174 :例のあれ書いてる人:2005/12/11(日) 18:18:08 ID:PSki6AoE
幕間編・ちとせと山内の章

~武道場 PM6:50~
山内「あー……疲れた……正直しんどい……」
ちとせ「なんだよだらしねーな!さすが幽霊部員だな!」
山内「うるせー…俺ぁこういう汗くせーのは嫌いなの。」
ちとせ「そのわりにゃ随分必死に練習してたじゃんか。雨でもふるかな?」
山内「ばーか。たまにゃーやる気ださにゃならんだろうが。」
ちとせ「ま、どういう風の吹き回しかしらねーけど、頑張れよな。」
山内「言われんでもやってやらぁ。…そろそろ着替えて帰るとすっか?」
ちとせ「ああ、うん。シャワー浴びてくっから、待ってろよな。」
山内「へーへー。わーってますよ。」
ちとせ「ちゃんと大人しくしてろよ!いいか、覗いたりすんなよ!絶対覗くなよ!!」
山内「お前は上島か。…今更覗きなんかするかよ、馬鹿。(くしゃっ)」
ちとせ「えへへ…ちょっと期待してたりw」
山内「はいはい、帰ってからな。ほら、早く言って来いって。」
ちとせ「はーい。わかりましたよーだ(すたすた…)」

山内「ったく、アイツは……すっかりお猿さんになっちまいやがって………ま、俺も人のこと言えねーかなwww」
由梨「山内君。」
山内「あ?…あぁ、なんだ。須藤じゃねーか。どうしたんだ?」
由梨「ちとせは?」
山内「今シャワー浴びてる。」
由梨「待ってあげてるんだ、優しいなぁ。」
山内「ま、一応付き合ってるって事になってるしな。」
由梨「そうねw彼氏なら当然よねw」
山内「そうそう。正直、どうしたらいいのかよくわかんねーんだけどな。」
由梨「ふぅん……山内君、女の子と付き合うの初めてなんだw」
山内「悪かったなwていうか面と向って言われると凹むな、おい」
由梨「ゴメンゴメンw…まぁ、ちとせもはじめてだし、丁度いいんじゃない?初々しくてさw」
山内「お前はどうなんだよ。聞いてるぜー?部長に告られたんだろ?」
由梨「嫌よ、あんな人。ニキビ面でなんかハァハァしてるし。キモイわ」
山内「辛辣だなぁ…部長が可哀相だぜ…」
由梨「しょうがないじゃない。私他に好きな人いるもん。」
山内「お、マジで?誰よそれ。」
由梨「えへへ~、内緒だよ~。」
山内「ヒントくらいあってもいいんじゃね?わかったら応援もできるしさぁ。」
由梨「山内君には無理よそんなの。」
山内「ひでぇwwwそりゃ確かに俺は喪男だけどさぁ…」
由梨「あ、ううん、そういうことじゃなくって……」
山内「まぁいいや。とにかく頑張れよな。」
由梨「ええ……そうさせてもらうわ……」
ちとせ「お待たせ山内~!…って、ゆ、由梨!?まだ残ってたのかよ!?」
由梨「道場の施錠はマネージャーの仕事ですから。ほらほら、早く出て!」
ちとせ「ああ、うん…お、おい山内!ぼさっとしてんじゃねーよ!(どげしっ)」
山内「いてぇっ!蹴ることねーだろ!!」
ちとせ「ふ、ふん!お前がだらだらしてっからいけないんだろうが!!」
山内「だらだらしてねーだろ!!なんだよ、お前を待っててやったのに…」
ちとせ「ばっ…(かぁぁ)…だ、誰もそんな事言ってねぇ!バーカ!馬鹿山内!!」
山内「ちょwwww何言ってんのお前wwwwww」
ちとせ「あーもう、だらだらすんなら私は先に帰るかんな!!(だっ)」
山内「あっ、おいこら、ちとせー!!………全くわけわかんねー奴だぜ、ったく…」
由梨「…照れてるのよ、あの子。私がいたからかな?」
山内「しょうがねー奴だなぁ……それじゃあな須藤!施錠、頼むぜ!」
由梨「はいはいwちとせに後でご飯食べに来いっていっといてねー」
山内「あいよ、りょうかーい!(たたた……)」

