501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/12(水) 13:00:21.92 ID:/Nf3BNqK0 [3/3]
お題
518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/12(水) 15:06:31.01 ID:XevvxHnF0 [8/13]
タ「ああ~…もうだめ疲れた」
妹「兄さん…まだ勉強を始めて一時間も経ってませんよ?」
タ「普段の集中力は三分が限界の俺にとっては十分な快挙でないかい?」
妹「どこのウルトラマンですか兄さんは…」
タ「だって数学なんて生きてく上で必要ないし~、加減乗除ができれば十分だし~」
妹「子供ですか…たかが高2レベルの問題ですよ?教えて差し上げますから体を起こしてください!!」
タ「はぁ~…はいはい分かりましたっと」モソ…
タ「それにしてもさ~」
妹「また無駄話ですか…なんです?」
タ「お前…数学だけ凄い得意になったよな…」
妹「そ、そうですか…?」
タ「小学校の時は二桁の掛け算で躓いて『おにいちゃ~ん!!』って泣きついて来てたのにな…」
妹「も、もう昔の話でしょうそれは!!」
タ「そんで俺が答えを教えてやると笑顔で抱き着いてきてさ…」
妹「で、その答えも間違っていたのは覚えてますか?」
タ「…そうだっけ?」
妹「そうです!!あれから私は算数だけは両親や山田先輩たちに教えてもらっていたんです!!」
タ「そういや突然来なくなったっけ…なんだ、間違ってたのか…ワハハ」
妹「あの時兄さんに怒ったはずなんですが…幸せな頭していますね」ハァ…
522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/12(水) 15:29:21.19 ID:XevvxHnF0 [10/13]
タ「でもさ、なんでそこまで苦手だった数学なのに、なんで今そんな頑張ってんだ?」
妹「兄さんのようにならないためです」
タ「…いやでもまだ高1なのに、高3の勉強まである程度できるんだよな?」
妹「間違っても兄さんのようにならないためです」
タ「あ…そう…」
妹「理由なんていいでしょう?兄さんの数学が赤点を免れてるのは私のおかげなんですし」
タ「…まあね」
妹「ほら、分かったらさっさと始めますよ」
タ「…ったく、かなわないな…分かったよ」カリカリカリ…
妹(兄さん…兄さんには正直、数学はできないままでいてほしいです…)
妹(そうすれば私は兄さんに教えられる…兄さんと、少しでも長く一緒にいられるんですから…!)
妹(そしていつか兄さんには…!保健体育を教えてもら…)
タ「なあ妹、ここどうやんの?」
妹「それぐらい教科書見れば分かります…少しは自分で考えてください」
タ「はい…すいません」
お題提供…>>501
最終更新:2011年10月15日 14:57