129 :1/2:2005/11/19(土) 18:25:30 ID:MkjhFWiU
現時刻での本スレ>>162 ・ツンデレの部屋のベッドの中にタカシがいたら

冷静な人間を、私は自負している。
しかし、何事があろうとも大声を出さない(リアクションが薄い)の、問題があるのではと、
今日はじめて考えを改めようと思った。

『ええぃ、起きろ!!』
「( ゚Д゚)ハッ  あ、え? うん? ………あぁ! 尊、おはy」
『誰が目覚めの挨拶をしろと言ったこの馬鹿者がああぁぁ!!!(ゴスッ』
「いだっ、いったああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

部屋に帰ってきてみれば、ベッドが不自然なふくらみを見せているでは無いか。
だから、ともかく中を確認してから行動を起こそうと確認すれば、知り合いとはいえ男が潜んでいるとは……。
ともかく今は、制裁あるのみ。
「いだいって!! みぞおちだけは勘弁し―――ゴフッ」


~~~~ただ今タカシが制裁を受けているため、少々お待ち下さい~~~~


『して……このような時間に何故、私のベッドで快眠していたのか。理由を問おうか』
「その前に救急車がいいなぁ……俺…………(シクシク」
『まだ足りないか、そうか』
「いや、もう俺ぜんっぜん元気。今からフルマラソン5セットいける」
『体力馬鹿でも死にかねんぞ……全く、調子のいい』
「……いや、さ……昨日尊を送った時に、酔いつぶれてて鍵が開けれなかったでしょ?
 その時の鍵が、まだ俺のポケットに入ってたから、返そうと思って此処に来たんだけど」
『…………私がいなくて?』
「で、ちょっとお邪魔してベッド使って横になっちゃえー、で横になったら……」

130 :2/2:2005/11/19(土) 18:25:52 ID:MkjhFWiU
『寝てしまった、と』
「はい……」
『確かに昨日の件は私にも非がある……(////)……だが、人のベッドを勝手に使うのは、流石におかしいな』
「反省してます……」
『せめて私の居ない間、この部屋を護るくらいの甲斐性が欲しいものだ』
「ああ、こんな事で俺の甲斐性にまで評価が下されてる……」
『……ともかくだ、先日の送ってもらった事と、今日わざわざ鍵を届けに来た事は汲む。
 明日にでも、何らかの形で詫びよう……(//////』
「はいっ……」
『時間も時間だ。そろそろ―――』
「うん、マジでお邪魔した。おやすみ」
『ん、おやすみ』



やれやれ……あれほど殴る蹴るを繰り返した後でも、奴は笑顔で去っていくんだな。
変わり者もここまでくれば、立派なものだ…………本当に。

――――フと、奴が寝ていた所為で少し乱れた布団が眼に入った。
今は酷く疲れている……少しだけ横になろうか。………ほんの少しだけ暖かい……そうか、タカシの体温が……。
ん……残り香……(//////)……

いつも独りで入る布団は、冷たく孤独を実感させた。
でも、今日だけは違う。独りじゃない、二人分の温もり。
最終更新:2011年10月25日 16:48