「それでは、みなさんに編入生を紹介します」
背のちっちゃい先生が、教卓からちょこんと顔を出して約30人くらいの生徒に話す。
「荒月 新規 君、入ってきてください」
最初に言っておく、俺は人前に出るのが苦手だ。
「自己紹介、お願いします」
「荒月新規です、この学校じゃ初めてのことばかりですがよろしくお願いします」
わーわーと喝采が起こる。よかった、糞真面目に言ってみたがスベッては無いみたいだ。
「先生はお塩と言います、担当は数学です、武器は多節鞭をたしなむ程度に。この学校で不慣れな点は聞いてくださいね。それじゃ、席はえぷ丸君の横で」
真ん中の列の一番後ろに空いた机が一つ。その横には色黒の背の小さい男の子が座っていた。
「俺、えぷ丸ってんだ!よろしくな!」
「よろしく」
どうしても、この学校じゃ武器に目が行ってしまう。これは、杖・・・?
「轟火神杖って言うんだぜ!つえーんだぜ!」
俺の目線を追ったのか、聞く前に教えてくれた。
「こう、ジャンプするとぐわーってなって、ばーんって」
理解しづらい抽象的な言葉で説明してくれた。まったくわからない。
「えぷ丸君、静かにしてください。新規君はえぷ丸君から教科書を見せてもらってくださいね。えー、それでは教科書p22から入ります」
授業も10分くらいした時。
「ところでさ、部活決めた?」
ひそひそ声で横からえぷ丸が話しかける。
「部活?」
「そうそう、各武器にそれぞれ部活があってさ、各々が極めようって感じ」
そう言われて俺は自分の腰に帯びてる剣を見た。
「武器は事務室に用紙を出せば、いつでも変えれるんだぜ。んで腕が上がればより強い武器をもらえるんだぜ」
「・・・えぷ丸君、問2を答えてください」
「先生わかりません!」
「はい」
周りは失笑している。・・・部活・・・か。やっぱこういう学校じゃ入らないと狙われるんだろうな・・・。
鉄剣部か・・・放課後覗いてみるかな。
最終更新:2008年04月11日 07:13