論になったということですので,それはそういうものとして受け止めています。
Q: 例えば,行政法の学者さんは,必ずしも考査委員の方だけではなくて,ほかにもたくさんいらっしゃるわけで,考査委員という立場でない方に任せるということも考えられなくはなかったという気もするのですが,その辺りは。
A: そういう考え方が,全くないわけではないのかもしれませんけど。試験の問題の作成,採点,合否というのは,考査委員の権限というふうに,法律でなっているわけですから,やはり考査委員において,やるのが当然のことではないですか。
300 :正義 ◆SuSYjvNEBI :2007/08/12(日) 00:49:37 ID:???
★刑事系間接リークについて★
慶應司法研のヒララギの回で、ヒララギが解説講義で何て言ったか憶えている奴居ますか?
ヒララギは、「第1回新司法試験では、実際に出題された問題にするか、今回の答練で出題した問題にするか最後まで委員らが迷った」というような趣旨の発言をしていたらしいんだよ。(ちなみに、答練で出題したのは訴因の問題です。)
この発言が事実であることは、ほぼ間違いない。
司法研に参加していた慶應学部出身の俺の友人数名が口をそろえて証言している。
また、リークスレの最初の方にもこの情報が何回も書かれている。
リークスレでこれに関する書込みを見た当初、俺は、ヒララギは第1回新司法試験時に考査委員でもなかったのに、そんな情報知ってるわけね~だろ、ガセ情報流すなよ・・・と思った。
しかし、司法研の刑事系リーク疑惑を知って、発想が逆だったと遅まきながら気付いた。
つまり、「ヒララギは考査委員ではなかったんだから、そんな情報知ってるわけない」というのは間違いで、
「ヒララギは考査委員でもなかったのに、なぜか考査委員しか知らないはずの情報を持っていた」
・・・どうやらこのように考えるのが正しかったようだ。
ヒララギは、なぜか考査委員しか知らないはずの情報を持っている。
そして、慶應司法研の担当者不明の回で完全的中・・・。
刑事系の間接リークの重要な証拠になりますよね・・・。
誰か、ヒララギの回の解説講義を録音していた奴いないか?
307 :氏名黙秘:2007/08/12(日) 00:53:32 ID:???
新たな情報GJ!
彼は旧司法試験の試験委員ではあっても、新で試験委員だったことないんだろ?新たな突破口だ。
358 :氏名黙秘:2007/08/12(日) 01:21:43 ID:???
注目!
刑事系漏えい疑惑に突破口が開かれた瞬間かもしれない。
少なくとも国家公務員法違反(守秘義務違反)の証拠にはなっている。
なぜなら、考査委員が当該教授に漏らさない限り、
考査委員でない当該教授が本試験作成状況を知りえる訳ないのだから。
276 :1/2:2007/08/11(土) 06:44:41 ID:???
読売新聞、今回はジャーナリズムの役割果たしてる!
2007年8月11日読売新聞朝刊より抜粋 (東京・14版・30(社会)面)
“仲間”内の調査 信用できぬ 法務省手法に批判
法務省が3日に公表した植村元教授に関する調査結果については、
「調査手法に問題があり、信用できない」との批判が強まっている。
同省によると、今回の調査はまず、
解任された植村元教授を除く憲法・行政法担当の考査委員31人によって行われ、
「植村元教授の受験指導には、試験の『類題』と評価できるものはない」との報告をまとめた。
155人の考査委員の全体会議が報告を全員一致で承認、得点調整などは必要ないと決議した。
しかし、考査委員になる法科大学院教授の人選には、
各分野でリーダー格となっている委員の意向が強く反映しており、
「仲のいい教授同士が考査委員に名前を連ねるケースが多い」(東京都内の法学部教授)という。
このため“仲間”をかばう意識が調査でうまれたのではないかという疑念を招くことになった。
277 :2/2:2007/08/11(土) 06:45:19 ID:???
今年3月、試験問題を作成した大学教授による問題漏えいが明るみに出た獣医師国家試験では、
農林水産省が第三者の弁護士らによる調査検討委員会を設置。
検討委の報告書は、「問題漏えいの責任は極めて重い」と結論づけ、厳正な処分を求めた。
座長を務めた農政ジャーナリストの中村靖彦さん(72)は
「食品会社の不祥事でも、現在は第三者委員会を設けて事実を解明するのが普通。
日本の将来を担う人材を選ぶ国家試験であれば、なおさら第三者が検証した方がいい」と話す。
長勢法相は10日の記者会見で、「(植村元教授が)勉強会をした内容と、試験問題との関係は、
素人ではなかなか分からない。(調査は)考査委員がやるのが当然ではないか」と述べた。
これに対し、元刑事裁判官の木谷明・法政大学法科大学院教授は、
「憲法や行政法の専門家は考査委員以外にも数多くいる。
調査の公平を期すには、考査委員とは無関係な裁判官や学者に調査を委ねるべきだ」と反論している。
相変わらす長勢大臣はズレてるな。読売新聞、木谷教授GJ!
