42 :名無しさん:2005/09/22(木) 01:28:34 ID:lo33z49.
もうあかん。あかん。あかん。あかん。
片桐聞いてもハートが震えない。それもそのはずだ。俺の脳内麻薬発生器は
すでに片桐という燃料でもオーバーヒートしなくなったからだ。
犬養毅、そんなシチュエーション。
側近「大変です!例の陸軍将校数十名、決起しました!クーデターです!」
ツン「バカな!上層部は何をしていた?!」
側近「そ、それが……上層部は、どうやらこの混乱に乗じる模様です」
ツン「ク…!将校に”粛清”をさせ、自分たちは手を汚さず生き残るつもりか!」
男「よお、なんだかバタバタしてるな」
ツン「お、お前…!なんでこんなところに?!」
男「いやな、なんだかバタバタしてるみたいだからよ?
お前に恩でも売っておいて、後でキッチリお返ししてもらおうと思ってな」
ツン「お前の助けなど必要ない。死にたくなければ、さっさと消えろ」
男「さっきの鼻息の荒い連中は、そうか……じきに、ここも戦場って事か」
ツン「そうだな、私も狙われるだろう。軍部には散々文句を言ったからな」
男「そういうところが、お前らしいって言うか…ははは」
ツン「フン」
側近「お、お逃げ下さい…!屋敷が包囲されております!」
ツン「…他のものをつれて先に行け、私はやるべき事がある」
側近「…ハッ!どうか、ご無事で!」
男「やれやれ。……お前のことだから、どうせ抵抗なんてしないんだろ?」
ツン「当たり前だ。そんな事をすれば、奴等と同類になってしまうからな」
男「そうか…まるでこりゃあ犬養毅だな」
ツン「誰だ、それは」
男「昔な。今みたいに軍が暴走した時代があったんだよ。
そん時に、お前みたいに暴走を止めようとした男さ。そのオッサンも
こうやって自宅を襲撃されたんだとよ」
ツン「…そうか」
男「どうした、顔が暗いぞ?心配なら、最後まで付き合ってやるけどよ」
ツン「警告はしたぞ……死にたければ、好きにすればいい」
男「やれやれ。素直じゃねえな、まったく」
ツン「……どうやら、正門は破られたようだな。ここも時間の問題か」
男「そうなるな」
ツン「一ついいか?さっきの犬養という男…。
その男は、こうして襲撃されたあとどうなったのだ?」
男「…………どうもしねえよ。暴走した将校を説得して、それで円満解決さ」
ツン「…相変わらずウソが下手だな。
しかし最期がお前と一緒というのは………悪くはない」
男「へっ……これで最期なわけないだろ?」
みたいな感じかな。
最終更新:2011年10月25日 16:21