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裏設定

 ここでは本編に出てこなかった、裏設定を扱います。
 まとめを読んでからご覧になることを推奨します。

以下ヒロインを肉体の完成度に関わらず「骨子」で統一します。ただ、猫であったときは、「猫」と呼びます。


そもそもどうして「少しずつ部品が届く」のか


 神様はなぜ「声が出せない」などではなく、わざわざこんな条件設定をしたのか、というお話。
 実は、車に轢かれて死んだ猫の死体を埋葬したのは、男でした。
 猫の魂(?)は既に神様の元へ行っていたのでその事は知らず、また男もあまりに変わり果てた姿に(損傷が激しかった上、死後数日の時点で発見した)「似てる猫だ」程度の認識はあっても、あの餌を貰いに来ていた猫だとは気付きませんでした。この事実を正しく把握していたのは、神様だけということになります。
 『内蔵』がはみ出し、折れた『骨』が『皮膚』を突き破り、むき出しになった『筋肉』が蛆に食われつつある姿。肉体が摩滅していく過程の姿であり、誰しも目を背けるものです。それを男は近所の空き地に埋葬しました。
 神様はその心の優しさに感動して――というわけではなく、逆に肉体が『できあがっていく』過程を男がどのように見るのか、骨子がその反応にどのように対処していくのか、と言う点に興味を持ち、また試練として相応しいと思ったので、『少しずつ部品が届く』という設定にしたのです。また、骨子の立場からすれば、猫から人間へ転生するにあたり、コミュニケーション能力を養うという点でも、この位の荒療治が必要でした(最初の方で骨子がうざがられるのは、人間に対するコミュニケーション能力が未成熟だったため。まぁ、半分は性格かもしれませんが)
 本編では男視点、または骨子視点でしか書かなかったため、神様だけが知っている事実は登場しませんでした。二人のラブストーリーに仕上げるため、神様の存在が必要以上に主張しないようにしたかったのです。だから、本編中は出来るだけ『?』や『偉そうな人』として『神様』という単語も使いませんでした。

どうして「猫又」なのか


 骨子は二回目に復活するとき、どうして「人間」ではなく、わざわざ「猫又」にしたのか、というお話。
 大きく二つあります。
 一つは本編でも触れられていた、戸籍など「過去」がない人間が突然現れては、社会的にさまざまな不便があるという点があります。人間一人の「過去」を完璧に作るというのは、たとえば通っていたと「される」小学校の同級生と「される」人々に、対象の記憶を作ってあげないとなりません。しかも記憶は薄れるものですから、その「薄れ具合」も再現しないとなりません。完璧な仕事をしようとすると、関わったと「される」全ての人々の記憶に、同じような操作をすることとなります。また、痕跡は物体にも残りますので、こちらもどうにかしなければならず、大変です。
 ならば、最初から『化け物』の一種として出現させた方が、面倒がない、ということではあります。
 もう一つは、単純に経済的な問題から。
 人間一人養うのは、大変なことです。事実、骨子が男から離れようとしたのも、それが理由の一つになっています。
 しかし、猫又ならば、要するに最低限、猫一匹飼う程度の出費でよいということになります。まぁ、人間時の服なんかは要るでしょうから、完全に猫と同じという訳にはいかないでしょうけど、それでも大分負担は軽いかと思います。
 多分エピローグ後、骨子は普段は猫の姿で過ごすこととなるでしょう。食事もキャットフードなどを食べ、週二くらいで人間の姿で一緒に食卓に着く、というような生活になるんじゃないでしょうか。
 男にもう少し甲斐性が出てくれば、毎日猫耳娘と過ごせることでしょう。あぁ、羨ましい。

二人が引っ越した部屋


 これは絵にも大きく関わるかと思います。
 エピローグで二人が引っ越したペット可の部屋ですが、これはアパートの一階です。室外犬なども飼えるように、各部屋ごとに小さな庭もついており、部屋ごとに腰の高さ程度の生け垣で区切られています。中の間取りは考えて居ませんが、引っ越す前と余り変わらないと思って結構かと思います。
 最後、鯉が天に上っていく場面は、水槽を庭に置き、二人は縁側に腰かけてそれを見ている、という場面を頭に思い浮かべていました。
 誰かに見られたら? そこはほら、神様パゥワでどうにかしたってことで。

あの猫は何者か

 まとめレス番>>58において、男を女の元に連れて行った猫は何者か、というお話。

 あれは、女が猫の頃(以下『女猫」と表記)、車に轢かれた現場にいた別の猫です。

まとめレス番>>64より引用
遠くで、私とは別の猫が、憐れみの視線で見ています。カラスは食欲をにじませて、電線の上に集まり始めていました。    
            ↑
          こいつです

