172 :ツンデレ♂×ツンデレ♀:2005/12/09(金) 20:19:57 ID:7/BCQvpM
「会長、これ」
『ああ』

『……おい、別府。誤字が大量にあるのだが?』
「――え? ぁ、すみません」
『はっきり言って困る。あれほど、全ての作業には集中を怠らないようにと言ったはずだが』
「……はい」

………………

「それでは、先に帰ります」
「僕も一緒に帰るお ( ^ω^)」
「あ、お疲れ様~……」
『…………』

………………

「……タカシ、尊先輩とは付き合ってるって聞いたお? ( ^ω^)」
「ん? ああ、そういえばそうだね」
「(そういえばって…… ( ;^ω^)) 付き合ってるっていうのに、二人とも冷めてるお ( ^ω^)」
「別にいいんじゃない?」
「(……破局寸前のカップルだお ( ;^ω^))」
「―――あっ」

………………

「……ねぇ、尊。別府クンとは付き合ってるんだよね」
『確かな』
「(確かって……)良いの? あんな風に怒っちゃって……」
『悪いのはアイツだろう』
「でもほら……もっと言い方って、ない?」
『ないな』
「そ、そう…………それじゃ、今日はちょっと用事あるから、先帰るね?」
『ああ、お疲れ』
「(……良く考えたら、この二人って一緒に登下校もしてない? ……今まで、よくもったよ……)」

『―――ふぅ、今日も施錠は私だな』

………………

「忘れ物、しちゃいました」
『何だ、おっちょこちょいめ』
「おっちょこちょいはないでしょ?」
『ふっ……』
「……ね、尊」
『ああ、少し待て……』

外は夕闇が近づき、傾いた日は大きな影を壁に映す。
壁に映った一組の男女は唇を重ね合い、離す。互いを抱き合いながら、云う。

『……タカシ、愛しているぞ……』
「俺も…………尊」
『んっ……』

今度は舌を絡めあい、互いの愛を貪るように抱きしめ合う。
長い長い、官能的なキスを終わらせた二人。
たまらなく愛おしそうな顔を互いに向け合い、柔らかく、しかし必ず離れることの無い力で抱き合うその姿は、
まさしく恋人のそれ。

『離さない、からな……』
「尊が離れたいって言っても、俺が離れない」
『私はそんなことは言わないっ……』
「例えばの話。でも良く考えたら、ストーカー……」
『タカシはストーカーに何てならない。私が愛し続けるのだからな……』
「……当然、尊がそうなることもないよ」
『ありがとう』
「こちらこそ……」

そしてまた、愛は深まってゆく――――

………………

「タカシ、遅いお ( ^ω^)」
「いや、ちょっと会長と話してたら、長引いちゃって。悪いな」
「(……このタイミングで長引く話って、もしかして…… ( ;^ω^))」
「どうした? 早く行くぞ」
「タカシ、今日は何か奢るお。一緒にコンビニに…… ( ^ω^)」
「いや、別にいらねぇし」




彼らの愛は確かなもの。
ただ、彼らはそれを表に出したがらないだけ。
二人の幸せは、永遠に続く…………


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正直、不完全燃焼SSだった。
続けれそうな展開のくせに、続きが沸いてこないという駄目なパターン。
ので、お詫びにこれを。
最終更新:2011年10月25日 16:54