158 :例のあれ書いてる人:2005/12/05(月) 20:37:04 ID:FrcjuEe.
数ヶ月ぶりに停滞していた長編の続きを書いてみた。。
でもみんな忘れてるだろうからこっちにひっそり投下しよう。
全壊までのあらすじ→ttp://www.vipper.org/vip153089.txt.html(PASS=tun)


さよならはツンデレに~決戦編・震撼の章~

~学校正門前 AM8:50~
俺「いやあ、なんとかまにあったなー。」
ツンデレ『…はぁ…はぁ…誰かさんのせいで…遅刻するところだった……』
俺「いや、俺のせいじゃねーだろ。」
ツンデレ『あなたのせい……いっぺん、しんでみる?』
俺「うはwwwwwww俺地獄逝きwwwwwwwコワスwwwwwwwwwww」
委員長「ほらほら、だべってないで早く行くわよ!」
俺「うぃーす。」
ツンデレ『うん…』
ファンファンファンファンファン…(←サイレンの音)
俺「あん?」
ツンデレ『……パトカー?』
委員長「……こっちにくる?……まさか!?(だっ)」
俺「い、委員長!どこへ!?」
委員長「………嫌な予感がするのよ……っ!!』
山内「……行っちまったぞ。いいのか?」
俺「よかねーだろ。ケガ人だぞ!?」
澤田「何かあったのは事実だ…行こう清水さん!スクープだ!」
あい「あ、ちょっと待ちなさいよ!メイクがまだ…」
澤田「そんなのどうでもいいよ!!」
あい「どうでもいいですって!?リポーターの大事な準備なのよ!!あっ、こらまてカメラマン!!先に行かないでよー!」
ちとせ「ぼさっとしてんな!私らも行くぜ!!」
山内「お、おう!」
俺「とにかく急ごう。委員長、すげー焦ってた。」
ツンデレ『…うん……!!』


~校長室 AM8:55~
ギャラリー「校長先生が……朝来たら死んでたんだって~……こえぇ……ざわ…ざわ……」
委員長「はぁ…はぁ………そ、そんな……!!?どうして……!」
巡査「おいそこの女学生。ここは現在見分中だから立ち入り禁止だ。というか君は少し怪しいのでちょっと署 ま で 来 い。いいからこい。」
委員長「ちょ……離してください!!」
巡査「抵抗するところを見るとますます怪しいな。いいからこい。特別指導をしてあげねば…ハァハァ…」
委員長「こ……この……!!」
???「おいそこのお前。何をしている。」
巡査「こ、これは町村刑事!…い、いえその、怪しい女学生を見つけたので…」
町村「ハァ…ナンパなら休みの日にやれ。つーか高校生に何する気だ?」
巡査「い、いえ、自分はそんなつもりは全くといっていいほどありませんです、はい!…で、では、自分は校門の方で立番をしますので!(タタタッ)」
町村「全くしょうがない奴だ……あんなんだから彼女もできねーんだよ…ったく………君、すまなかった。VIP署を代表して謝罪する。」
委員長「全く……市民の安全を守るべき警察があんな事でどうするつもりなんですか!?」
町村「本当にすまん。ゆるしてくれ。…でも、ここももう立ち入り禁止になるからね、悪いけど他へいってくれないか。」
委員長「…あの、校長先生がなくなったって聞きましたけど…」
町村「あぁ……殺しだな、これは……」
委員長「殺された…!?だ、誰に……!!」
町村「それを探すために今見分中だよ。っと、いかん。生徒さんにいらん動揺をあたえちまったな。…悪いが、他のみんなには黙っててくれないか?」
委員長「………………」
町村「あ~…ついでに聞くが、今日の早朝はどこに?」
委員長「疑っているのですか?ここの生徒を?」
町村「いや、一応仕事上…ね。」
委員長「…友人と一緒でした。なんなら名前を教えてもかまいません。」
町村「ああ、その必要はないよ。…じゃあ、災難だったね。必ず犯人を捕まえるから、落ち込まないで勉強に励みなさい。」
委員長「あんな変な巡査がいるようじゃ、信用できませんけどね。」
町村「ははは、これは手厳しい。…あんな警官ばっかじゃない。アイツだって、根は真面目でいい奴なんだよ。」
委員長「そうかしら?名乗りもしない刑事のいうことなんて信用できませんけど。」
町村「ああ、これはすまない。俺はVIP署刑事一課の町村慶二だ。」
委員長「下の名前も「けいじ」なんですね。……笑えるわ。」
町村「よく言われるよ。…おっといかん。鬼課長が呼んでらぁ。…それじゃ、何かあったら情報提供頼むぜ。ええと…」
委員長「川田美香。…2年A組で委員長してます。」
町村「そうか。じゃあ美香ちゃん、悪かったな。(たたっ)」
委員長「美香…ちゃん!?…馴れ馴れしいのよ、おっさん刑事の癖に!」

