17 名前:1/2[] 投稿日:2011/10/01(土) 01:43:38.20 ID:RfhF7w9F0 [5/13]
「なー、静」

「なに」

「お前ってさ、笑ったことあるのか?付き合いも長いけど、静の笑った顔って記憶に無いからさ」

「…そうね。私も記憶にないわ」

「…一体どうすれば笑うのかね君は」

「さあ?」

「くすぐったら笑うかな」

「それは笑うとは違うでしょ。あと私に触ったら張り倒すから」

「うー…なんとかお前の笑うところが見たいよ」

「そう言われても、私にとって笑いになることが無いから仕方ないじゃない」

18 名前:2/2[] 投稿日:2011/10/01(土) 01:43:53.83 ID:RfhF7w9F0 [6/13]
「こうなったらお前とずっと一緒に居る!いつか笑うかも知れないし、それを見逃したくないから!」

「!…それって…ぷ、プロ…」

「ん…?どした?」

「…ハァ、貴方にそんな甲斐性あるはずもなかったわね」

「何が?」

「こっちの話よ。そうね、そんなに見たいんだったら、好きにしたら?いつ笑うなんて保証も無いけど」

「好きにするっていうか、今までずっと一緒に居たんだし、これからもそうなるってだけだけどな」

「…10年以上私みたいな詰まらない女と一緒に居るなんてね」

「詰まらなくなんてねーよ。だからこうして一緒に居るんだから」

「……貴方は……ほんとバカ。バカだわ」
最終更新:2011年10月09日 11:52