103 名前:1/2[] 投稿日:2011/09/21(水) 07:16:54.22 ID:SRaAyrWW0 [4/6]
オモイ オモイヲ モチアルイテルコトヲ~♪
ピッ!!
「もしもし? 何だよ、かなみ」
『あ、タカシ。今さっき、連絡網で友子から電話があってさ。明日、学校、普通にあるって』
「え? 俺んトコ、そんな連絡入ってねーぞ。お前、騙そうとか思ってないだろうな?」
『だって、ウチの方が順番早いじゃん。多分、アンタんトコもそのうち連絡来るんじゃない?』
「マジかよ。大体、何でそれじゃあお前が俺んトコに電話掛けてくんだよ。関係ないだろ?」
『いやー。タカシがさ。学校で明日休校だったら何して過ごそうかとか、それはそれは楽
しそうに山田とかと話してたからさ。学校あるって知ったら、さぞやがっかりするだろうと思って』
「で? 俺ががっかりしたらどうだって言うんだよ」
『その残念そうな声を、真っ先に聞きたいなーって思って。それで、連絡網に先回りして
教えたげたの』
「お前ってばさ。ホントに性格悪いよな」
『誰が性格悪いのよっ!! こういう事すんの、タカシに対してだけだもん。他の人には
しないんだから』
「そりゃそうだろ。けどな。親しき仲にも礼儀ありって言ってな」
『誰と誰が親しいってのよ!! アンタとあたしはただの腐れ縁だって、いつも言ってる
じゃないの』
「(朝は毎朝一緒に学校行って、帰りだって何も無い時は一緒に帰って、週末もちょくちょ
く一緒に過ごして、メールだって10通以上交換してて、それで親しくない……ねえ……)」
『何か言った? 不満があるなら、堂々とおっきな声で言いなさいよね。男らしくない』
「何も言ってねーよ。つか、お前は超能力者か」
『女の勘って奴よ。ま、そんな訳だから明日は英語の小テストも決行だかんね。しっかり
勉強しなさいよ』
104 名前:2/2[] 投稿日:2011/09/21(水) 07:17:22.51 ID:SRaAyrWW0 [5/6]
「うげ。それがあったか。あーあ……せっかく一週間、延期になると思ったのによ」
『そうそう。その声が聞きたかったのよね。うぷぷ』
「変な笑い方すんな。悪趣味女」
『何とでもお言いなさい。そんじゃねー』
ピッ……
『だって……明日一日、あたしと会えないってのに超嬉しそうに話してんだもん。そりゃ、
嫌がらせだってしたくなるわよ』
最終更新:2011年09月30日 23:07