178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/05/04(水) 01:00:00.50 ID:l6AXY5TWO [2/9]
「……タカシ、今日も特別に一緒に帰ってやる」
『本当は一緒に帰りたいクセに~』
「……む、心外。タカシが小さい子を襲わない為監視するだけだし……けほっけほっ!」
『だ、大丈夫かっ!?』
「……大丈夫、心配し過ぎ。薬が切れかけただけ」
『小さい頃からだけど、何かの病気か?』
「……薬をゴクン。プライバシーの侵害。病名は秘密」
『まぁ、教えたくないなら良いけど無理はするなよ?』
「……余計なお世話だけど、気持ちだけ受け取ってやる」


『じゃ、また明日な!』
「……ん?あれ?家の鍵がない?」
『まぁ、家族に開けて貰えばいいんじゃね?』
「……明日のお昼まで誰もいない」
『それじゃ、オレの家に泊まるか?』
「……(無言で110)」
『ちょっ、待て!?話せば分かる!幼なじみを通報しないで!?』
「……たまたま小さい頃から隣の家に住んでただけ」
『……』
「……何か?言いたい事があるの?」
『今夜野宿する気?』
「……」

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/05/04(水) 01:02:43.93 ID:l6AXY5TWO [3/9]
「……おじゃまします」
『ちなみも最初から素直になれば良いのに』
「……脅迫したクセに。タカシの家族は?」
『ん?ウチも明日の昼まで帰って来ないぞ?旅行だかで』
「……タカシと2人っきり。あぁ最悪だ」
『顔がにやついてるぞ?』
「……有り得ない。メガネを買うべき」


「……ごちそうさまでした」
『いや~母さんが大量にカレーを作りおきしていて良かったな』
「……確かに。この気配りが息子に受け継がれてないのが残念」
『全く厳しいなぁ』
「……事実なだけ……けほっけほっ!っう!!」
『おい!大丈夫かっ!?早く薬を!!』
「……分かってる……あれ?薬がお昼の分で切れてる」
『なら、早く救急車を!』
「……待って。あの…その…」
『どうしたんだよ?苦しいんだろ?早く呼ばなきゃ』
「……」
『ちなみ?』

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/05/04(水) 01:05:27.24 ID:l6AXY5TWO [4/9]
「……タカくん……タカくん、ギューして?」
『え?それどころじゃ…タカくん?』
「……ギューして?」
『え?こ、これで良いのか?』ギュー
「……えへへ。次はチューして?」
『ど、どうしたんだ?』
「……えいっ!」チュー
『ん?んんん?(え?ちなみ?)』
「……ちなみって呼んじゃヤダ!ちなみんって呼んでよ!!」
「ち、ちなみん?」
『……えへへ~タカくん大好き~』
「どうしたんだ一体?」
『……どうしたんだってヒドいよ。
小さい頃から甘えん坊の私にタカくんが』
【ツンデレなお姉さんと結婚したいなぁ】
『って言ってたから毎日ツンデレになるためにビタミンT(ツンデレ)のサプリメント飲んでたのに…』
「え?」
『……タカくんは甘えん坊の私……嫌い?』
「あぁ……いや、大好きだ」
『……じゃあ、今日からたっぷり甘える~口移しでデザート食べる~』
「!?」

こうして1人のツンデレが消えてしまう
恐ろしい話でした。
最終更新:2011年05月10日 00:37