251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/07(金) 13:58:25.84 ID:BLeSJtVL0 [2/3]
無「惰性って言葉知ってる?」
タ「体型が残念だといい服着てても言われちゃう」
無「それはダセエ」
タ「なんにでも税金つければ国費まかなえるって考えやめてほしい」
無「それは課税」
タ「そして今の僕は」
無「うぜえ。……なんでこんな茶番に付き合わせられなきゃいけないの」
タ「なんだかんだで愚痴を吐きつつつきあってくれる萌茄ちゃん好きよ。で、なにを言おうとしてたの?」
無「ええと……あれ、なんだったかな」
タ「好きって言われててんぱっちゃった?」
無「合いの手いれてあげてたら忘れちゃったの」
タ「そうやってまた人のせいにしようとする」
無「実際にタカシのせいなんだけど」
タ「はいはい、そんなに何度も好きって言われると有り難みがなくなっちゃうからやめてよ」
無「そういう妄想ばかり膨らませているから毎日楽しそうなのね」
タ「うん、楽しいよ。その妄想を聞いてくれる相手もいるし」
無「妄想の対象にその妄想を語るのはどうかと思うの」
タ「とまあ、こんな感じでだらだら話がそれていくのも惰性の一つだよね」


252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/07(金) 13:59:13.26 ID:BLeSJtVL0 [3/3]
無「……話しの本筋に入るまでずいぶん遠回りしたね」
タ「千里の道も一歩からです」
無「その一歩の向きが明後日どころか去年の方向を向いているけどね」
タ「視野は広く持たないと立派な人間になれないって誰かが言ってた」
無「いっそ走馬灯で自分の人生も見てきたら?」
タ「……あ、懐かしいなあ。萌茄が構ってちゃんオーラ全開で抱きついてきたときとか」
無「いいように記憶を捏造しないで」
タ「いやいや、これは事実でしょ」
無「……まったく、変なところで記憶力いいんだから」
タ「萌茄といる時間がそれだけ僕にとって大事ってこと」
無「……ほんと、そういう軽口がぽんぽん出てくるその性格が羨ましい」
タ「自分でもびっくり」
無「誰にでもそんなこと言ってるの?」
タ「そういえば萌茄くらいにしか言ってないな。なんでだろ」
無「さあ、私に訊かれてもね」
タ「お互いに好きだから、そういう恥ずかしいことも言えるんじゃないかな?」
無「……聞いてるこっちが恥ずかしくなるようなこと言わないで」
タ「色白なぶん顔が赤くなるとわかりやすいね」
無「知らない」ぷいっ つん
最終更新:2011年10月09日 12:18