36 名前:ちなみさん変化 その1[] 投稿日:2011/10/05(水) 22:23:19.99 ID:RK9ckLeG0 [1/4]
いくつかレス拝借します。
『……ばーん』
「ん? どうしたちな……うわぁっ!?」
突然俺の部屋のドアを開けたちなみを見て、俺は驚いた。
なんか違う。なんというか、乳とか背とか、色々とデカくなっている。
『……成長した』
なんと。たった一日会わなかっただけで、人はここまで成長するものなのか。
「身長は?」
『178cm』
俺よりデカいのか……。
『ふふふ。良い眺め……もっと悔しがるといい』
「ちくしょう……。なんか胸もデカくなってるしよー」
『……よくもいままで[ちなみんの胸ぺたぺた]とか言ってくれたな……』
そう言い、ちなみは胸を抱えるように腕を組む。
今ちなみは制服を着ているのだが、ブラウスのボタンを2、3個外しているので、なんというか、アレが見えるのだ。
37 名前:ちなみさん変化 その2[] 投稿日:2011/10/05(水) 22:24:52.81 ID:RK9ckLeG0 [2/4]
『……なに見てるの?』
「あ、あぁ……。すまん」
慌てて目をそらす。なんか顔に熱がある感じだ。
『いや、違くて。……私の、[何を]見てたの? 答えて』
「え? あぁ……。なんと言うか、その……た、谷間?」
『……ふふん』
ご満悦。といったように、むふーと鼻息を漏らした。
ちくしょう、コイツ性格悪ぃ。
お返ししてやれ。
「でもなぁ、そんな背高いんだから、なでなでがしにくいなぁ……」
『……え!?』
ちなみの目の色が変わる。
結構簡単に引っ掛かったな。
「いやぁ、前のちなみは撫でやすくて良かったなぁ。あぁ、残念だ……」
『え、うぅ……』
あからさまにガッカリしている様子。口にこそださないが、相当撫でて欲しいみたいだ。
『……タカシは悪魔だ。こんなに可愛くなった彼女にイジワルを言う』
「ちなみはいつも可愛いよ?」
『そういうトコも嫌いだ……』
と言うが、顔がみるみる赤くなっていくので、説得力はない。
「ところで、なでなでの解決策が思い浮かんだんだが」
『すぐ実行に移そう』
「即答かよ」
38 名前:ちなみさん変化 その3[] 投稿日:2011/10/05(水) 22:26:19.13 ID:RK9ckLeG0 [3/4]
……と、いうわけで、今俺とちなみはベッドの中にいる。
事後ってわけじゃない。れっきとした解決策なのだ。
『……なるほど』
「な? コレで解決だろ」
ベッドで向い合わせで寝れば、俺より背の高いちなみでもらくになでれる、という寸法だ。
『……コレはいい。今年一番の功績かも知れない』
そう言うと、俺にぎゅっと抱きついてきた。
「ち、ちょっと。ちなみさん?」
そんなに引っ付くと、アレが! 存在感MAXのアレが当たりますよ!?
『……ち、違う。勘違いするな。こうすることでお前がなでなでしやすくなるかと思って、仕方なくやってやってるだけ。……人助けだ。うん、人助け』
「やたら喋るな。あのクールなちなみんが」
『……うるさい。私は寝る……おやすみ、タカシ……』
「……んー、おやすみー」
すぅすぅと寝息をたてるちなみを軽く抱きしめ、俺も心地よい眠りに落ちていった。
〈了〉
最終更新:2011年10月09日 12:12