159 :例のあれ書いてる人:2005/12/05(月) 20:46:11 ID:FrcjuEe.

俺「おーい委員長!何があったんだ!?」
委員長「あ、別府君。」
ツンデレ『さっきの人……誰……?』
委員長「刑事だって。……それより、大変な事になったわ。」
澤田「……校長が、殺されたようだね。」
あい「あーもう!その情報は私が仕入れたのよ!自分の手柄みたいにいわないでくれる!?」
澤田「別にどうだっていいじゃないか。…で、委員長……大変な事って…」
委員長「とりあえず教室に行きましょう。……ここじゃ、ちょっと騒がしいわ。…今後の対策を立てないと……」


~教室(一応自習タイム) AM9:25~
俺「で、どういうことなんだよ。校長が死んだことの何が大変なんだ?」
委員長「…その前に、皆にいわなくてはならない事があるの。……もう知っている人もいると思うけど…」
みんな「………(しーん)」
委員長「私は、ある人物に頼まれてこの学園に入学したの。孤児だったしね、大学進学もしたかったし…」
委員長「その理由は……ツンデレさんを、監視…そして「計画」の通りに操る事。」
みんな「………!?……(ざわ…ざわ……)」
委員長「最初は……計画が順調に進む事に満足していた。…でも…2年生になって、このクラスになって…」
委員長「私は……自分の任務に耐えられなくなった……!明るくて、楽しい、このクラスの皆が、大好きで……」
ツンデレ『…………いいんちょ……』
委員長「それで、私は「計画」に疑問を持ち……そして「彼ら」から離反した……ちょうど、タカシ君が転校してきた頃の話よ…」
俺「そうか…じゃあ、こないだのVIPランドのときは……」
委員長「ええ……なんとなく予想はついたの……あんな卑劣な事をするのは……「彼ら」だけだって……」
澤田「それでわかったよ。…あれだけ迅速に行動できたわけが…」
あい「でも、それなら事前に言ってほしかったけど…」
山内「おいおい、それで澤田といちゃいちゃできるようになったんだろ?かえって良かったじゃねーか。」
あい「それって結果論でしょう!?私、すっごく怖かったんだからね!」
委員長「…清水さんをあんな目にあわせてしまったのは……私のミスだわ。正直、あそこまでするのは想定外だったから…」
あい「ま、委員長責めても全然意味無いしね…」
ちとせ「そうだぜ。委員長がいなかったら、私ら今頃どうなってたか……」
委員長「ちとせ……ありがとう……」
ちとせ「礼を言うのはこっちのほうだ。……早く体治せよな。じゃないと、挑戦できないじゃんか。」
山内「やめとけやめとけ。オメーじゃ束になっても委員長にゃ勝てねーよ。」
ちとせ「にゃんだとコノヤロウ!!今度こそ病院送りになりてーか!!」
俺「まぁまぁ、落ち着けよ。…まだ肝心の話を聞いてねぇ。」
委員長「そうね………私は、この「計画」の黒幕が……「彼」だとばっかり思っていた。でもそれは間違いだったようだわ。」
ツンデレ『……「彼」……?』

