702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/06(金) 23:00:45.82 ID:447mzOesO [9/11]
お題
711 名前:>>702[] 投稿日:2011/05/06(金) 23:42:37.75 ID:IRK5VFab0 [5/5]
『何や。まーた遅刻かいな。全くアンタは、いつになったら、真面目に登校してくるようになるん?』
「いや。委員長に怒られないように、ちゃんと目覚ましは掛けてるんだけどさ。どうして
も、眠くて二度寝しちゃうんだよな」
『寝不足なん? どーせ、夜更かししてネットでも見て、やらしいページでも見とるんや
ろ? このスケベ』
「いや。もうちょっと健全ですよ? 確かにネットはネットですけど、やってるのはネッ
トゲームですから」
『大して変わらへんわ。このボケ。そないなくだらん遊びに夢中になっとらんで、はよ寝
えっちゅーの』
「そうしたいのはやまやま何だけどさ。ついつい狩りに夢中になってると、気付いたら2
時3時なんだよな」
『全く、どうしょうもないやっちゃな。アンタは。分かった。こうなったらしゃーないわ。
ウチがおやすみコールしたるきに、感謝しいや』
「委員長がか? いいよ、そこまでしなくても。迷惑だろ?」
『あったり前や、そんなん。でも、アンタが全然真面目に学校来いへんから、しゃーないやん』
「確かにそれはごもっともだけど、でも何でそこまで心配してくれるんだよ。他にも遅刻
してる奴いるのに、何で俺だけ?」
『そ……それはな。アンタが取り立てて酷いもんやから、面倒見てくれへんかーゆうて、
先生から言われてんねん。でなきゃ、アンタの面倒見るなんて、絶対お断りや』
「うわ。俺、そこまで担任から目を付けられてんのかよ。そりゃ、委員長にも悪い事したな」
『とにかく、頼まれた以上はキチンとやるさかいに、今晩からウチが電話したら、ちゃん
と寝るんやで? ええな』
「分かったよ。ま、迷惑掛けてゴメンな」
『ホンマや、全くもう…… 手間掛けさせるんやから』
『(言えへんわ。ホンマは、別府と偶然を装って一緒に学校行こう思て待ってんのに、一度
も来てくれへんからなんて…… 先生に頼まれたなんてのも嘘やねん……)』
だが、電話をした委員長と長々と話し込んでしまい、結局次の日も遅刻をしてしまった
タカシであった。
最終更新:2011年05月10日 01:18