340 :自炊:寝ぼけたツンデレに(ry:2006/07/02(日) 22:09:19 ID:iwQRRJHw
キーンコーンカーンコーン
スピーカーから何度目かのチャイムが聞こえてくる
「おーい・・・もう下校時刻だぞー・・・」
『すぅ・・・すぅ・・』
しかし幼馴染・・・かなみは机に突っ伏したままだ
「今日はブーンペインがするからそろそろ帰りたいんだが・・・聞いてるかー?」
『すぅ・・・』
「・・・・・・うりゃ」ぷに
意味もなく頬を突いてみる
『ん・・・ふぅ・・・・・・』
少し擽ったそうに身じろぎはするもののまるで起きる気配はない
「完全に爆睡してるなこれは・・・珍しい」
何せ自分の知っているかなみはこんな油断・・・を決して許さない性質だから
それでもこんなところで爆睡しているということは・・・そうとう疲れているのだろう
『ふ・・・・・・すぅ・・・』
「生徒会長、演劇部部長、学祭運営委員・・・そりゃ爆睡もするわな」
明らかなオーバーワーク
「全く・・・いくらなんでもホイホイ引き受けすぎだろうが・・・」
そのくせ妙に責任感だけはあるのだ。この幼馴染は
「本当に呆れた意地っ張りだよな」
『ふにゅ・・・・さ・・・・タカ・・・・・・』
「ん?・・・ああ、寝言か」
『・・・・・・しょ・・・だ・・・・タ・・・シ・・・』
「・・・俺の夢でも見てるのか?」
大方何時もの様に俺に文句でも言っているのだろうけれど
「・・・ああもう、なんでにやにやしてますかね俺は」
たぶん鏡を見ればそうとう顔がだらしなく緩んでいることだろう
「これはやっぱり・・・好きってことなんだろうな」
今だってほっといてさっさと帰ればいいのに・・・それが出来ない理由はたぶん、それしかない
341 :自炊:寝ぼけたツンデレに(ry:2006/07/02(日) 22:13:53 ID:iwQRRJHw
『ん・・・・・・んんう・・・タカシ・・・?』
「ん?・・・ああ、やっと起きたか」
『・・・あ・・・れ・・・?たかし?』
カナミがトロンとした瞳のまま起き上がって俺を見つめる
「ああ、おはよう」
とりあえず挨拶を返して見た
『たかしだぁ・・・』にぱぁ
「へっ?!」
ガバッ!
いきなりリナが満面の笑みを浮かべて抱きついてくる
『ふふふふ~たかしぃ~~~』すりすりすり
「ちょwwwおまwww」
リ、カナミサンモシカシテネボケテラッシャマスカ?!
『たかしのにおいだぁ・・・』ぎゅー
「う、うあああ(む、胸が!胸がぁーーーー!!)」
『にゅふふふふ~・・・あったかぁい・・・』
「の、のおおお!!(理、理性が!理性がヤバス!!)」
『たかしぃ・・・』
「か、かなみ・・・俺は!」
『たか・・・し・・・ぃ・・すきぃ・・・・・・すぅ』
「は?え??ちょwww寝るなwww」
その後、今度こそしっかり目を覚ましたかなみに真っ赤になりながら殴られましたバキッ!「モルスァ!」
クォリティ?そんなものはドブに(ry
最終更新:2011年10月25日 17:17