2006年頃に書いた普遍的魔法世界の設定 ---- 0. 目的 ⅰ暇つぶし ⅱ想像の訓練 ⅲ集団社会心理モデルの作成 ⅳ物語の舞台設定としての使用 ⅴ小説を通して言いたいことをぶちまけられたら良いな 1. 設定 ⅰ はじまり 本作主人公が創造主の、新たに創造された星のお話。地球とは別の星であり、神という定義はこの星での狭義的なものである。 ⅱ 地形 陸地、海、山、川など地球のそれと大差はない。ただし大陸の形状は大きく異なり、適当である。適当であるため天変地異という形で頻繁に変わる事がありえる。 地上・天界・魔界がそれぞれ別次元に存在し、境界は任意に一時的に開かれる。 ⅲ 生態系 ㈠ 獣 地球をモデルとし、あらゆる動物が存在するが、それ以外がメインである。 ㈡ 植物 動物と変わらず地球がモデルだが、ファンタジーの世界なので食べればすぐ元気になる薬草等も作る事が出来る。 ㈢ 細菌・病原菌・その他 地球が(略)。ただし、伝染病や不治の病が自然に発生する事は稀。故意は当然ある。パン作れるくらいもある。 ㈣ ヒト ⅳ 社会 ㈠ 原則(“聖書”から) 生きるために、死ぬために生きよ。 己を磨き、他を磨き、種を磨け。 生きとし生けるものは皆神の元に平等に奴隷である。 神を求めよ、目指せ、そして滅ぼせ。 ㈡ 教会 ・ 世界各地には教会が存在する。表向きで常識となる役割は、聖書の保管、孤児の養育、神の代弁、神前杯の予選が挙げられる。教会の真の役割は、生態系の監視、観測、及び調整である。 ・ 一つの教会には一人以上の神父が所属している。神父は神の民であるため強い。神父の寿命は永遠である。主に戦闘に使われる剣技や魔法等は神父から教わるのが良いとされ、基礎は神父から学ぶ事ができる。 ・ 魔物の社会にも教会が存在するが、神父の代わりにシスターがいる。基本的な役割は変わらない。 ・ 教会が存在するのは地上だけである。 ㈢ ヒト ・ ヒトは神に最も近い種族であるが、鍛えなければ強くはならない。 ・ ヒトの寿命は最大で80年ほどである。 ・ 集団で生活・行動する事が多い。集団にはリーダー格の者がいる。 ㈣ 魔物 ・ 魔物がヒトと異なる点は、個体の成長が目覚しく、姿形が様々であることである。 ・ 魔物の寿命は族によって異なるが、短くて50年、長くても300年ほどである。 ・ 教会や都市がヒトと同じように存在するが、行動は単独の場合が多い。 ㈤ ハーフ ・ ヒト、魔物、天使、悪魔はそれぞれ交配することが出来、その子供はハーフとなる。 ・ ハーフは親方の良性遺伝子を引き継ぐ事が出来るが、大抵はどちらかに偏る。 ・ ハーフが生まれた場合、どちらの種として生きていくかを生後14年までに親または本人が決める。生まれた直後に親が決めてしまう場合が多いが、満14歳までであれば変更が利くのは自由意志を尊重しているためである。 ㈥ 天使・悪魔 ・ 天使は天界、悪魔は魔界に生息する。天使または悪魔が地上にいる事も稀にある。 ・ 天使は地上の生命を生き長らえさせる事で寿命が延びる。悪魔は縮める事で寿命が延びる。 ・ どちらの個体の寿命も誕生後ぴったり200年で、上の条件により変動する。 ・ 天使や悪魔の死骸の一部はそれぞれ魔術や呪術の媒介として重宝される。 ⑺ 精霊 ・ 宿る存在であり、基本的にヒトの社会と友好的であるが、例外もある。ヒトとの契約により道具に宿る精霊は妖精と呼ばれ、森など自然物に宿るのが精霊である。 ・ 精霊に戦闘力や寿命はないが、宿られる対象には好影響がもたらされる。 ・ 戦闘力を持つか、宿った対象に悪影響を与える精霊は悪霊と呼ばれる。 ⅴ 集団 ㈠ 国 ・ 種ごとに国があり、王とその城があるものが国とされる。 ・ 国は経済の中心地であり、ほぼ全ての施設が存在する。 ・ 地上では大陸に一つづつヒトか魔物の国があり、精霊の国は一つのみある。 ・ 天界と魔界に国は一つづつしかない。 ㈡ 村 ・ 教会がある集落を村という。 ・ 村は主に旅の中継地としての役割が濃い。 ・ しかし、定住するのに優れた環境であるので、村生まれ村育ちの者は多い。 ㈢ 集落 ・ 教会の無い3家族以上の集まりを集落という。 ・ 教会が無いゆえ多種族や強盗にも襲われやすく、数は少ない。 ・ 逆を返せば残っている集落には何かしらの強さがあると考えることができる。 ・ 教会が無いので、集落は移動が可能である。 ㈣ 隊 ・ 主に移動や討伐を目的として編成されるのが隊である。 ・ 隊の規模により呼び方に違いがあり、それは地球の軍隊と同じである。 ・ しかし大規模な隊はあまり無く、2人から8人までの隊が大半である。 ・ 一般には、親しみを込めて隊をパーティ(PT)と呼ぶことが多い。 ・ 2人PTをペアまたはコンビ、3人PTを一個小隊または三人組と呼べる。 