7 :名無しさん:2005/09/16(金) 00:32:51 ID:lo33z49.
火曜スリル・サスペンス劇場「○×コンビの事件簿7 殺意の軌跡」

私は金城。この刑事課で、細々と刑事なんかをしております。
「金城さん。定例会議、終わりましたよ?」
そう言って目の前の眼鏡が良く似合うスーツの女性は、眉を顰めて
みせる。この女性は飛鳥刑事。私と同じで、刑事課の刑事なんですが。
新人でありながら、成績優秀。もちろんエリート幹部候補。
課長の一言で、私とコンビを組んだりなんかもしています。
彼女みたいな人を「刑事の鑑」なんていうんでしょうねぇ。
「ああ。おはようございます、飛鳥刑事。さっそくですけど…」
「会議の資料ならお渡しできません、課長から言われてますので」
課長の方をチラリと見ると、さも嫌らしそうに微笑んでいる。
ここは彼女と二人っきりになるしかないですねぇ。
「飛鳥刑事、ちょっといいでしょうか?」
「金城さん、私忙しいんですけど」
「まあまあ、ちょっと」
そういって彼女を給湯室へと連れて行く。
「飛鳥刑事。やっぱり内緒で資料もらえませんかね?」
「だ、ダメですってば、それは…」
こうやって二人っきりのときは、彼女も”いい娘”なんですよねぇ。
「そんなこといわないで、お願いしますよ飛鳥”さん”?」
「……こ、今回だけですからね?はい、どうぞ…」
「はは。ちゃんと私の分を用意してくれているんですか。
 まったく。私は、そんな貴女が大好きなんですよねぇ」
「も、もうっ!またそんなコト言って…」
はは。彼女をからかうのも、日課になっちゃってますねぇ。
さて、と。何か事件でも起こりませんかね。
あ、これは。とんだ失言でした。
最終更新:2011年10月25日 16:09