43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/07(金) 22:30:45.39 ID:qjL6f46N0 [11/16]
ツンデレと童心に返って一緒に遊んでみたら
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>43で二つほど] 投稿日:2011/10/07(金) 23:19:51.71 ID:yIaE3+tA0 [5/7]
「むみさん、ちょっとお医者さ、ゲフンゲフン、鬼ごっこしない?」
『いきなり何を言うの貴方は。というか、最初に聞き逃せないような言葉を聞いた気がするんだけど?』
「そ、それは気のせいって言うか気の迷いというか、思わず秘めた願望が口に出てたというか、まあ特に意味はないので忘れてくれると嬉しいです」
『この変態』
「うっ」
『まあ、いいわ。それでどうして鬼ごっこなんて言い出したのかしら?』
「いやー、昨日の放課後にね、帰る途中の公園で子供が遊んでるのを見たら、なんだか久しぶりに童心にかえって遊んでみたくなってさ」
『なるほどね。でも悪いけど遠慮しておくわ。私足遅いし動くのは苦手なの』
「むしろ、足が遅い女の子が、息を切らして逃げるのを、徐々に追いつめていくのが愉しいのにー」
『この変態。性犯罪者。強姦魔』
「うぐっ。まあ冗談はともかく」
『半ば本気に聞こえたけれど?』
「ハハハソンナワケナイジャナイデスカ」
『はぁ。まあいいわ、貴方がどうしようもない変態なのは今更だし』
「ま、まあとにかく! 足が遅いなら僕が逃げるほうやるよ。本気では走らないで、むみさんの見える範囲までしか逃げないから」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/07(金) 23:22:00.40 ID:yIaE3+tA0 [6/7]
『なんだかやけに食い下がるわね』
「だってこんな風に戯れるのって恋人っぽいじゃん」
『その言い分だと追いかけるのは貴方の役目な気がするけれど。まあいいわ、しかたないからやってあげる』
「おそらく恋人っぽいって言ったところに引かれたんだと思うなあ」
『ふん、言ってなさい馬鹿。悪いけど、そんな少女趣味じゃないのよ私』
「むみさん、顔あか」
『夕日のせいに決まってるでしょ』
「うわー否定入るの早ーい」
『貴方の言うことなんてもう予測つくのよ馬鹿』
「つまりお互いを分かりあっていると。より恋人っぽくて素敵だね」
『ああ言えばこう言うわね貴方って』
「えへへ」
『えへへじゃないわよまったく。何が恋人っぽいよ、下らない。ホント下らない』
「やっぱり顔が赤くなるむみさんであった」
『だ、だから夕日よ、夕日っ! だいたい、貴方って人はいつもいつも』
「はいはいそうだね夕日だねー」
『あ、待ちなさい! まだ話は終わってないわよ馬鹿!』
「そんなこんなで結局、熱中して日が沈むまで走り回った、傍から見ると、どう見てもバカップルな二人でしたとさ」
『変な解説入れないで止まりなさいよ、この馬鹿ぁ!』
最終更新:2011年10月09日 12:20