ⅵ 神 ㈠ 目的 ・ 自己の追求 ・ この世界を箱庭とし、楽しむこと ・ この世界の生命を使った、地球への侵略 ・ 自己の消滅 ㈡ 役割 ・ 神罰の実行 ・ 神前杯本選の観戦、参加、褒章の受け渡し ・ 聖書の編纂 ・ 想定外事象への対応 ㈢ 特徴・性質 ・ 唯一最大の特技、想像の顕在化、言い換えれば強く思ったことを現実にできる。 ・ 地球時代当時のままの姿であることが多いが、若干美化されているようである。 ・ 気まぐれだが、自身で作ったルールは曲げない。 ・ 普段は一般人にまぎれて生活している。 ・ 気に入らないことがあると一般人の前にひょっこり姿を現すようである。 ㈣ 世界の認識 ・ 世界共通の神の認識は主に聖書や教会から与えられる。具体的なものは以下 ・ この世界を作ったのが今の神様である。 ・ 今の神様を作ったのは前の神様だが、今の神様によって消滅させられた。 ・ 神様は強いが、何らかの方法で越えられるらしい。 ・ 神様と戦う一番手っ取り早い方法は、神前杯での優勝である。 ㈤ 神前杯 ・ 世界規模で行われる御前試合であるが、神の観戦義務は本選のみである。 ・ 団体戦であり、隊は組・グループ・チームといった呼び方をすることができる。 ・ 4年に一度年度の初めに登録受付が全国の教会で始まり、優勝チームが決定するのは年末である。 ・ 実力の誇示や優勝時の報奨を目的とし、世界中から非常に多くの団体が参加する。 ⒈参加資格・失格条件 ・ 年齢や種族に制限はなく、1個体以上8個体以下の隊で登録、参加できる。 ・ 道具に宿っている精霊も1個体と数えられる。 ・ 登録受付期間は年度の初めから3ヶ月間である。 ・ 登録後のメンバーの離脱は可能であるが、追加・復帰は不可である。 ・ 個体の召喚は認められているが、同じ個体を二度召喚する事は不可で、次の試合にも持ち越せない。 ・ 試合中の戦闘不能の判断及び降参宣言をもって失格とし、隊から離脱される。 ・ 試合終了時に隊に1個体でも残っていれば参加組としての失格扱いにはならない。 ⒉ルール ・ 主審の試合開始の合図より、試合終了の合図までを試合中とする。 ・ 開始は任意の時刻で、終了は一組のみ残っているかどうかが基準とされる。 ・ 禁忌に触れない範囲であらゆる装備、薬物、道具の使用と持ち込みが可能である。 ・ 同様にあらゆる武術、魔法の使用も可能である。 ・ 失格した場合、試合終了まで別領域に転移され、観戦のみ可の存在となる。 ・ 転移後、個体は完全に健康な状態に回復するので、死亡・消滅の心配はない。 ⒊予選 ○ 一次予選 ・ 1024箇所配置されている闘技場にてサバイバル形式で行われる。 ・ 闘技場は別次元にあり、登録組数によって大きさが変動する。具体的には一組につき25㎡である。 ・ 闘技場は試合開始と同時に地形が変動し、地形は登録時に最も希望が多かったものである。 ・ 入場と登録は教会からのみ可であり、登録メンバー以外の観戦はできない。 ・ 入場可能期間は試合開始前の一ヶ月である。 ・ 登録時に自グループが入場する闘技場がわかるが、世界中のどの教会からでも入場することができる。 ・ 入場後から試合開始までは体力を消耗せず不死身となるが、自爆など一部の高次魔法は使用できない。 ・ また肉体は成長も退化もしないが、技術は変化させることが出来る。 ・ 試合開始時刻は標準線から東回りに差があり、最も遅くて登録受付期間が終わってから一ヶ月、遅くても4ヶ月である。 ・ 闘技場内の気温は27℃、気圧は1024hPa、湿度は25%であるが、試合中は魔法などにより変動する可能性がある。 ○ 二次予選 ・ 一次予選を勝ち抜いた段階で二次予選が始まる。 ・ 一次予選と同様に闘技場が使用されるが、二次予選用の別物である。 ・ 地形はどちらかのチームが決定することになり、広さは一律1k㎡である。 ・ 一次予選に勝ち残った組は、その場で二次予選の準備を始めることになる。 ・ 二次予選の形式は勝ち抜きのようだが、実はトーナメントである。 ・ 組み合わせは勝利回数が優先され、同じであれば対戦できる。 ・ 準備完了後は別の闘技場に転移し、両組が揃った時点で試合開始の合図がある。 ・ 先に到着していたチームには地形を決定する権利があり、対戦チームが到着するまでに罠を仕掛ける事も出来る。 ・ 試合勝利後は、主審に望めば様々な施設がその場に登場し準備ができる。 ・ 武具や道具の補給・修理も、登録時以上の質と量でなければ可能である。 ・ 準備にかけられる時間は、最大で168時間である。 ・ 同じ回数勝っている組同士でのみ対戦が可能であるため、二次予選開始から6回勝ち抜けば本選出場権を得られる。 ○ 本選 ・ 予選を勝ち進んだ16組は本選出場権を得る。 ・ トーナメント形式で、試合順は予選での総個体撃破数が少なかった組からである。 ・