582 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/11/10(金) 11:18:44 ID:hcP6KUiw
  • 丁寧語ツンデレと秋の下校風景

タ「うー、さみぃ」
か「秋も深まって寒くなってきましたからね」
何てことないいつもの下校風景。
タカシが「帰ろうぜ!」と声をかけて私が「仕方がないから一緒に帰ってあげます」と。
素直になれない私は照れ隠しにそんなことを言ってしまいます。
タ「お、あんなところに自販機出来てら。なんか暖かい飲み物買おうぜ。」
か「もちろんタカシさんのおごりですよね?」
タ「う、俺今月小遣いピンチなのに…」
か「タカシさんの分際でなにか言いましたか?」
タ「いえ、そのような事実は確認されておりませんです、はい…」
か「では、暖かいお茶をお願いします。」
タ「おーけー、ちょっと待ってろ」
そう言ってタカシは自販機のほうへ駆け寄っていった。
はぁ…、なんで私はこんな態度しかとれないんだろうか…。
そんな自分にちょっとブルーになる。秋っていう季節もあいまって余計に。
そんなことを考えていると…
タ「ほれっ」
か「あつっ」
タカシが私のほっぺたにお茶を押し付けてきた。
か「な、なにするんですか!火傷するかと思いました!」
タ「ほら、ドラマで夏場に冷たい缶ジュースとかでよくやるじゃん」
か「普通熱いのではやらないですよ!」
タ「まぁ、そう怒るなって可愛い顔が台無しだぜ?」
か「か、可愛い…(///)」
私はこういう言葉に全然免疫がないのです。たぶん今耳まで真っ赤です。

583 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/11/10(金) 11:19:20 ID:hcP6KUiw
か「な、なんかごまかされた気がします(///)」
タ「いや、そんなことないんだぜ?いつ見ても可愛いと思うもんよ。」
タカシさんはこういうことを時々さらっといいます。私はそのたびに真っ赤っか。
か「ど、どうせ他の女の子にもそういうこと言ってるんですよね」
タ「んー?まぁ、いないって言ったら嘘になるけどな」
か「やっぱりいるんですか…」
途端にしゅん、となってうつむく私。うう、なんか遊ばれてる気がします。
タ「ん?どうした?」
か「なんでもないですっ!タカシさんのばかっ!」
タ「うおっ、今度はいきなり怒った!?」
か「こ、この際だから聞きますけど他の誰に言ってるんですかっ!?」
タ「ん、いや、あとは妹くらいだが…」
か「あ…」
そういえばタカシさんは重度のシスコンでした、動揺してすっかり忘れていました。
え?ということは妹さん以外では私だけってこと?あれ?あれれ?
それってタカシさんが私のことす、す、すっ…
か「…(/////)」プシューッ ボンッ
タ「うわっ、おいっ!かなみ!!」

余談ですが、その後お姫様抱っこで家まで連れて行かれた私が気が付いてまたすぐ気絶しちゃいました。

おしまい


丁寧語ってこんなんでいいのか?
最終更新:2011年10月25日 17:40