50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/04(火) 16:00:45.54 ID:WPgOgxiq0 [4/6]
タ「じゃあな…盆と正月には帰るよ」
妹「兄さん!…何で急に一人暮らしなんか」
タ「親父達には許可もらってるぞ」
妹「私は何も知りませんでした!」
タ「いやだって俺、妹には嫌われてたみたいだしさ」
妹「え…そ、そんなこと…」
タ「無理しなくてもいいよ。いくら兄妹とはいえ、年の近い男にベタベタされるのは嫌だったんだよな…」
タ「妹の気持ち考えてない俺が馬鹿だったんだ…ごめんな」
妹「ち、違う…私は本当は!」
タ「おっと、もう電車がくるな…」
妹「兄さん!ま、待ってくださ…」
タ「大丈夫だよ。もし妹に何かあったら、とんで帰ってくるから。」
タ「じゃあ…元気でな」バタン…
妹「兄さん!…違う、違うんです…」
妹「本当は私、兄さんのことが…」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/04(火) 16:02:16.73 ID:WPgOgxiq0 [5/6]
タ「お~い、起きろ妹~」
妹「んぁ…え…?」
妹「に、兄さん?」
タ「ああ、兄さんだぞ。ていうか妹、ソファーで寝てたら風邪ひくぞ」
妹「あ…は、はい」
妹(…夢、だったんだ)
タ「ずいぶんうなされてたけど、悪い夢でも見たのか?」
妹「…兄さんには、関係ありません」
タ「ま、まあそうだけど…」
妹「…………」
タ「…………」
タ「じゃあ俺、部屋戻るから…」クルリ
妹「…兄さん…!」ギュ…
タ「!?…ど、どうした妹?」
妹「…私、兄さんのことなんて、好きじゃないです」
タ「え、まあ、よく知ってるけど…」
妹「でも、勝手に遠くに行ったりしたら、もっと好きじゃなくなりますから…」
妹「だから…ずっと傍にいてください」
タ「…当たり前だよ」
妹「…ありがとう、兄さん」
最終更新:2011年10月09日 11:59