(630.7スレ)
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/10/22(土) 17:07:12.83 ID:nS3sQ8sJ0
作成機でも回して妄想するか

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/10/22(土) 17:08:24.05 ID:nS3sQ8sJ0
と思ったらこんなんかよwwww

更衣室
下僕
突っ込み

どうするよwwwww





74 名前:1/6[] 投稿日:2011/10/23(日) 12:27:44.35 ID:ZgHKyjcJ0 [9/14]
前スレ>>59
  • お題作成機【更衣室・下僕・突っ込み】

『ちょっとタカシさん。付き合って下さらないかしら?』
「あん? 今、見ての通り飯食ってんだけど」
『そんなのどうでもいいですわ。貴方はわたくしの下僕なんですから、食事など後にして
さっさと付いてらっしゃい』
【ヒュウ。大変だな、タカシ。お嬢様の付き人も】
「やれやれ。ガキの頃の約束をいい事に、未だに下僕扱いだもんな。やってられないぜ」
【いいじゃねーか。学園一の美少女、神野リナの付き人なんて、多分引く手数多だぜ。傍
にいれるだけ光栄じゃねーか】
『そこ。何を無駄話してますの? 山田なんかとしゃべってないで、早く来なさい』
「へーへー。分かってますよ。じゃな、山田」
【おう、行って来い】


「で? 今日は一体どんなくだらないご用事をお言いつけで? 神野お嬢様」
『茶化すのは止めてくださらない? タカシ。わたくしが一度だって、くだらない用事で
呼びつけた事があって?』
「くだらなくない用事の方が珍しいけどな。あと、人前でさん付けされるの何とかならん
かね? 呼び捨ての方がすっきりする」
『子供の頃とは違いますのよ? 変に呼び捨てにして、わたくしと貴方が変な関係だと思
われたら、どうなさるの? 責任取ってくださるのかしら?』
「責任取るっつーと、結婚するって事?」
『なっ……!? 何をバカな事をっ!! わ、わたくしと貴方がけっ……結婚だなんてそ
んな……あ、ありえませんわっ!! 家柄だって全然違いますのに……』
「分かってるよ。冗談だってば。冗談」
『じょう……だん……ですって?』
 ゲシッ!!


75 名前:2/6[] 投稿日:2011/10/23(日) 12:28:11.13 ID:ZgHKyjcJ0 [10/14]
「あいってええ!! 何で蹴飛ばすんだよ!!」
『知りませんわ。フンだ!!』
「全く、女ってのは分かんねーな……いってえ……」


『ここですわ』
「ここって……女子更衣室じゃねーかよ。ここにまさか……入れってのか?」
『無論ですわ。用事があるのはこの中ですもの』
「ちょ、ちょっと待てよ。ここは男子禁制だろさすがに。人に見られたらどうするつもり
なんだよ。俺、学校来れなくなっちまうぞ」
『だから、さっさと済ませるんですのよっ!! 急がないと、五時限目に体育がある女子
が着替えに来てしまいますわ』
「わっ……!? お、押すな押すな。押すなってば」
 ガラガラピシャッ!!
『フウ……誰にも見られなかったですわよ……ね?』
「多分な。昼休みにこの辺うろつく奴はあんまいないから。で、こんな所に連れ込んで、
一体何させるつもり何だよ」
『それはですね。タカシ……』
「ちょ、ちょっと待て。どうしたんだよ? ブレザーの前なんて開けて…… いやその。
俺は決してお前の事が嫌いじゃないけどさ。その、ここ学校だし、人来るかも知れないし、
それにその……こ、心の準備ってもんが……」
『何勘違いなさっているのよ。このド変態』
「は?」
『よく見なさい。ブレザーを』
「よくって…… そういえば、上のボタンが取れてるな」
『そうですわ。糸が緩んでたらしくて、さっき体育の前に着替えようとしたら、取れて落っ
こちてしまって…… 後で探してみたら、あのロッカーの隙間に入ってしまったらしい
んですの。手を伸ばして取ろうとしても、わたくしの手ではとても届かなくて』
「他の女子に頼めば良かったろ? 人気者なんだし、喜んでみんな手を貸してくれるだろ」


