322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/04(水) 20:30:22.76 ID:UZRhu0Kc0 [3/5]
「ねぇ友ちゃん」
『何よ』
「ここにもタカシたち居なかったね」
『…まだわからないじゃない』
「だって、昼にここに来てさ、もう7時だよ?遊園地なんて人の入れ代わり激しいし、もう暗いから諦めた方が良いと思うけど」
『まだわからないの!!だから観覧車に乗ったんじゃない!』
「こんな暗いんじゃわからないよ。高すぎて誰が誰だかわからないしさ」
『むー…」
「…こっちおいで。一緒に夜景見ようよ」
『…ん』
「綺麗だね。タカシたち、いるかな?」
『…居ないわよ。居るはずないもん』
「え?」
『…あんたとここに来たかったの…かなみたちを撮るなんてのは口実』
「友ちゃん」
『へへ…素直になりなさいって、かなみのこと言えないわね。こんな、回りくどいことしないとデートも出来ないなんてさ』
「…」
『なんとか言いなさいよ』
「ごめん。なんか、嬉しくてさ」
ぎゅっ
『…ばか。タカシたち追っかけるのも、いつの間にかアンタと一緒に居るのが目的になっちゃったてたんだからね?責任…取りなさいよ』
「うん。ずっと居るよ。友ちゃんの傍に」
『うぅ…うえぇ…ふえぇぇん…』
ぎゅっ
「よしよし。大好きだよ。友ちゃん」
最終更新:2011年05月10日 00:45