181 :例のあれ書いてる人:2005/12/11(日) 22:43:00 ID:PSki6AoE
さよならはツンデレに~幕間編・あいと澤田の章~

~報道部部室 PM8:50~
澤田「(カタカタ…カタカタ…←キーボード打ち込み)………うぅん………」
あい「おつかれさま、澤田君。…はいこれ、差し入れ。」
澤田「ああ、清水さん…ありがとう。」
あい「精が出るわねー……やっぱり、あれ?」
澤田「うん。ここまでの情報を整理して保存しておこうと思って。」
あい「もう校舎閉められちゃうわよ?早く帰ろう?」
澤田「うぅん…もう少し…」
あい「そう、それなら学校に泊まって行けばいいじゃないの!!」
澤田「あ…え、えっと…清水さん?」
あい「何よ何よ何よ!アンタね、一応この私が心配してあげてるってのに、どうしてそうなわけ?ていうか事件があったりで全然デートとかしてないじゃない!付き合ってるってのに何よ何よ!!もう知らないっ!澤田君なんか、知らないんだからっ!!(だっ)」
澤田「え……えっと………し、清水さん!?待ってよ!……っと、いけない!PCきって…ああもう、早く終われー!…って、ほっときゃいいんだってこんなの!まって、清水さーん!!(だっ)」

~校舎内 PM9:00~
あい「なによなによ、あの馬鹿!鈍感男!いくらジャーナリスト志望だからって、彼女である私をほっぽってていいと思ってるわけ!?ホントしんじらんない!どうしてあんなのと付き合ってるんだろ、私ってば!」
タカシ「よぉ、清水やないけ。なにしとるんやこんな遅くに。」
あい「別府…タカシ君。なんか会うの久しぶりな気がするわね。」
タカシ「あいかわらずキッツイやっちゃな~……お前ら助けんのに体はったんはワイらやで?」
あい「…えぇと、ごめん。いたのに気付かなかった。」
タカシ「どうせワイは一発キャラですよ……(しくしく)」
あい「ごめんなさいwところで、なにしてんの、こんな時間に。部活…って訳じゃないわよね。何もしてないし。」
タカシ「さすが報道部やなぁ、いきなり質問攻めかいな。」
あい「別に。そういうわけじゃないわよ。」
タカシ「そうやなぁ。そもそも最初に聞いたのはこっちやん。」
あい「それもそうねwごめんなさいwww」
タカシ「謝ってばっかやな自分。で、何かあったんか?」
あい「ううん。何も無いけど。」
タカシ「そういや、あの青瓢箪がおらんな?フラレたんか?」
あい「まさか。ちょっと喧嘩しただけよ。いつもの事。」
タカシ「あっちゃー…そないに惚気られたら口説こうにもくどけんやないか。」
あい「残念でしたw」
タカシ「しっかしあいちゃんみたいなかわいい子があんな青瓢箪になぁ…世の中わけわからんわ……ハァァ…」
あい「でもね、世の中に不思議なことなんか何もないのよ?」
タカシ「なんやそれwww」
あい「私のおじいちゃんの口癖。ことあるごとに言うからつい使っちゃったw」
タカシ「そうなんかw……でも、確かにそうやな……世の中に、不思議なことは………何もない………」
あい「タカシ君?」
タカシ「あ、ああ、なんでもあらへん。…で、愛しの彼氏はどうしたんや?」
あい「さぁ?どうせまた見当違いのところ探してんでしょ?」
タカシ「ははは、あいつ普段は頭切れるくせにこういうのはてんでダメなんやな。」
あい「そうなのよ~。ホント空気読めないの。ムカつくわ、ホント。」
タカシ「そんならや~…アイツとわかれてワイとくっつかへん?」
あい「なにがそんならや~、よ。お生憎様。私、知的な人が好きなの。」
タカシ「あっちゃ~……またふられてもうた……ワイ、こっち来てから勝率0やん……大阪もどろかな。」
あい「もうちょっと真面目にならないと女の子は相手してくれないわよ。うちの学校、真面目な子多いの。」
タカシ「ま、不真面目な子のほうが気楽やからな~…真面目になるんは遠慮しとくわ。」
あい「まったく…そんなんだからツンデレさんを別府君に取られるのよ?」
タカシ「……いずれ必ず取り返したる………」
あい「あ…ごめん、触れちゃいけないことだったかな?」
タカシ「え、あ、ああ、ええんやって。今はまだあかんかった、ってだけの話や。アイツ…別府護がいる限りは………」
あい「無理よ、あの二人、絶対離れそうに無いから。」
タカシ「そないなことあらへん!!……ワイが……ワイが引き離したる!!」
あい「ちょ……何言ってるのよ、あなた……」
タカシ「う……す、すまん。妄想生活が長くて混乱してるようやな……情けないで、ホンマ……」
あい「ちょっと重傷みたいねぇ……今度友達紹介してあげよっか?」
タカシ「ええんか?おおきにやで!!」
あい「はいはい、それじゃ今度連絡するからね。」
タカシ「おう。そんじゃケータイ教えてや。」
あい「はいはいw」