160 :例のあれ書いてる人:2005/12/05(月) 20:46:32 ID:FrcjuEe.
委員長「………校長よ………」
俺「な………っ!?」
澤田「校長が………「計画」の…首謀者……!?」
山内「黒幕は身内だったって訳かよ。……ベタ過ぎるぜ。」
あい「でも待ってよ…校長は死んじゃったんでしょう?どうして問題なの?万々歳じゃない。」
ちとせ「そうだよなぁ。ラスボスが勝手におっちんじまったようなもんだしなぁ。」
委員長「清水さん、わからない?……このタイミングで、校長が殺されたのよ?」
俺「城間美咲をぶったおして……「計画」に深くかかわってた委員長が生きてた……」
澤田「……全部暴露するのを恐れて自殺……なら筋書きは通る。でも……殺されたとなると……」
委員長「誰がやったか……そして何のために……?」
ちとせ「でもさー、ただの強盗じゃねーの?悪く考えてもしょうがねーじゃん。」
委員長「……姉さん…いえ、城間美咲が傍にいたはずだわ。……この時間は、いつもそうだったから。」
俺「そ、そうなんか?……見たことなかったぜ……ていうか、あのオネーサンがいたら並の強盗じゃ無理だな。」
委員長「そうなの。あの人は契約には律儀な人だから……依頼中に依頼人を殺すようなマネはしない……」
ツンデレ『プロプロうるさかったしね……』
委員長「それらを総合的に判断して……校長の後ろに、さらに誰かがいる可能性があるわ……杞憂であればいいけど…」
みんな「ざわ…ざわ……」
ツンデレ『……………ねぇ、委員長。「計画」って…なんなの?』
委員長「私が携わっていたのは「ツンデレ恋愛成就記録映画作成計画」…」
みんな「だぁぁっ(ずっこけ)」
俺「な…なんだそりゃ!?そんなしょーもない計画なのかよ!?」
委員長「…でしょう?だから嫌になったのよ。しょーもない計画の為に、みんなの…ツンデレさんと、別府君のこころを弄ぶのがね…」
俺「だろうなぁ……でも、生活のためだったら俺もやっちまうかもしれん……」
ツンデレ『…………最低。』
俺「しょーがねえじゃん。…つか、そんなもんの為に委員長撃たれたのかよ。マジでむかつくな!」
委員長「ホントよ。……でも、その計画の首謀者である校長は殺された。……不自然すぎるわ。」
山内「たしかにな……じゃあ、校長を殺した、本当の黒幕ってのはいったい………」
委員長「皆目見当もつかないわ。…私が考えすぎならそれでもいいの。…でも、城間美咲に連絡がつかない以上……楽観はできないわ。」
俺「…………」
委員長「とにかく、みんな気をつけて。相手はもうなりふり構ってないみたいだわ。」
俺「そうだな…ツン、俺のそばを離れるなよ。」
ツンデレ『それは…私の台詞。』
俺「ちげぇねぇ。お前強いからな。」
ツンデレ『……えっへん。』
澤田「……相手の目的が何なのか、ますますわからなくなってきたね。」
委員長「ええ……この「計画」……もっと深く、恐ろしい規模のものみたいだわ……正直、私にも何がなんだかわからないの。…役に立てなくてごめんなさい。」
俺「謝る必要はねーぜ。俺らは、仲間だしな。」
ツンデレ『……いいんちょが生きててくれて、逆にこっちがありがとう……だよ………』
委員長「みんな………」
俺「ま、気をつけて頑張っていこうぜ。委員長がいれば、俺らのクラスは無敵だからな!」
みんな「おーー!!」
委員長「ありがとう……」




「あーもしもし、ワイやけど。うん。せやなー、やっぱ切り崩し作戦がええとおもうんやけど。」
「うん。うん。まかしとき、ちょうどええ駒を確保しとるんや。すごいやろ?」
「あー…ははは、ぶっちゃけ城間美咲の残しもんやけどな。使えると思うで。」
「せやな。うん。あーはい。それじゃあさいなら。」
「…てなわけや。これからはワイの指示に従ってもらうで。」
「はい……仰せのままに…」
「そうそう、そうやって素直に言う事聞いてくれれば悪いようにはせぇへんからな。遠藤やっけ?お望みは?」
「えぇ……ちとせを手に入れるためなら……なんでもするわ……」
「歪んでるなー……まぁ、ワイらも人の事言えんけど。そんじゃ、よろしく頼むで。」
「ええ、まかせて……フフフ……」


まだつづく。
最終更新:2011年10月25日 16:52