273 :名無しさん:2006/02/12(日) 00:58:54 ID:FXnRcIhE
書いてる途中で別の良作さんが上がってた。仕方ないのでこっち投下。
教「それじゃあ、この問題はタカシ君に解いてもらいましょうか」
タ「えっと、全然わかりません」
教「それは答えになってません。問題に則した解答をしなさい」
タ「だから全然分からないのですが…すいません」
教「それは問題の意味が分からないということかしら?」
タ「あの…そうです」
教「どういうことかしら?これは、つい先週やった範囲の問題よ。
それが分からないということは、私の授業を聞いていないと
でも言うつもりかしら」
タ「いえ、聞いていたことは聞いていたのですが…」
教「私はね、そういう言い訳が嫌いなの。そしてそういう言い訳を
言う生徒も嫌いなの。そして、授業を真面目に聞かない生徒
は一番嫌いなの。つまり私は、貴方が大嫌いなの。分かる?」
タ「はい。それはいつも聞かされてますから」
教「だったら、どうして私に嫌われることばかりするのかしら?
ふう…前から言おうと思っていたけど、まさか貴方…私に妙な
感情を持ってないでしょうね?そんなの駄目よ!私と貴方は
教師と生徒なんだから。ちゃんと社会人になるまでは、我慢
なさい。それぐらいの良識、いくら貴方でも持っているでしょ?」
タ「僕は別に…それに先生、なんですか?その『わざと嫌われる事
をする=実は相手のことが好き』とかいうトンデモ理論は…」
教「新人教師と思って馬鹿にしているのかしら?それぐらい常識よ」
タ「で、でも先生…それってあの…先生にもあてはまるんですか?」
教「どういうことかしら?」
タ「わざと僕に解けない問題押し付けたりとか、わざと僕一人居残り
させたりとか。僕に嫌われるような事をしてるってことは…」
教「ば、ばばば馬鹿な事言わないで!これはっ、別にっ、貴方が
出来の悪い生徒であるからであって、好きとか愛してるとかっ…」
タ「な、なにも眼鏡落とすぐらい動揺しなくても言いと思いますけど」
教「はぅっ?!…どどど動揺なんて、してないもんっ!」
タ「動揺しすぎてキャラ変わってますけど」
教「とにかく違うったら違いますっ!えっと、眼鏡眼鏡…」
タ「はいどうぞ。しかし、何でまたそんなに動揺したんですか」
教「え、ありが…べ、べべべ別に図星だからって動揺したわけじゃ」
タ「図星?ああ、先生僕の事が好きなんですか」
教「何をバカなことを言っているの?そんなわけあるわよ」
タ「も、もう一度言ってもらえますか?あるんですって?」
教「に、二度は言いません!今日はこれまでっ!気をつけて帰るのよっ?」
タ「あ…あーあ。行っちゃった。でも動揺した先生、可愛かったな。
…それと先生、盗み聞きですか?ガラス越しに影映ってますよ」
教「はうっ…!?」
タ「面白い先生だなあ。嫌いな学校も、これでちょっとは面白くなるかな」
おわり
最終更新:2011年10月25日 17:08