149 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/10/05(水) 00:19:56.17 ID:tEILlW7yO [3/4回発言]
女「……」
男「おい、何やってんだかなみ」
女「あ、タカシ」
男「そこ小動物のコーナーだろ? お前犬飼いたいっつってたから来たんじゃん」
女「そうだけど……ウサギが可愛いから見てただけよ」
男「ウサギねぇ。見るのは勝手だけど、目的忘れて没頭すんなよな」
女「だって、指近づけたら鼻寄せてクンクンしてくるし……」
男「それくらい犬だってするだろ? ほら、行った行った」グイグイ
女「うぅ~……」チラチラ
男「落ち着かねえなぁ……わかったよ、犬でもウサギでも好きなほう飼えば?」
女「えっ? 本当に?」
男「あぁ。その代わり、後々の文句は受け付けないからそのつもりでな」
女「ふ……ふん、別にあんたの許可なんか得なくても好きなほう選ぶわよ!」
男「嘘つけ。俺がいなきゃ絶対決めかねてたくせに」
女「そんなことないわよ!!……確かにどっちも可愛かったけど」
男「やっぱり決めかねてるがな」
160 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/10/05(水) 00:57:00.75 ID:tEILlW7yO [4/4回発言]
女「タカシ……これ見ろ……ヘビだぞヘビ……」
男「ん……」
女「毒とかあるのかな……噛まれたら死ぬ……?」
男「そんな猛毒持ったのをペットには出来んだろ」
女「餌とか……何食べるのかな……」
男「さぁな、ネズミとかじゃね?」
女「ふーん……そっか……」ジーッ
男「……あのさぁ」
女「……何?」
男「なんでさっきから、ヘビやらトカゲやらゲテモノチックな動物しか見ない訳?」
女「私の好み……悪い……?」
男「なんか心が荒んでくるんだよ! せめて女らしい可愛いの見ろよ!」
女「爬虫類だって充分可愛い……余計なお世話……」
男「……まさかそれ、飼おうだなんて思ってないよな?」
女「……さぁ? 見てるだけかもしれないし……明日の朝、タカシ
のベッドでこの子が一緒におねむしてるかもしれないし……」
男「冗談でも止めてくれ……夢に出そうだ」
女「ふふふ……」ニヤリ
男「怖っ! お前なんか怖っ!」
ここから628.7スレ
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/11(火) 01:08:44.82 ID:i1aOmlqeO [3/29]
男「おぉ……動いた」
尊「悠然としているな……」
男「やっぱアロワナっていいなー。見てて飽きないわ」
尊「お前の言うことだから特に期待してはいなかったが、熱帯魚も良いものだな」
男「俺、こういうデカい魚が好きなんだわ。見に来て正解だったろ?」
尊「そうだな。悔しいがそこは否定すまい」
男「でも高いんだよなぁ。俺の小遣いじゃとても手が届かねー」
尊「それ以前に、ずぼらなお前では買って三日でダメにするに決まっている」
男「なんでよー、俺好きな物はめちゃくちゃ大事にするぜ?」
尊「どうだかな」
男「本当だよ。尊だって、日頃俺がどれだけ尊を大切に扱わってるかは分かるだろ? それと一緒」
尊「私は魚と同列か」
男「惚れた弱味って点では一緒じゃね?」
尊「またキザなことを……そんなことで私が動揺すると思うてか」
男「そりゃあ毎日聞いてりゃ、キザな台詞にも慣れるわな」
尊「……ふん。分かっているなら自重しろバカ」
309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/11(火) 19:37:34.62 ID:i1aOmlqeO [16/29]
纏「あ」
男「ん?」
纏「見やれ、タカシ。亀がおる」
男「おう、いるな」
纏「少し見ていって良いかえ?」
男「あぁ、いいぞ」
纏「すまぬな……」
男「亀好きなのか、お前?」
纏「うむ。このくりくりした瞳なぞ、可愛いと思わぬか?」
男「わっかんねぇなー。爬虫類とか両生類は薄気味悪いとしか思えねぇ」
纏「それは主の偏見じゃ」
男「そうかなぁ。なんか不気味で好きになれないんだよなぁ」
纏「ならば、今度儂の家へ遊びに来い。亀の良さをたっぷり教えこんでやるからのぅ」
男「えっ。お前って動物飼ってたっけ?」
纏「ふふふ、最近念願叶ってやっと飼うことを許されたんじゃ」
男「へー、そうなんだ。名前は何にしたんだ?」
纏「……へ?」
男「名前だよ、名前。まさかそのまま亀って呼んでる訳じゃないだろ?」
纏「そ、それは……タカ……」
男「タカ? 亀なのに鷹とはこれいかに」
纏「……か、亀太郎じゃ!」
男「はぁ? なんだその取って付けたような投げやりなネーミングは?」
纏「ううううるさい! 主に名前のことでとやかく言われとうないわ!」
男「な、なんだよ……そんなに怒るなよ」
312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/11(火) 19:52:37.58 ID:i1aOmlqeO [17/29]
女「ねー! タカシこっち来てー!」
男「んだよ……あんまし騒がしくすんなよな」
女「見てこれ! 子猫がいっぱいいるよ!」
男「そりゃそうだ。ペットショップだからな」
女「ふぁっふぁのモッフモフだよ? きっと触ったら一生離れられなくなるよ?」
男「猫からしたらいい迷惑だな」
女「やっぱりこういうとこの猫って品種から違うのかなー?」
男「その質問に答える前に値札見てみろ。目ん玉飛び出るから」
女「ん、どれどれ……」
っ【スコティッシュフォールド・血統書付 \230,000】
女「……」
男「な?」
女「……よし、タカシ買え。36回ボーナス払いで買え」
