144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/30(金) 00:16:35.70 ID:tpmduKd8i [1/5]
「やっと仕事終わった~……」

「はぁ……最近忙しいなぁ……」

「タカシとも全然会えないし……」

「だかしかし! 僕には秘密道具があるのだぁ!」

「じゃじゃーん! 抱き枕~!」

「ここにタカシの写真を貼り付けて~……できた! 簡易タカシ枕!」

「ちょっと虚しいけど……妄想で保管するからいいのだ~♪」 スリスリ

「ん~……♪ おやすみ……タカシ……」 zzz

~~翌朝~~

チュンチュン

「んぁ……? もう朝……?」 パチッ

「はぁ~……最近朝も寒くて……起きたくないなぁ……抱き枕も余計にあったかく感じるし……」 ギュースリスリ

「……ちょっと中身硬くなってきたな……買い換えどきか……なんかいい匂いもするし……」 モフモフクンクン

「そうか? そんなに臭う?」

「臭うっていうか……まあいい匂いじゃないけど、女の子は好きな人の匂いは好きになっちゃうもんなの」 スリスリクンクン

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/30(金) 00:17:08.92 ID:tpmduKd8i [2/5]
「へー」 ナデナデ

「ていうか、タカシ会社いかなくていいの?」 ギュー

「んー、時間はまだまだあるし別にいいかな」 ギュー

「そっかぁ……。……? あれ?」

「どうした?」 ナデナデ

「え? タカシ?」

「おう、そうだぞ」

「あれ? え?」

「そういえば、玄関の鍵開けたままじゃ無用心だぞ。ちゃんと寝る時は閉めとけよな」

「あ、ごめん……じゃなくて!」 ガバッ

「? なに?」

「な、なんでタカシが僕の部屋に居てしかも僕の布団で寝てるの!?」

「だから玄関の鍵空いてたから……」

「違う!! え!? ていうか僕さっき……」

「ああ、お前が寝起き弱いのは知ってるから大丈夫だ」 ナデナデ

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/30(金) 00:17:39.78 ID:tpmduKd8i [3/5]
「はぅ……/// っじゃなくて! え!?」

「混乱するな。いやさ、最近会ってないなと思ってさ、インターホンならしても出てこねーし鍵開けっぱだしベッドで俺の写真貼り付けた抱き枕だいてるし、こりゃもう俺が抱き枕になってやるしかないかなって」

「な、な……! く、来るならちゃんと言ってよ! へ、部屋も片付けてないし髪はボサボサだし服もテキトーな部屋着だし……こっちのこともかんがえてよ!」

「いやメールしたし電話もしたんだけどな。反応ないから来ちゃった☆」

「来ちゃったじゃないよ! ばか!」

「いいじゃんいいじゃん。今日は俺もお前も休みだし、一日中いちゃいちゃしようぜ」

「は!? 僕仕事休みじゃ……」

「ああ、山田部長に電話いれたら『いちゃついてなさい』だって。そしてお前の仕事はすでに俺が片付けた」

「え? あ、ありがとう?」

「うむうむ、ほれ、こっちこい」

「え、な、ちょ、待って! 僕昨夜お風呂入ってないからシャワーだけでも浴びさせて!」

「いいよ別に、気にしねーから」

「僕は気にするの!」

「いいからほら」 グイ

「ちょっ……」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/30(金) 00:18:00.42 ID:tpmduKd8i [4/5]
「ほら、別に臭くねーって」 クンカクンカ

「ぎゃあああ! 髪の臭いかがないで!」 ジタバタ

「やだ。それにほら、さっきお前も言ってたろ?」 ギュッ

「は、はなせ!」 ジタバタ

「好きな人の匂いは、それがどんな臭いでも……好きになっちまうんだよ」 チュッ

「!!」 ビクッ

「愛い奴め愛い奴め。ほら、一緒に二度寝しようぜ!」

「ぁっ……! ちょ、まっ……! そこ、ちがっ……!」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/30(金) 00:18:34.45 ID:tpmduKd8i [5/5]
勢いで書いたけど僕っ子は匂いフェチであるコトは明白
最終更新:2011年10月01日 17:24