76 名前:3/6[] 投稿日:2011/10/23(日) 12:28:31.21 ID:ZgHKyjcJ0 [11/14]
『冗談ではありませんわ。この完璧を持って鳴る神野リナの、制服のボタンが取れたなん
て、そんな恥ずべき事を皆に知られるわけにはまいりませんもの』
「そんな恥ずべき事でもないだろ。全く、どうしてこう、お嬢ってのは気位が高いんだか」
『貴方にとってはそうでも、わたくしにとっては全然違うんですのよ。ほら、早くお取りなさい』
「手ぇ突っ込んで取れるかなぁ? 自在ボウキとかモップとか、何か柄の長い道具とかないのか?」
『そんなもの、わたくしが用意するはずないじゃありませんか。貴方なら、手が届くだろ
うとそれしか考えてませんでしたもの』
「やれやれ。ボタンはっと……あれか。ぎりぎり届くかもな。悪い。ちょっと上着持っててくれ」
『何でわたくしが貴方の上着を持たなければなりませんの? 冗談じゃありませんわ』
「別に取らなくていいってんならそれでもいいけど。ブレザー着てると、ちょっと邪魔く
さいんだよ。お前の為にやってやるんだから、それくらいいいだろ」
『全く…… 仕方ありませんわね。早く済ませるんですのよ?』
「分かってるよ。あんまり時間ないんだし。よっ……と」
『(よくよく考えてみたら、わたくし……個室でタカシと二人きりなんですわ…… それも、
女子更衣室で……)』
「クソッ……確かこの辺だったよな……? ホコリだらけできったねーな。全く」
『(確かに、こんな所に連れ込んで、ブレザーとはいえ、前をはだけた格好をすれば、タカ
シとて男性ですもの。欲情しても仕方ありませんわ…… あれはもしかして、千載一遇の
チャンスだったかも知れませんのに、わたくしと来たら……)』
「お? これだな。よし……この形、間違いないな」
『(ううん。今からでも遅くはありませんわ。何とかして巻き返して、いい雰囲気を作らないと……)』
「ほれ、リナ」
『え?』
「え?じゃねーよ。ボタン、何とか拾えたぞ。全く……結構奥に入ってたから、腕突っ込
んでたらシャツの袖がホコリまみれになっちまったじゃねーか」
『べ、別に貴方の服がいくら汚れようと、わたくしが汚れたわけじゃありませんもの。関
係ないですわ』


77 名前:4/6[] 投稿日:2011/10/23(日) 12:28:50.28 ID:ZgHKyjcJ0 [12/14]
『(ち、違いますわ…… お礼を言わなくちゃいけないのに……)』
「はいはい。お前はそういう奴だよな。ほれ、ボタン。じゃあ、俺は教室戻るから」
『お、お待ちなさい!!』
「は? まだ何か用事あんのか? ああ、そっか。そういや、ブレザー返して貰ってなかったっけ」
『ち、違いますわよ』
「へ?」
『え、えっとその……それもありますけど、そんな汚らしい格好の上にブレザー着させる
訳には行きませんもの。ですから、その……わ、わたくしがはたいて差し上げますわ……』
「リナがか? そりゃ驚いたな。どういう風の吹き回しなんだか。つか、さっき関係ない
とか言ってたじゃん」
『あ、あれはその……ちょっとした言葉のアヤですわっ!! 一応、その……わたくしに
命令に従ってそうなった訳ですし、ですからその、少しくらいはお返しくらいした方が良
いかと、そう思っただけですわ』
「まあ、リナがそう思った以上は従わない訳には行かないんだろうな。ほれ」
『何ですの? その渋々な態度は。わたくしがわざわざ貴方の汚い袖をはたいてあげると
言うんですのよ? もう少しうやうやしくしたらどうなんですの?』
「やれやれ。かしこまりましたよ。お嬢様」
『全然うやうやしくありませんわ。口でだけ言っても態度で示さなければ何にもなりませんのに』
 パンパン。パン。
「ちょっ…… 痛い痛い。力任せに腕ぶっ叩くなって」
『仕方ありませんわ。なかなか落ちないんですもの。さすがタカシですわね。汚れとの相
性は抜群ですわ』
「いや。だから叩き方が違うっての。自分でやった事ないのかよ」
『だって、わたくしは汚れるような事は、普段いたしませんもの。体育の授業は別ですけ
れど、その時は体操着ですし』
「全く、どこまでお嬢様なんだか。俺が手本見せてやるよ」
『たかがホコリを叩く程度で偉そうになさらないでくださらない? タカシのクセに』
「現に落ちてないんだからしょうがないだろ。偉そうにしてるんじゃなくて、単に事実を
指摘してるだけだっての」


