250 :名無しさん:2005/12/29(木) 02:39:14 ID:FXnRcIhE
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誤爆さ。って言わせないでよもうっ
ツ「あ、ちょっといい?アンタどうせ今日暇でしょ」
男「暇じゃねえよ」
ツ「あら。せっかく私がおいしいアイス屋見つけたから、一緒に行かない?って
誘ってあげようと思ってたのになぁ~」
男「どうせ俺のオゴリなんだろ?悪いけど、今日は本当にダメだ」
ツ「な…なにそれ。せっかく誘ってあげてるのに」
男「ホント悪い。またな」
ツ「…」
ツ(あやしいと思って尾行してきてみれば…なによここ?墓地じゃない)
男「…」
ツ(お墓参り…?で、でも……誰の?)
男「…ふぅ。お前がいなくなってもう二年か。そっかぁ…。
俺たち、まだ中学生だったもんなぁ~」
ツ(ウソ……まさかあのお墓………)
男「そうそう、実は今日遊びに誘われてよ。例のアイツにさ。
でも今日はよ、お前とのデートの方が優先だからな。ははは」
ツ(なにそれ…。死んだ恋人相手なんて……私…勝てるわけ無いよ…)
男「さて、じゃあおそなえもんのおはぎでも…」
ツ(…帰ろ…)
次の日
男「よう」
ツ「…」
男「なんだよ?昨日の事、まだ怒ってるのかよ?」
ツ「昨日の事ね、私なりに考えてみた」
男「考えるって…大げさだな。たかがアイスくらいで…」
ツ「アンタが過去を引きずるのには、どうこう言うつもりは無いわ。
私だって、死んだらきっと忘れて欲しくないって思うから…。
…でもね。恋のライバルがたとえ幽霊でも、容赦しないわよ?
たとえアンタの中で彼女が生き続けてても、私は諦めないから。
ゼッタイにアンタの中の彼女から、アンタを奪ってみせる。
その時は…一緒にお墓参りして、見せ付けてやるんだからねっ!」
男「…そうか。うん…分かったよ」
ツ「…」
男「死ぬ前にさ…アイツにも言われたよ。私の事は忘れて、ってな」
ツ「なによ…馬鹿じゃない!アンタも彼女も……お人よし過ぎるわよ…」
男「かもしれねえな」
ツ「ま…そこがいいんだけど……さっ!」
男「…うッ…!?なにを急に…う、腕なんか繋ぐなよっ…!」
ツ「言ったでしょ?容赦しないって」
男「…お、おいっ…!引っ張るなよぉ~」
まあその後二人が一緒になったかどうかは定かではないけど
男は過去をいい意味で引きずらなくなりましたとさ。めでたしめでたし。
最終更新:2011年10月25日 17:03