102 :1/3:2005/11/13(日) 21:34:59 ID:MkjhFWiU
216 ・ツンデレに「失せろ。二度と顔を見せるな」と言われたのでその通りにしてみたら
未だかつて無いほどの、拒絶の言葉だった。
『失せろ。二度と顔を見せるな』
悪ふざけが過ぎたんだろう。機嫌をうかがわないのはダメだと、深く反省した。
二度と顔を見せるな…………か。どうしよう、家はかなり近いし、朝に乗る電車なんて時間もほとんど一緒。
それは時間を早くするなり、遅くすれば大丈夫だろうけど…………ちょっと待て。
同 じ 学 校 の 同 じ ク ラ ス じ ゃ あ り ま せ ん か 。
これで二度と顔を見せない方法………幸い今日は水曜日。明日、明後日とは仮病で親さえ騙せば何とか……
って、こんな事で学校を休むのも不純な動機だよなぁ……。でも、ノコノコと学校行くのも気が引けるし……いいか。
それで土・日とは外出しなければOK。…………問題はそれからだよなぁ……思いつかねぇ。
いや、あと丸四日間あるんだ……ゆっくり考えれば、きっといい事を思いつく。うん、そうに違いない。
と、言う訳で今日は寝よう。………………おやすみぃ……。
~時は流れ、月曜日の朝~
…………やべぇ。何も思いつくことの無いまま、また風邪をぶり返して学校を休んでしまった。(※仮病)
このまま学校に行かない……てのもマズいしな……単位とか、そっちが。
素直に謝ろう……それが、きっと一番の解決法だ。あぁ、何故今までその直接的行動に出なかったよ俺の馬鹿。
よし、そうと決まれば早速……………早速……………。
学校終わるまで待たなきゃ _| ̄|○
わざわざ自分で連絡して休んだ手前、登校なんで出来るものか…………くそぅ、やっぱり俺の馬鹿。
…………寝よう。まだ6時間以上あるんだ、学校が終わるのには……おやすみ……。
ピンポーン……………………ピンポーン……………ピンポーン………ピンポーン……
103 :2/3:2005/11/13(日) 21:35:27 ID:MkjhFWiU
「( ゚Д゚) ハッ 客人!?(← 寝ぼけてる)」
やっべ、俺どんだけ寝てたんだろ。ともかく今は玄関先に居る未知なるお客様(←?)が最優先っ!!!
「はいっ! ただいまぁ!!(ガチャッ」
『タカシっ……! 何故、学校へ来ない…………』
「ぅあれ?! 尊っ?」
『何故だ? 私が原因なのか? なぁ……どうなんだ…………』
うっわ!!今までの人生上で尊のこんな顔見たことないって!!!
……じゃくて! えーっと、寝起きで頭が回らん…………違う! 何かこう、気の利いた……そう!
「いや、ごめんっ! 本当はすぐ謝るべきだったんだろうけど、俺なんか混乱しちゃって………
ちょっとヤケになってさ、とりあえず学校休むくらいしか思いつかなくて」
『………この、馬鹿者っ………』
……頭が、ぼーっとしてる。ここ最近、寝てばかりいたから。
でも、ぼーっとしててもしてなくても…………今、この状況は、把握しきれなかったと思う。
「尊? あの、ちょっと……」
『いつも私が言うような、戯言(ぎげん)では無いか……何故こういうときに限って、
真剣に受け止めてしまう…………』
腰辺りに回された尊の腕は、俺を掴んで離さない。
「いや、そこまで言われた事なかったしさ……」
『…………すまない。悪かった……』
「あ、それは違う、そもそも悪ふざけが過ぎたのは俺の方だし………」
『……しかし、この5日間……気が気じゃなかった。……本当に目の前から消えたら、どうしようかと考えた』
「らしくないなw ……どれ、ちょっと元気だせ」
104 :3/3:2005/11/13(日) 21:36:08 ID:MkjhFWiU
密着した、向き合った体勢。
ここから、少し手を回して…………そしてもう少し下に手を下げれば……そこには、足の付け根。
ふともものちょっと上にある、それ。 ……を、少し触って……
『貴様…………謝罪に来た人間にセクハラとはな……』
「ん? じゃあ、もういっちょ調子に乗って、誠意を見せろとかって部屋に押し倒して……」
『命令するのも癪だ……いっその事、私が貴様の存在そのものを消してやろう…………!』
「お? ぉぉおおおお!? み……こと?」
『そうすれば、必然的に二度と見せる必要はないのだからな…………!』
「首っ!ぐびあ゛だべだっでぇぇぇぇぇぇ」(約;首はダメだって!)
『反論する元気があるのだな…………何をしてやろうか……』
「ヵsでょぺrgんkでゃいpdsdfvkなdふぃあ」(約せません)
次の瞬間だった。
尊の顔が思いっきり近づいてきて、頭突きでもされると思って目を瞑った。
でも、予想していたものとは全く違う。
『……どうせ貴様の事だ、はじめてだろう。……さっきの仕返しだ……(/////』
――唇に触れた、柔らかい感触。
「? ……?? …………??!」
――気持ちよかった。柔らかくて、少し弾力があって……きっと、唇で触れられるもののなかで、一番良い。
「??? ……なぁ、お前もはじめてなんじゃ……」
―― 一体なんなのか、何となく分かった。そして、気になる事を訊いてみたら、
『余計なお世話だっ!!!(/////』
――思いっきり、ビンタを喰らった。
「今ので認めたようなもんだろ」
『まだ言うか!!!(//////』 バッチーンっ!
「痛ぇ!?」
最終更新:2011年10月25日 16:40