78 名前:5/6[] 投稿日:2011/10/23(日) 12:29:08.28 ID:ZgHKyjcJ0 [13/14]
『いちいちお嬢様お嬢様言われるのが頭に来ますのよ。わたくしが不器用なのとお金持ち
の家に生まれたのは何の関係もありませんわ』
「ふうん。不器用ってのは認めるんだな」
『だって仕方ありませんもの。実際、全然落ちて無いんですもの。それより、手本を見せ
てくださるんじゃありませんの?』
「ああ。だけど、どうしてリナが腕を出しているんだ?」
『だって、貴方が手本を見せるなら、わたくしが実演台になるしかないじゃありませんの。
バカですの? 貴方は』
「いや、だってそれくらいの事、自分でだって出来るし。こうやってさ」
『だっ……駄目ですわっ!!』
 パシッ!!
「ど……どうしたんだよ、一体?」
『だ……だって、その……貴方の袖に付いたホコリは、わたくしが落とさなければなりま
せんもの…… だから、その……貴方が自分の袖で実演されたら、意味がありませんわ』
「いや。けどその……そこまで執着するもんなんか? それ……」
『貴方には違うかも知れませんけれど、わたくしにとっては、その……大切な事なんですわ』
「へ……?」
『――――っ!? ちちち、違いますわっ!! その……変な事ではなくて、えっと、あ
の……い、一度自分で決めたことは守り通したいというか、その……そういう事で、ああ
あ、貴方の袖をはたくこと自体が大切な事ではないというか、その……』
「リナ」
『はい?』
「……顔、真っ赤だぞ? 熱でもあるのか?」
『違いますわよっ!! って、その……ち、違わないというか……あああ、貴方ってどう
してこう、大切な時にボケた事を言うんですのっ!!』
「冗談だよ。いや。リナでもこうして照れる事もあるのなって思ったら、ちょっとからか
いたくなってさ」
『酷い人ですわっ!! そもそも、貴方だって……顔、赤いクセに……人の事、言えませんわ……』


79 名前:6/6[] 投稿日:2011/10/23(日) 12:29:48.00 ID:ZgHKyjcJ0 [14/14]
「そりゃ仕方ないだろ。こんな……くっつくくらいに近くに、リナがいたら……動揺くらいするさ」
『え……? それって……どういう……意味……ですの?』
「せ、説明させんなよ。恥ずかしいからさ…… つまりは、まあ……そういう事だよ……」
『タカシ……』
 ソッ……
「え……?」
『わ……わたくしだって……貴方の側に……貴方がこんなに近くにいるから……』
 ガチャ。
[えっ……?]
「『……え?』」
[……………………]
「『……………………』」
[お取り込み中失礼しましたあっ!!]
 バタンッ!!
『ちょっ……お待ちなさい貴女!! これには訳が……訳がありますのよーっ!!』
「……やれやれ……」


終わり
最終更新:2011年10月24日 00:28