110 :1/5:2008/08/30(土) 13:15:56 ID:???
  • ツンデレにお前って何か犬みたいだよなって言ったら

友『ねえ。愛ちゃんってさあ』
ツン『あん?』
友『いっつも別府君と一緒にいるよねえ?』
ツン『ゲホッ!! ゴホッゴホッ!! いきなり何てこと言うのよ!! コーヒー牛乳ふい
ちゃったじゃない!!』
男「あー。でも言われてみればそうかもな。特に高校に入って同じクラスになってからは」
ツン『タカシまで同意すんなっ!! そんなのは友ちゃんの気のせいだってば。大体、一緒
にいるとすれば、それはタカシが悪いんだから』
男「そうか? 今日だって弁当持って自分からこっち来たじゃん」
ツン『へ? だ、だってそれはその……タカシのお母さんのお弁当目当てだもん。めっちゃ
くちゃ美味しいから、お裾分けに預かるのが目的で、別にタカシと一緒にいたい訳じゃな
いんだからね』
友『で、その見返りに愛ちゃんは自分の手作り弁当を別府君に分けてあげると。そしてあ
たしは便乗して別府君から貰うだけ貰うと。いやいや。青春ですなあ』
ツン『違うってば!! こ、これはただの交換条件だし、大体ボクのお弁当が手作りって内
緒にしてたのに。友ちゃんのバカアッ!!』
友『あー、ゴメンゴメン。つい口が滑って。あたしの口って滑らかだからさあ。別府君、
ちょっと触ってみる?』
男「いや。遠慮しとくわ。つーか、これって愛の手作りだったんだな。どうりで見栄え悪
いと思った」
 ガスッ!!
ツン『見栄え悪いとか言うなっ!! どうせボクは美的センスとか欠片も持ち合わせていま
せんよ。フンだっ!!』
男「あいててて…… 怒るなよ。味はちゃんと食えるレベルなんだし」
友『別府君。そこはちゃんと美味しいって言わなきゃ』
ツン『横で耳打ちすんなっ!! 大体食えるレベルって何よ。そりゃボクのお料理は、タカ
シのお母さんに比べれば全然上手くないけどさ。そんな言い方しなくたっていいじゃない。
このドバカッ!!』

111 :2/5:2008/08/30(土) 13:16:18 ID:???
男「ゴメンゴメン。拗ねるな拗ねるな」
 ナデナデ……
ツン『にゃっ!?(/////////////) な、何勝手に……人の頭撫でてんのよ……そんな事で機嫌直
ると思ってんの? バカ……』
友『そう言いながら、尻尾振りながら喜んでるし。そういうところがひっじょーに犬っぽ
いのよねえ』
ツン『喜んでなんかないってば!! どうして友ちゃんにはこれが喜んでるように見えるの
よ。友ちゃんの目は節穴過ぎ』
友『どう思う?』
男「喜んでなかったら、コイツの性格上絶対大人しくなんかしてないだろ。俺だって、嬉
しそうに見えなかったらわざわざ頭撫でたりしないし」
友『だ、そうですが』
ツン『違うっ!! タカシまで友ちゃんの味方するなんて信じられない。つーか、元々信じ
られないけどさ……』
友『あらら? 何気にあたしってば友達としての信用ゼロ?』
男「ならいいじゃん。つか、もっと自分に正直にならなきゃダメだぞ」
 ナデナデ……
ツン『だっ……だからぁ……頭撫でるなってばぁ…… 気分悪いんだから……』
友『アハハッ。躾けられてる躾けられてる』
ツン『そこ笑うなっ!! 大体どこが躾なのよっ!!』
友『ていうかさあ。朝だって放課後だって、別府君が来るまでキチンと待ってるしさ。休
みも暇な時は一緒なんでしょ? まさに飼い主にべったりな甘えん坊の仔犬みたい』
男「言われてみれば、顔も犬顔だしな」
ツン『誰が犬顔よっ!! 失礼なこと言わないでよ。こんな可愛い女の子捕まえて犬顔だなんて』
友『でも犬顔の娘って、結構可愛いよね?』
男「ああ。だから、別に犬顔だからって愛が可愛くないって言ってるわけじゃないんだぞ」
ツン『ぬぅ……たっ……タカシに可愛いなんて言われたって嬉しくないし……やっぱりその
……失礼なこと言われてる気がするし……(/////////////)』
友『ほらほら。別府君。愛ちゃんにエサあげないと』
男「ほーら、愛。大好物の玉子焼きだぞ。食うか?」

