8 :名無しさん:2005/09/16(金) 19:34:52 ID:lo33z49.
朝の不連続ネットSS『あねオレ』第二話
女「お邪魔します」
俺「……(よし、アホ姉は居ないな)ああ、入ってよ」
今日のオレはついている。始めは文化祭実行委員なんて面倒なものに
なってしまったと思ったが、まさか、その委員の打ち合わせで、あの
気になっていた娘(コ)とこんなにも近づけるとは。
俺「な、なんか飲む?」
女「あ、いいよそんな…悪いよ」
ああ!やっぱりいい子だッ!あのアホ姉なら「じゃあ芋焼酎ロックで」
などと、きっと遠慮も何もないことを言うだろうに。ああ、こんなコと
友達以上になれればなぁ、とオレは淡い幸せ像を思い浮かべる。
女「あれ?誰か着たみたいだよ?」
そのとき、オレは思った。やっぱりな、と。姉は最悪のタイミングと
いうものを分かっているのか、こういうときは必ず邪魔をする。
俺「……たぶん、姉キ」
女「へえ、お姉さん?」
俺「…」
姉「ただいまー……あ、あらあらぁ?!」
あのコをみた姉は、わざとらしく大きく驚いてみせる仕草をする。
女「あ、あの…こんにちは…」
姉「はい、はじめまして!え、ええっと~~~…あの、弟の?」
俺「文化祭の実行委員。分かったら、ちょっと邪魔しないでくれ?」
姉「へえ、そうなんだ。じゃあもう一発やっちゃった?」
まったく躊躇することなく、下ネタをぶちかます姉を見て、オレは
自分の思い描いていた幸せ像が崩れ落ちるのを感じた。
俺「人の話、聞いてるか?マヌケ。文化祭の実行委員って…」
女「え、あの…え?一発って…?」
俺「いや、なぁ~~んにも意味はないよ。この人、ちょっと頭が…」
姉「ん?一発って言うのはね、こーしてあーして…」
そういってあのコの前で、ゼスチャーを使い内容を伝える姉。
俺「…」
女「え?あ、そ、え?え?!」
俺「…あ、あのさ?姉さん、もう消えてくれるかな?」
姉「なによ恥ずかしがってるの?いつも二人でシテるのに~」
女「!!!」
俺「いや、あのさ?この人はちょっと本当に…あのさ…」
女「そんな……ふ、不潔ですッ!わたし、帰りますっ」
俺「ああ!ちょ、ちょっと……ああ……」
姉「あらあら~?ストレッチ体操の、どこがフケツなのかしらね?」
俺「…」
最終更新:2011年10月25日 16:10