182 :例のあれ書いてる人:2005/12/11(日) 22:43:50 ID:PSki6AoE

澤田「清水さーん!…どこですかー?」

タカシ「迎えが来たようやな?」
あい「全く、遅すぎんのよ!……それじゃ、行くね。アイツに説教しなきゃ。」
タカシ「おう。仲良くしてやー」
あい「う、うるさいわね!ひやかさないでよ、馬鹿!」
タカシ「はははwwww」
あい「笑うな!……こらー澤田ー!私はこっちにいるんだからねー!!(たたた…)」


タカシ「行ったか……」
タカシ「クラスの情報参謀も……大した事ないなぁ………ワイらのこと、何もつかめてへんやん。」
由梨「ええ…そのようね…」
タカシ「ま、ワイらが動くのはもう少し後や……ククク…今はせいぜい楽しんでおけや……別府護と愉快な仲間達……!!」
由梨「全然愉快じゃないですけど、ちとせをのぞいて。」
タカシ「あ、冷たいな~、東京モンはつっこみに暖かさが無いで~。もっとこう、人情にあふれたやな…」
由梨「つまらないですから。」
タカシ「ぐっ!……凹むわ~……そや、ワイを可哀相やと思うんなら一緒に飯でも食いにいかん?」
由梨「遠慮します。さようなら。」
タカシ「あ~!…………ホンマヘコむわ………つなぎでやらせてくれる女探さんとなぁ………」
タカシ「…ま、その必要もないわな。…動き始めれば、すぐやし……ククク……クククククク……ア~ッハッハッハッハッハッハッハ!!」
先生「別府~。こんなところで高笑いしてんな。早く帰れよ。なんなら救急車呼ぶか?」
タカシ「あ、えろぉスンマヘン……すぐ帰りますさかいに……(すごすご)」


~帰り道 PM9:30~
あい「まったくアンタって人は!どうしてそう肝心なところで間が抜けてんのよ!」
澤田「うぅ…ごめん、清水さん…」
あい「ごめんじゃすまないわよ、この馬鹿!いい?この私が!あなたと!付き合ってあげてるのよ!?勘違いしないで貰いたいわ!」
澤田「………ごめん…」
あい「……もう!謝ればすむと思ってんの!?」
澤田「…そんなに嫌なら…しかたなく付き合ってるんなら…別れよう。」
あい「え……?い、今、なんて……」
澤田「僕は清水さんのことが好きだ。愛してるって言っても過言じゃない。だけど……やっぱり僕はジャーナリストでありたい気持ちもあるんだ。…そのせいで好きな人を傷つけてしまうなら……僕は……」
あい「なんで…何でそうなるのよ……?」
澤田「だって、嫌なんだろう?なら…」
あい「ホント!全然!女の子の気持ちがわかんないのねアンタって!!」
澤田「………………ごめん。」
あい「抱きしめればいいじゃない!!」
澤田「え…?」
あい「抱きしめて、キスすればいいじゃない!!」
澤田「し、清水さん…?」
あい「好きなら…私の事、愛してるなら……抱きしめて……キス…すればいいじゃない……ぐす…ひっく…」
澤田「そ、そんな…でも…」
あい「いちいちくっだらないこと頭で考えてんじゃないわよ馬鹿!鈍感!!(ぎゅっ)…こうしてくれれば……私は…満足できるんだからぁ……ひっく……」
澤田「清水さん……(ぎゅっ)」
あい「言ったじゃない…!好きだって…!信じてよ…!バカァ………」
澤田「あい……!」
あい「付き合ってあげてるのは事実だけど……私は……澤田君のこと、好きなんだから…ね……?」
澤田「うん…僕は……馬鹿だ……!」
あい「……わかればよろしいw………ん…(ちゅ…)」
澤田「ん……(ちゅ…)」
あい「えへへ……キスするのも、久しぶりだね。」
澤田「昨日もしたじゃないか…」
あい「ダメよう、もっといっぱいしたいんだからぁ……」
澤田「(ごくり…)あ、あい…!」
あい「えへへ……なんか硬いの、あたってるよ?なにかなぁ、これは?んー?」
澤田「あ、ああ……僕は……あいと、したいです……!!」
あい「よく言えましたw…それじゃあ、うち、来る?…誰もいないし…ね?」
澤田「あ、う、うん……い、行くよ!!」
巡査「おいお前ら。高校生がこんな夜遅くに何をしている。」
あい「あ…!ほ、ほら、アンタが遅くまで変なことしてるからお巡りさんに怒られちゃったじゃないの、馬鹿!!」
澤田「う、確かにそうだけど…変なことって…」
巡査「スケベなことか?ならば署まで来てもらわねばならない。」
あい「す、スケベなことなんか、する訳無いじゃないですか!こんな青瓢箪と?冗談じゃないわ!」
澤田「ちょwww話が違うwww」
巡査「よくわからんな。…おまえらちょっと署 ま で 来 い 。」
あい&澤田「あ~れ~」


結局澤田の親に迎えに来てもらったので、その日はエッチなことはできなかった二人でした。

そんな、何気ないある日の放課後。


つづく。本スレ投下は見送ることにした。ああ俺はヘタレさ!
最終更新:2011年10月25日 16:55