112 :3/5:2008/08/30(土) 13:16:41 ID:???
ツン『だからあっ!! ひっ、人を犬扱いしないでよね!!』
男「いらないのか。じゃあ、友ちゃんに……」
ツン『ちょっ!? たっ、食べるわよっ!! それとこれとは別なんだから』
男「ほれ。あーん」
ツン『あーんなんてしなくていい。ちゃんとお箸使って食べられるからっ!!』
男「いやあ。飼い犬にはこうして手ずからエサをあげるもんじゃね?」
ツン『誰が飼い犬になった!! 大体、仮にボクが犬だったら、ぜーったいタカシなんかに
は飼われたりしないんだから』
男「ほれ。これで食べなきゃ、友ちゃんにあげるぞ」
友『あたしは玉子焼きより唐揚げの方が好きだけど、玉子焼きも美味しいから頂こうかな?』
ツン『だ、ダメだってば!! これはボクのなんだから』
男「だったらさっさと食べろ。ほら、あーん」
ツン『あうう…… 何か屈辱だあ……』
 パクッ……
男「よーし。よく出来たぞ、愛」
 ナデナデ……
ツン『だから撫でるなって……言ってるでしょ……』
友『だんだん抵抗が弱くなってるわね。別府君。これはナデナデで躾ければ、案外忠犬に
なるかもよ』
男「そっか。じゃあ、今後は愛が何か良いことをするたびにナデナデをご褒美にすればい
いんだな?」
友『そのうち、条件反射で自分から頭差し出すようになったりなんかして』
ツン『ならないよっ!! 二人してボクをからかってばかりで…… もう知らないっ!!』

ツン『(……タカシの飼い犬かあ……そう言えば、前にタカシの部屋でこっそりと見たエッチ
な漫画でそんなのあったなあ…… 犬耳と首輪と尻尾付けて、後は裸で…… ご飯も、エ
サだぞ、とか言われて食べさせて貰ったり、おトイレまで躾けられたり…… お散歩の時
は服着て一緒に歩くんだけど、ちゃんと首輪にリード付けられて……言葉の語尾にはワン
って付けなきゃダメとか…… あれ? 何でボク、こんな妄想でドキドキしてるんだろ……?

113 :4/4:2008/08/30(土) 13:17:58 ID:???
もしかして、タカシに飼われてみたい……とか……(////////////) だだだ、ダメだよぉ、そ
んなの……で、でもタカシがいつも一緒にいて、可愛がってくれるなら……)』

男「おい、愛。愛ってば。何ボーっとして……」
ツン『へ? な……何だワン。ご主人様……って、あれ?』
男『( ゚д゚ )』
友『( ゚д゚ )』
ツン『しまっ……!!(/////////////////////////////) ちちち、違うのっ!!!! いいいいい、今
のはその、全然違うこと考えてたっていうか……だ、だからそのタカシとは全く関係ない
って言うか、とっ、とにかく誤解で……』
友『愛ちゃん』
 ガシッ!!
ツン『ちょちょちょ、友ちゃん。何すんのよ。離してってば』
 ジタバタジタバタ
友『別府君。午後の授業、バックれるわよ』
男「おう。これは、愛から、一体何を考えてたのか、じっくりねっぷりたっぷりと聞きだ
さないとな」
ツン『なっ!!!!(////////////////////////) は、離してよ友ちゃん!! 友達でしょ? こんな
奴の毒牙に掛かるのに協力なんてするなっ!!』
友『ダメよ、愛ちゃん。何であんな発言になったのか? 妄想を一から十まで逐一聞き出
すからね。覚悟しなさいよ。最悪、その体に訴えてでも……』
ツン『やっ、やだっ!! は、離してってばあ!! あれは違うのぉっ!! 全然大したこ
となんてないんだから、いちいち聞きだすほどの事でもないよっ!!』
友『それは、愛ちゃんの体に聞くとするわ。さあ、行くわよ別府君。つか、愛ちゃん連行
するの手伝って』
男「おう。ほら、観念して行くぞ、愛」
ツン『やだあっ!! だ、誰か助けてよお~っ!!』


終わり
規制中なので、たまにはこっちに投下してみた。

つか、レス数間違えたスマン
最終更新:2011年10月25日 18:45