由梨「…全く、しょうがない二人なんだから………(かちゃ…かちゃ…←施錠中)」
由梨「しょうがないちとせ……あんな喪男と付き合うなんて……(かちゃ……かちゃ……)」
由梨「でも…大丈夫……私が………助け出してあげるから………(かちゃ…かちゃ…かちゃ…かちゃ…かちゃ………)」
由梨「渡さないわ……誰にも……うふふ…あははは……あはははははははははははははははははははっ!!」

175 :例のあれ書いてる人:2005/12/11(日) 18:19:08 ID:PSki6AoE

~校門前 PM7:20~
山内「おーい、ちとせー?どこ行きやがったー?」
山内「どっかに隠れてんのか?おーい!ちとせー!」
山内「いねぇ……とっととでてきやがれホルスタイン女!!」
ちとせ「誰が牛乳(うしちち)で馬鹿っぽく見えるイエローキャブだこらー!!(ばっきゃぁっ!)」
山内「ごはぁっ!?…そ、そこまで、言ってねぇ……」
ちとせ「ふんっ!お前の心がそういっていた!」
山内「ちょwwwお前ひどくね?」
ちとせ「あ…す、すまん…私、つい……」
山内「あーいてえ……これはもうだめかもわからんね。」
ちとせ「あうぅ……ごめん……私…乱暴で…(しゅん…)」
山内「さっき蹴られたとこもずきずきするなぁ。」
ちとせ「うぅ…でも、由梨がいたから…恥ずかしくてさ……ごめんなさい…ぐす…」
山内「泣くなって。冗談に決まってんだろ(くしゃ)」
ちとせ「でも…」
山内「あーもう。俺はお前よりつえーんだから、お前何かにやられてもきくわけねーっつの。」
ちとせ「むぅ…私より柔道弱いくせに…」
山内「柔道くらいお前に華を持たせてやろうという配慮だ。」
ちとせ「あー!うそつくなよな、スッゲー必死だったくせに!!」
山内「ば、ばかいえ。あれはな、演技っつーんだ!オスカーだって狙えるぜ?俺の演技力は。」
ちとせ「むー!うそつき!」
山内「嘘なもんか。現にハリウッドからオファーが来てるんだぜ。スプルバーグから。」
ちとせ「ま、ままっままま、マジで!?」
山内「おう。是非とも主役でって話だ。すげーだろ!」
ちとせ「すごい…けど、山内さ……ハリウッド…いっちゃうの…?」
山内「ちとせ?」
ちとせ「嫌だよ…離れたくないよぉ…でも…山内の出世のためだったら…だけど……そんなの寂しいよぉ……(ぐすぐす)」
山内「ちょwwwwおまwwwww」
ちとせ「ひっく……行ってほしくない…だけど……頑張って、ビッグになって、私を迎えに来てね…?」
山内「ああ…もちろんだ、必ず迎えに来る……って、違うっつーの!!」
ちとせ「へ?」
山内「お前あほ過ぎだろ!こんな話信じるか、普通!?」
ちとせ「う、嘘……なの?」
山内「う……す、すいません!嘘つきました!殴らないで!!」
ちとせ「ひっく……嘘でよかったぁ……離れないでいいんだね……よかったよぉ……ひっく…ひっく…(ぎゅ)」
山内「ちとせ………すまん、俺…アホだな……」
ちとせ「ずっと、一緒にいてね、山内……(ちゅ)」
山内「(ちゅ…)…ああ、はなさねーぜ。」
ちとせ「えへへ………嬉しいな………さてと。」
山内「ん?なんだ、帰るか?」
ちとせ「うん、でもその前に……」
山内「??」
ちとせ「くだらねー嘘ついた罰だこの糞馬鹿野郎~~~~!!(ばっきゃぁぁぁぁっ!!)」
山内「一人時間差~~~~~~!!!?(ひゅるるるるるる……どかーん)」
ちとせ「ふんっ!馬鹿が!……でも、ホントに悲しかったんだからな!」
山内「う、うぅ……ギギギ……」


そんな、ある日の放課後。


つづく。書き忘れたけどこれ、「さよならはツンデレに」ですので。
最終更新:2011年10月25日 16:55