246 :名無しさん:2005/12/29(木) 01:32:44 ID:FXnRcIhE
ツンデレと銭湯
(エルソというのがどういう要素か分からなかったので、省略させて頂きました)
ツ「…あっ!ちょっとぉ、何でアンタも銭湯に来てるのよ」
男「仕方ないだろ。俺んちのアパート、風呂ねえもん」
ツ「やだ不潔っ!お風呂が無いアパートなんて、いまどき存在するの?」
男「別に不潔じゃねえよ。こうやって毎日銭湯に通ってるしよ。
あと現に俺が住んでるんだから、存在するに決まってるじゃねえか」
ツ「ふーん…」
男「そういうお前だって、銭湯に来てるってことは…」
ツ「アンタと一緒にしないでよ。こっちはお風呂の修理中だからなの」
男「ホントかぁ~?なんだかウソくせーな」
ツ「そんなつまらないウソついてどうするのよ。これだから貧乏人は」
男「おい、誰が貧乏人だって?」
ツ「なによ!アンタ以外にいないでしょ?!」
言い争いながらも、仲良く銭湯に入店する二人。
「いらっしゃい。お、あんちゃん。今日は彼女同伴かい?いいねえ」
男「違うって!誰がこんなひねくれ女…」
ツ「違います!誰がこんなビンボー男…」
「そうかあ?ハタから見りゃあお似合いだぜ?へっへっへ」
男「おじさん、いい加減にしてくれまったく…はいよお代」
ツ「え…?あ…あれ……」
男「どうした?まさかサイフ忘れたとか」
ツ「…」
「あんちゃん、彼女の分位出してやんなよ。どうせ今夜はお楽しみ…」
男「お、おじさんっ!だから違……くっ!はいよ、コイツの分ッ」
「まいど。温まっていってくれよ」
ツ「…」
男「ちっくしょう…お前のせいで、コーシー牛乳が飲めなくなったぞ。
どうしてくれるんだ、まったく!ちゃんと返せよ?このマヌケッ!」
ツ「…うるさい」
男「な…なんだと?!」
ツ「た、たかだか数百円じゃない。それぐらいオゴリで出したらどうなのよ!
この…か、甲斐性なしっ!」
男「ぐッ…あー、はいはい!もうお前にゃあ、一銭だって出してやらねえよ!
どーせ俺は甲斐性無しだからなっ!」
ツ「…」
男「なんだよ!まだ文句あんのかっ?!」
ツ「…お礼、言おうと思ってたのに。ありがとう、って…」
男「え?」
ツ「……それなのに……頭ごなしに怒鳴って……」
男「…」
ツ「…」
男「そうだな…悪い。ちょっと言い過ぎた」
ツ「……」
男「悪かったよ、ごめん…」
ツ「う、ううん!私だって色々…ごめんね…」
「おーおー、何だかんだ言って仲いいじゃねーか」
男「お、おじさんッ!」
ツ「…」
「へっへっへ、わかったわかった。ジャマしねえよ。ささ、続き続き」
男「…うう」
ツ「…」
男「じゃ、じゃあ…風呂入ろっか?」
ツ「え?あ…う、うん…その、一緒に……ね?」
男「ええッ?!、しかしアレだ!いいのかよ?お前その、裸…」
ツ「……恥ずかしいけど……いいよ、うん」
女はそう言うと、ゆっくりと服を脱ぎ始める。
男「そ、そうじゃなくて……そ、その……ここ、男湯だぞ?」
ツ「え?」
男「あー…つまりだな、銭湯と言う物はだな…ごにょごにょ」
ツ「…」
男「つまりアレだ、ここは男湯の脱衣所で…その、お前はさっきから…」
ツ「…見られてたって、こ…と……?」
男「うん」
その途端、女の顔が恥ずかしさと怒りで真っ赤に燃え上がる。
ツ「…ば、ばかーっ!そんな大事なことなんで先に言わないのよっ!!」
男「す、すまんっ!俺もさっき気付いて…」
ツ「ばかばかっ!アンタ以外のひとに、ハダカ見られちゃったじゃないのもうっ!」
男「…い、いや。お怒りの中すまないが、俺は見てもオッケイなのか?」
ツ「ふぇ?!あ、あの…それはっ…って何言わせる気よっ!」
男「う、うわあっ!おじさん、わかってたんだろ?!」
「え、え?しらねぇな、へっへっへ…」
ツ「ムキーッ!もう、バカバカバカぁっ!!」
結局脱衣場で大暴れした後、キチンと温まって仲良く二人で帰りましたとさ。
めでたしめでたし。
最終更新:2011年10月25日 17:02