男「誰がお前のために月賦で猫なんぞ買うか」
女「なんだよー、タカシのケチ、締まり屋!!」
男「値段見てから言え。どこのセレブになったつもりだ」
女「たまには甲斐性見せろ駄目旦那ー!!」
男「うるせーわがまま嫁が」
店員(あの夫婦うるせーなぁ……どっか行ってくんないかな)
320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/11(火) 20:17:23.91 ID:i1aOmlqeO [18/29]
女「タカシの家は、何かペットを飼っておいでかしら?」
男「んにゃ、特に。なんでだ?」
女「私も近々何か飼いたいと思ってますの。だから庶民代表の
タカシの意見でも参考にしようかと思いましたのよ」
男「庶民の意見なんか参考になるのかよ?」
女「誰も最初から頼りになんかしていませんわ。だから気軽に答えなさいな」
男「お前ってちょいちょい俺を下に見るよな……まぁいいけど」
男「けど俺も、犬くらいしか飼ったことないぞ?」
女「そうですの。できれば鳥類を飼った経験があれば良かったのですけれどね」
男「鳥類なぁ……インコとか文鳥とかか?」
女「孔雀やダチョウが妥当なところかと思っていたところですわ」
男「くじゃ……え?」
女「まぁ、お父様の趣味でハシビロコウを飼うことになると思いますけれど」
男「……リナ?」
女「なんですの?」
男「その手の鳥類の扱いを庶民に聞くな、アホッ!」
女「な、なんですのその言い種は!?」
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/11(火) 20:39:12.24 ID:i1aOmlqeO [20/29]
女「……」クスッ
男「どしたー、いいんちょ。何笑ってんだ?」
女「あ……別府くん。見てください、これ」
男「おん?」
女「子犬が二匹、抱き合って寝てるんです」
男「ほー。こりゃ可愛いなぁ」
女「なんだか、微笑ましいですよね。私、こういうのに弱くて……」
男「ふーん。いつもの鉄のいいんちょとは思えない殊勝な言葉ですなぁ」
女「からかわないでください。それに、私を鉄の委員長と呼ぶのはあなただけです」
男「まぁ、なんにせよ子犬が可愛いのは平和で良いことだ」
女「なんだかはぐらかされた気しかしませんが、それには同意します」
男「しかし、いいんちょは犬派なんだな。俺は猫派だから若干残念だ」
女「これを期に犬派に転向しちゃえばいいのに。そしたら私とお揃いですよ?」
男「お揃いになると何かいいことでも?」
女「そしたら……私が少しだけ、嬉しく思います」
男「……ん? それって?」
女「深い意味はありません。あー子犬は可愛いなぁっと!」ナデナデグリグリ
男「おい、今ので犬起きたぞいいんちょ」
女「あ……」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/11(火) 20:58:32.02 ID:i1aOmlqeO [22/29]
男「お、見ろよかつみ。ダックスいるぞダックス」
女「あー……」
男「俺ダックスフント好きなんだよなぁ。この間抜け面がいいよな」
女「はいはい」
男「でもダックスって、こう見えて狩猟犬なんだぜ? その意外性もまた可愛いよなー」
女「うっせーなー、これだから犬フェチはうぜぇんだよ」
男「なんだよ、お前も楽しめよ。そりゃ休日に無理やり連れ出したのは悪かったけどさ」
女「俺はもともとそんなに動物好きじゃねぇんだよ。なつくと鬱陶しいし、なつかねぇとムカつくし」
男「それ、お前が四六時中殺気立ってるからじゃね?」
女「うっせぇ、蹴り飛ばすぞ」
男「おー怖。あまりの形相にダックスちゃんも怯えてるぞ」
女「言うに事欠いてちゃん付けかよ。いよいよ気持ち悪いな」
男「なんと言われても可愛いもんは可愛いもんねー、ダックスちゃん」ナデナデ
女「……」
男「ん? どうした?」
女「犬ばっか触ってんじゃねーよ。半分俺と手ぇ繋げ」
男「なんでそうなる。片腕で犬触って片腕手ぇ繋ぐっておかしいだろ」
女「その犬っころは売り物だぞ。あんまりベタベタ触るもんじゃねぇだろが」
男「ん……それもそうだが。にしても手を繋ぐ必要性は皆無……」
女「だーっ!! 食い殺されてぇか、テメェ!! 御託抜かすな!!」ガーッ
男「怖っ! この人怖っ!」
女「ったく……(俺のことは普段可愛いなんて言わないクセによぉ……)」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/11(火) 21:27:47.15 ID:i1aOmlqeO [25/29]
男「おっ、あんなところにむみがいる。おーい!」
女「……」スタスタ
男「おうふ。なぜ避けるし」
女「校外でまで顔を合わせたくないから。以上」
男「端的にどうも。しかしむみって、ペットショップとか寄るのな」
女「飼うことは出来ないけど、見るのは只だからね」
男「もしかして、意外に動物好きだったりする?」
女「……私が動物好きだと意外かしら?(タカシの胸ぐら掴む)」
男「い、いいえ」ブンブンブンブン
女「だったらほっといてちょうだい」
男「はぁ……なんでこうも当たりがキツいのかなぁ、あの娘は」
女「……」ジー
男「……ん?」
女「……」ニマー
男「……なぁ、むみってハムスター好きなん?」
女「あら、まだいたの。あなたに教える義務はないと思うけど?」
男「けどお前、顔が弛んでるぞ」
女「……なんですって?」
男「やっぱり無意識だったか。うり、うり」フニフニ
女「うぐあ……や、止めろ。頬をつつくのを止めろ!」
男「こんにゃろ。可愛いとこ見せやがってこんにゃろ」グニグニ
女「うあぁ……一生の不覚……」
最終更新:2011年10月15日 14:36