322 :・怖がりなツンデレ1/2:2006/06/30(金) 21:12:09 ID:Vq0ymivY
『(うぅ…百物語なんて参加するんじゃなかった…)』
『(………なんか…誰か後ろから付いてくるような……)』
『(OK、落ち着けボク。不良だの痴漢だのなら凶器でも持ってない限り余裕で勝てるだろ)』
『(……お化けなら? ………あああ、変な事考えるな、余計怖く…いや、怖くなんかない、怖くなんか無いぞ!)』
『大体お化けなんて居るわけ「…ぁずさ…」 へ? 今名前呼ばれた気が……いや、気のせいだよな…気のせい…』
「梓」ぽん(←肩に手を置いた音)
『ひ…きゃあああああああああああああああああああああああ!!!!』
「梓、私だ」
『お化けはどっかいけええええええええええええ!!!!』
「落ち着け、お化けじゃない。私だ。別府タカシだ」
『…………………タカシ…?』
「そうだ」
『……なんだよぉバカぁ……脅かすんじゃ…ねえよ…ぐすっ…』
「本当にすまない。普通に声を掛けたつもりだったんだが…まさか泣くほど驚かせてしまうとは…」
『…泣いてなんか……ひっく……ねーよ……つーか…なんでおまえが…ここにいるんだよ…』
「君のお母さんから「娘を迎えに行って欲しい」と電話があってな」
『そっか………つーか…もうちょっと考えて声掛けろよ…いきなり後ろからとか肩に手を置くとか…やっぱおまえアホだよ…』
「全くだ。今回は全てにおいて私に非がある。本当に申し訳ない」
『……………………ガトーショコラ』
「ん?」
『今度ボクんち来るときに作ってこい…それで許してやる…』
「それくらいお安いご用だ。さて、そろそろ行こう。早く帰らないと家の人が心配するぞ」
『そうだな………………あれ…?』
323 :・怖がりなツンデレ2/2:2006/06/30(金) 21:12:34 ID:Vq0ymivY
「どうした? 早く立て」
『…………(////)』
「もしかして足でも挫いたのか?」
『い、いや…そうじゃねえけど……(////)』
「そうか。ではどうしたのか正直に言って欲しい。そうしないとこっちも手の施しようがない」
『……………………………………………………………………………………………………立てない…腰抜けて…(/////)』
「……w」
『わ、笑うんじゃねえよバカぁ! 元はと言えばお前が脅かしたのが悪いんだぞ!(////)』
「それについては謝る。だがこのまま、と言う訳にもいかないな…どうすれば…」
『知るか! おまえのせいなんだからおまえがなんとかしろ!』
「むぅ……………! よし、良いことを思いついた」
『え、わ、きゃ、な、なにすんだよ!(//////)』
「お姫さま抱っこと言う奴だ。正式名称は恥ずかしながら知らない」
『わかってるよそんなこと!(//////)』
「む、嫌なのか? お姫さま抱っこはすべての女性の憧れ、と聞いたが」
『え…あ……嫌って訳じゃ…ねーけど……誰かに見られたら…(//////)』
「大丈夫だ。もうこんな時間だ。人に見られる心配もほとんど無いだろう。それになるべく人通りの少ない道を選ぶ」
『……なら…いっか……ちゃんと送れよヘボ騎士…(//////)』
「了解だ、お姫さま」
なんで怖がりな奴に限って霊感強いんだろうな。まあ俺もその一人な訳だがwww
そんなカミングアウト
最終更新:2011年10月25日 17:15