 女猫の死を間近に見た子猫は、その死んだ猫と同じ「匂い」がする人間を見かけます。轢かれて死ぬ猫は珍しくありませんが、猫の「匂い」をさせた人間は珍しい。しかもただならぬ雰囲気。そして、その「匂い」を染み付かせた男と出会います。
 この場合の「匂い」は嗅覚で感じるものではなくて、魂の「匂い」というか、そういう類のものです。男に(ついてこい)というテレパシーを使ったあたり、それこそ猫又の眷属でしょう。
まとめレス番>>65より引用
女「あぁ、そうですか……ありがとうございます。いえいえ、余計なお節介だなんて……恐縮です。ご親切に……」

 これも、本来は見知らぬ赤の他人(他猫?)であるはずの猫が、男を連れてきてくれたのが「親切」で「恐縮」という意味です。また魂の「匂い」が染み付くほど密接な関係にある二人の案内など本来要らなかったかもしれない、という点で猫側が「余計なお節介をした」と感じているわけです。


参考までに元ネタ集。

記憶があいまいなので、裏を取っていないものも結構あります。ググれば出る範囲のものばかりですが。
以下まとめから引用

レス番>>9

「しゃべるされこうべ」
 民話の一種。子供の頃読んだのですが骸骨が笑うシーンの挿絵が妙にエグい描写で、トラウマになりました。

レス番>>10

骨「一発芸、リブス・ブレード!!(露骨な肋骨)」
 『ジョジョの奇妙な冒険』第二部より。
 サンタナというキャラクターが使う必殺技で、肋骨を長くのばし、筋肉の操作で自在に操っている。
 本編の骨子はもちろん伸びませんが、結構自由に動きます。
 ちなみにサンタナの他の必殺技としては、ミート・インベイド(憎き肉片)がある。正直荒木信者の俺でもこのセンスは謎。

レス番>>13

「エド・ゲイン」
 本名エドワード・ゲイン。『サイコ』『悪魔のいけにえ』『羊たちの沈黙』など映画のモデルとして影響を与えた殺人鬼。
 女性ばかりを殺害し、死体を自宅で解体。皮を剥いでチョッキを作ったり、頭蓋骨で食器を作ったりした、お茶目な職人さん。
 不謹慎? そうでもしないと、まともに見れませんって。

レス番>>14

男「……自我とはどこから生まれ、どこへ還るものなのか」
 この台詞そのものはこちらの創作ですが、唯物論という考え方があります。
 この場合を例にとれば、人間の精神活動は大脳の化学変化という物質的なやりとりで行われているので、意識や自我も結局その本質は形ある物質に還元されるという考え方……だと思う。俺も本格的に勉強したわけではなないので、ボロが出る前に難しい話はこの辺で。
 とはいえ、脳みそも声帯もないのに、うざいくらいしゃべる骸骨は、男を悩ませるには十分すぎるでしょう。

同じく>>14

中身「おぉ、包帯とサングラスですか。透明人間作戦」
 包帯にサングラスという透明人間のビジュアルは、H・G・ウェルズの「透明人間」が最初……なはず。
 ウェルズという作家は「タイムマシン」だのSFで有名なガジェットをいくつも考えた偉い人です。いわゆる「お約束」の発生源がどこかはっきりしている稀有な存在とも言えます。

レス番>>31

乳「うん、うすうす想像してましたけど、包帯ぐるぐる巻きにされると予想外にエロいですね」
 綾波r――なんでもありません。

レス番>>38

男「あれだな。足だけ骨とか、男塾でそういう死に方してる人いたな」
 『魁! 男塾』または『暁! 男塾~少年よ大死を抱け~』より。
 なんかあのマンガだといっぱい居そうですが。
 例として、大豪院邪鬼の真空殲風衝。この必殺技を喰らうと、相手はかまいたち現象によって肉が削げて白骨化して死にます。死ぬったら死ぬんです。
 あと獰猛な虫に食べられて体の一部が白骨化、などあったような気がします。

エピローグラスト

猫耳「だって、骨から、愛されてますから……!」
 昔、城卓矢という人の『骨まで愛して』っていう歌がありまして。別に直接聞いてた世代ではないんですけどね。
 歌詞はググればすぐ出てきますが、結構話の内容に合ってるんじゃないかと思って、少し捻って使わせてもらいました。
最終更新:2008年09月14日 15:44