司法試験「類題」指南の慶大元教授を告発…弁護士ら33人 (2007年8月10日22時39分 読売新聞)
今年の新司法試験で出題担当の「考査委員」を務めた慶応大法科大学院の植村栄治元教授(3日に辞職)が、試験問題と類似の論点を事前に学生に教えていた問題で、全国の弁護士や大学教員ら33人が10日、植村元教授について国家公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで東京地検に告発状を提出した。
法務省は、植村元教授以外の考査委員による調査結果に基づき、慶大生が有利な情報を得たとは言えないとする見解を3日に公表しているが、告発状は「『仲間内』の調査では国民は納得できず、検察庁による事実解明を求める」としている。
告発状を出したのは、神戸学院大法科大学院教授を務める樺島正法弁護士を中心に、大阪、東京、名古屋の弁護士や法科大学院の教員ら。
告発状では、植村元教授が試験問題の作成に関与しながら、試験直前に学生向けの答案練習会を行った事実にふれたうえで、「試験問題と同じ判例や、共通する論点を教え、職務上知り得た秘密を漏えいした」と指摘している。
樺島弁護士らは10日、告発後に東京都内で記者会見し、「多くの受験生は法務省の調査結果に納得せず、告発への参加を希望した人が何人もいた。このような試験で法律家を誕生させてはいけない」と述べた。
皆様おはようございます。
本日、弁護士や議員、市民30名以上による告発状を東京地検に提出いたします.
加えて、今般の事件は司法試験法に内在する制度的瑕疵による、と考えられる。
したがって、法改正なくば、今回同様の漏洩がより巧妙になされることが懸念される。
そこで、司法試験法改正案を用意し、関係者に働きかけていく予定である。
午後3時、東京地検で会おう。
樺島正法 -- 大阪弁護士会所属弁護士樺島正法 (2007-08-10 09:28:19)
■ 樺島先生の連絡先(アドレス違いにご注意ください)
〒530-0047
大阪市北区西天満3-8-13 大阪司法ビル301号 樺島法律事務所
TEL 06-6365-1847 FAX 06-6365-1822
E-mail m-kaba@kabashima-law.jp
平成19年8月6日
法務大臣 殿
行政機関の保有する情報の公開に関する法律第4条第1項の規定に基づき、
下記のとおり行政文書の開示を請求します。
1.請求する行政文書等の名称等
別紙1の通り
別紙1 「請求する行政文書の名称等」
平成19年8月3日付法務省大臣官房人事課の「平成19年新司法試験に対す
る措置について」に関する以下の行政文書の開示請求をする。
1.「なお、植村元考査委員の件以外についても、考査委員からの報告や文部科
学省からの情報提供を受けるなどして、必要な事実確認を行いましたが、問題
となるものは認められませんでした。」
についての、
①「植村元考査委員の件以外」の具体的内容を記載した行政文書。
②「考査委員からの報告や文部科学省からの情報提供を受けるなど」の具体的
内容を記載した行政文書。
③「必要な事実確認を行」ったことの具体的内容を記載した行政文書。
④「問題となるものは認められませんでした」との意思決定過程の具体的内容を
記載した行政文書。
2.「今回の不適正行為は、公法系の問題に関連があると認められたことから、
公法系考査委員全員で、検討を行った。」
についての、
各考査委員ごとの、「検討」結果の具体的内容を記載した行政文書。
3.「他科目の考査委員に対しても意見を求めていたところであるが」
についての、
「他科目の考査委員」の「意見」の具体的内容を記載した行政文書。
法務省が今回、メールの内容を調べたところ、「重要そうなもの」と紹介された国民健康保険料に関する判例が、マークシート式の短答式試験でそのまま出題されたことが確認された。採点が終了しているこの問題の正答率を分析した結果、20%台だった全体平均(慶応を除く)に比べ、慶応の修了生の平均は4~5ポイント高かった。
ただ、慶応よりも正答率が高い法科大学院も12校あり、同省は「受験者なら当然勉強しておくべき重要な判例で、慶応の正答率が不自然に高いとは見えない」と判断した。
128 :氏名黙秘:2007/08/03(金) 23:42:15 ID:???
結果で差があったか云々じゃなくて、漏洩があったこと自体が大問題だと思うが。
議論のすり替えだよな。